あらすじ
14歳と59歳。いつしか本気の恋。特殊な能力で犯罪者の心を読む仕事に就く14歳の少女・るみは、親友のかえと共に、寄り添うように暮らしながら、定年間近の警官・ジンさんへの淡い恋心を募らせていた。口は悪いけれど優しいジンさんの心が、傷ついたるみの心を癒してくれる。年の差を超え、次第に心を結んでゆく二人――。……“フツウ”にはなれない少女の心に宿った、小さな愛の物語。描きおろしエピローグ「それから」収録!
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Posted by ブクログ
あまぞん徘徊中に見つけた本。
“年の差”を扱ったストーリーと書かれていたのと、“おじさん”というフレーズで即購入(笑)
そのまんまでもファンタジーだと思うけど、女の子が能力者という設定。おじさんは非能力者だけど、女の子の良き保護者(のちのち彼氏)。
女の子の押しっぷりとおじさんの紳士的な対応が堪らん作品でした。
作者さんの他作品の絵を見ると、この本とではかなりの違いがあるのかなと思う。
でも、この作品に合った繊細で艶やかなタッチがとても気に入ってます!
もっと掘り下げてじっくり
年の差恋愛において
決定的な差は
人生の経験値。
それゆえに年若い子供を大人が
たぶらかす、たらしこむ、盲信させる、…ことは容易く
それゆえに、年の差の開きすぎている関係は周りから白い目でみられがち。
このお話は、異能者である主人公が、その能力によって相手を見透かせる点で、年の差という壁を簡単に乗り越えてしまえるところとか
大人の男性が持つ純真さとか
そういう人間くささとか、情けなさとか。人が人たるゆえんとか。いろんな考察の余地を十分に内包しているのに
発揮できていない感じがして、とても残念。
連載で見る上では
きっと友人たちの恋愛もいい感じだったのかなと思うけど、もちろんこちらの二人もとてもよかったのだけども、
コミックスで読むと
本編に物足りなさを感じるし
犯罪者との関わりも、酷く重たいものと感じさせてる始まりの割に
救いのある終わり方にしてあるし。
本編にとって、それ必要かな?って…
なんだか、いろいろと詰め込みすぎで。
もっと主人公を掘り下げて、おじさんとの恋愛の如何を感じさせて欲しかったなぁと…じっくり育つ二人の関係を見てみたかったなぁと思いました。
お話や登場人物のひとりひとりは、好感が持ててよかったです。
Posted by ブクログ
帯読んでから読んだら(先入観あって)最初から相思相愛でびっくりした(笑)
歳の差いいと思うけどジンさんが父親と同年代で想像したら無理だった…(笑)でも、ジンさんは格好いいよね、るみのことを受け入れてちゃんと素直にそのままの気持ちでいるから。実際にるみみたいな子が身近にいたら自分はどうするかなあ?て考えると、それでも気にせず受け入れたい、友だちになりたいって思うけど、やっぱりきれいごとなのかなあ…?
お気に入りのキャラは月野です!かわいい!思春期の男の子って感じ(笑)で、絶対いい奴だもん!
たしかにるみたちは力のせいで家族ってものが遠くなってしまっているかもしれないけれど、それ以上に色んな人に愛されているし愛しているなあと思いました。これはこの作品に出てきたすべての家族に共通して。(たしかにこどもたちの親は微妙だけど混乱のなかにも愛があって欲しいという願望で)
かえちゃんの予知夢はふたりの将来が視えたってことでいいのかなあ?
なんか1冊にまとめるのがもったいないくらいだなあと思いました。