【感想・ネタバレ】はじめての経済学〔上〕のレビュー

あらすじ

経済学が難しいと思っている人が多いとしたら、それは出合いが不幸だったせいではないだろうか? 本書は、数式は一切使わず、縦書きで、これだけは知ってもらいたい経済学のエッセンスを厳選し、やさしく解説する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの通り経済学の入門書なので、自分のように体系立って経済学を学んだことのない人間には非常に助かる。

GDPとか、需要曲線・供給曲線はそれなりに分かっていたつもりだけど、経済学史や、戦後以降の日本の経済史も分かりやすくまとめられていて、「あー、この人がそうか」「あー、そういうことか」と思える。

最終章のゲーム理論についても、もう少し、別の本も読んでみたいなと思わせてくれた本です。

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2012年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
本書は、経済学のこれだけは知っておきたいエッセンスを、雇用、地球環境問題、出店戦略などの事例を交えてやさしく記述。
上巻では、ミクロ経済学、マクロ経済学、ゲーム理論など経済学の基本を解説する。
経済学の考え方を現実に即して学ぶために、石油ショック、円高など現在の日本経済を方向付けた事件についても解説した。

[ 目次 ]
1 経済学とは何か(経済学は身近な学問 経済学は実際の世界でどのように利用されているのか ほか)
2 経済を大づかみに捉えると―マクロ経済学の基本(GDPを中心にマクロ経済を考える GDPを分解してみよう ほか)
3 日本経済を変えた三つの分岐点―マクロの視点で考える(構造変化の原動力―石油ショックと変動相場制 グローバル化のきっかけ―レーガノミックスからプラザ合意まで ほか)
4 市場の原理を理解する―ミクロ経済学の基本(なぜ民営化、規制緩和をするのか? 市場メカニズムを科学する ほか)
5 ゲーム理論の考え方(重要性を増すゲーム理論 エッセンスは二つ ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

忘れている事も多く良い復習になった。経済学の基礎が簡単に書かれていて分かり易い。『経済財政白書』等を実践として読むといいだろう。

GDPの構成要素を需要サイドで見ると消費(最も巨大な支出で全体の60%を占める)、投資(最も激しく変化する)、政府支出(景気の調整弁)、輸出・輸入である。経済的な指標で考えるならまずその国のGDP関連を詳しく見ると色々分かる。その国が一年間に生み出す付加価値、一人あたりGDP、消費者物価指数の変動、投資指数の変動、輸出・輸入品目の構成(公易条件)、GDPデフレーター(名目GDPから実質GDPに評価しなおすための指標)、寄与度(実質経済成長率に占める各需要項目の割合)等。

GDPの構成要素を生産サイドで見ると資本、労働、土地、技術。供給能力から想定されるGDPの動きを潜在成長率と言い、実際の成長率を上回っている時は供給が需要より多い状態になっていると考えられる為、デフレギャップと言う。

日本経済を変えた3つの分岐点は、①石油ショックによる軽薄短小工業への移行及び日本列島改造論(巨額公共投資による日本経済活性化)と金融緩和並びにアメリカの相対的な経済力弱体化やベトナム戦争等による財政赤字を補填するための変動相場制への移行、②レーガノミクス及びプラザ合意による円高への急転換、③①と②を受けてのバブル発生と崩壊である。

ゲーム理論は現実の様々な事象を分析できる。エッセンスは相互依存関係と合理性である。互いの意思決定が互いに影響を及ぼす前提のもと、意思決定者は合理的な選択をした場合、その後は選択を変えないナッシュ均衡が起こる。実際には協調が発生したり、コミットメント(先手をとって相手の行動を自分にとって好ましい方向に変えさせる事)が発生する。

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2015年09月23日

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