あらすじ
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと──。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。
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Posted by ブクログ
吃音の少年の成長をたどりながら、少年を取り巻く環境、心のあり方、心の居場所、正しさ…いろんなことを考えた。
押し付けられる正しさに、うまく言葉にできない、言葉が浮かんでも発語できない苦しさ。態度に出すしかない悔しさ。伝わっても伝わらなくても悲しい。それでも行動する姿には芯がある。周りが何を言っても、自分はどうかと考える姿勢。常に自分自身と対話を重ねているからこそ、自分というものが確立していくのだろうか。
読み始めの少年は弱い印象だったが、だんだんと強さを秘めた印象へ変化する。
誰に何を言われても、誰かが何かを噂しても、自分が対峙して何を感じるか。それが全て。