あらすじ
ポーとティリーが再びタッグを組む! シリーズ累計30万部の最新作!
英国全土で連続狙撃事件が発生。犠牲者は17人にのぼるも犯人の手がかりはなく、ポーとティリーは国家犯罪対策庁に呼び戻されるが
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Posted by ブクログ
解説でも述べられているとおり、開幕からぐっと心を掴まれる。ポーの相棒であるティリーが連続狙撃犯の犠牲になってしまったというまさのスタート。
そこからときを遡り、どのようにしてポーたちと犯人が対峙することになるのかが語られていく。ターゲットは年齢層も性別もバラバラで、共通点は見られない。クリスティーの『ABC殺人事件』も引き合いに出されながら事件を追っていく。やがてポーとティリーは、犯人は人ではなく場所で犯行を選んでいること、その場所の選定に二つの二十面体を使っていること、そしてサイコロを使ったランダムな選定の中に本命のターゲットである結婚式場を忍ばせていることに気づく。犯人であるパックはターゲットを精神的に追い詰め自殺に追い込むことを生き甲斐にしており、自分の元妻の人生を潰すことを目論んでいたのだった。
ポーはパックの敵意を自分に向けるために一世一代の大勝負に出る。記者会見での挑発に乗ったパックはポーを精神的に追い詰めるべく、徹底的にポーの大切なものを奪いにかかる。そのターゲットに選ばれたのがティリーだった。
パックの目論見はまんまと成功し、ティリーは殺害され、職を追われたポーは失意のうちにカンブリアへと姿を消す……。だがこれらはすべてポーの策略だった。
相手のフィールドに乗り相手を打ち破るポーがいつも以上にかっこいい。さすがにティリーが死ぬことはないだろうという前提で読めば、ポーの策略がある程度読めた読者は少なくないだろう。その点での意外性は前作に劣るものの、ポーと仲間たちの絆や魅力がこれでもかと詰まっていて面白かった。
その人のためなら燃え盛る建物の中にも飛び込める。そんな相手を見つけたポーはもう孤独ではない。ポーにとってのドイルやエドガーを自分の尺度でしか測れないパックといい対比になっている。
大切なものを守るために身を引こうとするポー、それをさせないティリー、二人の新たな門出と終わり方も爽やかかつ次作への期待に繋がる。
バーティおじさんのキャラがあまりによすぎる(自分はコナンの次郎吉おじさんでイメージした)