あらすじ
ポーとティリーが再びタッグを組む! シリーズ累計30万部の最新作!
英国全土で連続狙撃事件が発生。犠牲者は17人にのぼるも犯人の手がかりはなく、ポーとティリーは国家犯罪対策庁に呼び戻されるが
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今作はシリーズものの力を存分に使った一作。特に著者が最初に記述している通り、前作で登場した人物が重要な役割を担っている。当然だけど、この作品から初見でシリーズに入る人はいないと思うので遠慮なく大立ち回りをしている。
ただ、途中作を1作ぐらい飛ばしてもよかろうという人は結構いると思うのでそういう方は要注意。
今作の犯人はスナイパー。早い段階で17人の犠牲者が既に出ていることが明らかにされ、そして街中でも平気で射撃を行うことから常に緊張感がある。特に犯人は1発で犯行を終え、そのすべてでミスをしていない。姿も分からない。見えない敵に対する登場人物の心理描写からまるでサスペンスのようにも思える。
もちろん、ミステリー要素は以前強く、ポー陣営は持ち前のスキルや頭脳を用いて犯人像に近づいたり、見失ったりを繰り返す。ただ、シリーズものとして難儀だなと思ったのは、登場人物が優秀だったり様々な組織が絡むので、若干そっちに展開の粗いところを担ってもらってる感じ。シリーズが進むにつれてスケールもあがっていくし、仕方ない点もあるとは思うけど。もちろん、一番活躍してるのはポーとブラッドショーだけどね!
そして、何より一番読んでて感動したのはこの緊張感と仲間の掛け合いがしっかり同居して物語の空気感を破壊していないこと。誰もが死にそうだし、誰もが大丈夫な気がして最後までドキドキしながら読めた。
オススメです。
Posted by ブクログ
今作もアッという間の一気読み…
相変わらず面白く感情が忙しい
そしてこのシリーズ7作品目だけど、初めて泣いた…(笑)
絶対に的を外さない狙撃手が一般市民を狙う…
犠牲者は既に17人
その共通点が見つからず、人々は恐怖の日々を送る
捜査は行き詰まり、政府はかつての重大犯罪分析課だったメンバーを招集
そして再び、ポー、ティリー、フリンたちが事件に挑むことになったが…
お口が悪く型破りなポー
天才分析官だけど、空気を読まず思ったことを口にするティリー
それを絶妙にまとめるフリン
この3人の掛け合いが最高なのはもちろん、今作はドイルも加わって言う事なし
そしてラストに万歳!(笑)
私は間違いなくこのシリーズを追っていくよ
あっ!犯人?
くそみたいなヤツ(失礼…)だったけど、読んでのお楽しみ!
Posted by ブクログ
ストーリー、展開、読みやすさ、キャラクター全て大好き。
このシリーズの感想っていつも書けないな…それだけ複雑なんだけど、でもシンプル。読んでくれたら意味はわかると思うな。
クラララングの場面は一部「ハンニバル」「踊る大捜査線」っぽかったけど、作中で触れてるからいいよね
このシリーズに出会っていない全ての人に読んでみてほしい
「白いドレス」が最高に気持ちを晴れやかにします
Posted by ブクログ
言わずと知れたワシントン・ポーシリーズ第七弾。
今作の敵はスナイパー。
イギリス全土で規則性なく十人以上を射殺、国民を震え上がらせる事件が発生する。スナイパーを捕まえるため、フリン、ポー、ティリーの重大犯罪分析課が再収集され、メイザーズ警視の指揮下の元、犯人に迫るが…
他作品には真似できない素晴らしい疾走感と、魅力的な登場人物たち。シリーズを重ねても面白さが減らない。
今作は事件の意外性はそこまで(相変わらず、途中にとんでもないことが起こりギアは上がるが…)。ただスナイパーとの対決シーンが素晴らしく、対犯人戦ではシリーズで一番ではないか。
そして何よりエンディング。文句なしで良かった。
過去に登場したキャラも活躍し、軽くこれまでの集大成的な雰囲気もあり、今作はシリーズの転換点のような位置付けになりそう。次作ももちろん楽しみ。
Posted by ブクログ
ワシントン・ポーシリーズ、今回は非ミステリ回と言っても過言ではないくらいの内容ですが、相変わらずのストーリーテリングで一気に読ませます。そして第一部完みたいなラスト。次回作が予告されていなかったら最終巻と言われても納得してしまいます。次はそういうことになるのか~!楽しみ~!です。
Posted by ブクログ
面白かった!!毎回ありがとう、クレイヴン!
相変わらずドキドキさせる展開のなか、狙撃犯を捕まえる方法があまりにも気持ちよくて気持ちよくて、読むのが楽しかった。ポー、さすがだよ。バーディおじさん、最高だよ。
しかも、ポーとティリーは新たな一歩を踏み出す。
続きがまた楽しみ!
Posted by ブクログ
シリーズ七作目まで来て全くハズレが無いことがあるだろうか、ありました。
クララ再登場は予想してたとはいえアツかった。キリアンリードもいつか再登場すると信じたい。
終盤ポーのPTSD解消の兆しがあったけどどうなるんだ
Posted by ブクログ
最後の最後までチョコたっぷりのエンターテインメント!
本当に最後の最後までチョコたっぷりなことってあるか?ある、「ワシントン・ポー」シリーズならば。
巻が進むにつれて『解決偏』は本格ミステリではなく「エンターテインメント」になっていったけど、それを上回る読後感。エンターテインメント。エンターテインメントだ。
Posted by ブクログ
また、この季節がやってきた!!
そう、M・W・クレイヴンの〈ワシントン・ポー〉シリーズの新刊である。
感想に入る前に一言だけ言わせて欲しい。
『本書は有隣堂にて購入!』
( ここ ⬆ 大事(*•̀ㅂ•́)و✧)
2020年に第1作『ストーンサークルの殺人』を手にして以来、ずっと追いかけてきたシリーズ。
私にとっては、もはや「新刊が出たら読む」というレベルではない。
年に一度のお祭りだ。
今年もポーに会える。
ティリーに会える。
フリンに会える。
そして、あの独特の緊張感と、重厚な捜査と、胃が痛くなるような事件と、その真っ只中で突然差し込まれる「そこ、笑わせるところか?」という絶妙なユーモアに会える。
しかも困ったことに、このシリーズ。
作品を重ねるたびに面白くなっている。
普通、シリーズものには「最初の頃が一番好きだった」という作品が少なからずある。
ところが、このシリーズにはそれがない。
『ストーンサークルの殺人』で「なんだ、このシリーズは!」と衝撃を受け、『ブラックサマーの殺人』でさらに引き込まれ、『キュレーターの殺人』『グレイラットの殺人』『ボタニストの殺人』と読み進めるたびに、「前作を超えてきたな」と思わされる。
そして今回。
また超えてきた。
……おい、クレイヴン。
どこまで行くつもりだ(笑)
今回、英国各地で同じ手口による射殺事件が相次ぐ。
被害者は17人。
ところが、彼らには年齢、職業、生活環境などに共通点が見つからない。
普通なら「なぜこの人物が狙われたのか?」というところから捜査を始める。
ところが今回は、その「なぜ」が見えない。
犯人の目的も分からない。
被害者同士の接点も分からない。
そして何より恐ろしいのが、犯人がどこから撃っているのかすら分からない。
まるで英国全土のどこにでも現れる幽霊のような狙撃手。
人々は外に出ることすら恐れるようになり、社会そのものがじわじわと犯人に追い詰められていく。
ここで政府が切ったカードが、ポーたちだった。
かつての重大犯罪分析課のメンバーが再び招集される。
この時点でもう、シリーズ読者としてはテンションが上がる。
「来た!」
ポー、ティリー、フリン。
この三人が揃う。
事件そのものももちろん面白い。
だが、このシリーズの最大の魅力は、実は事件だけではないと思う。
ポーたちが帰ってくることそのものが嬉しいのだ。
ポーは相変わらずポーである。
ぶっきらぼうで、頑固で、時に無茶をする。
しかし、その奥には仲間を思う熱さがある。
そしてティリー・ブラッドショー。
シリーズ開始当初から考えると、本当に大きく変わった。
天才的な分析能力を持ちながら、人とのコミュニケーションが苦手で、世間一般の「普通」からはかなり離れたところにいる彼女。
そんなティリーが、ポーと事件を追い続ける中で、少しずつ、しかし確実に変わってきた。
今では、この二人のやり取りを見るだけで嬉しくなる。
事件は凄惨。
捜査はシリアス。
なのに、会話になると妙に笑える。
このバランスが絶妙なのだ。
「英国ミステリ、重っ!」
と思っていたところへ、ポーとティリーのやり取りでフッと力が抜ける。
この緩急があるからこそ、重厚な警察小説を最後まで一気に読める。
そして今回の事件のキーワードとなるのが、タイトルにもなっている「ダイス」。
捜査を進める中で、17件の犯行現場に奇妙な法則が浮かび上がる。
犯人はどうやら、特殊なサイコロを使って犯行場所を決めているらしい。
サイコロで殺人現場を決める。
なんとも不気味な発想だ。
普通なら「そんな馬鹿な」と思うところなのだが、クレイヴンはそこから話を組み立ててしまう。
そして、読者が「なるほど」と思った瞬間、さらに別の角度から殴ってくる。
そう。
このシリーズ、油断できない。
「分かった!」
と思った瞬間に、
「はい、残念でした」
とひっくり返される。
そしてページをめくる。
またひっくり返される。
……だから止まらない。
上巻を読み終えた時点で「え? ここからどうするの?」となり、下巻へ手が伸びる。
夜中でも伸びる。
眠くても伸びる。
明日仕事でも伸びる。
そして翌朝、
「……寝不足だ」
となる。
知ったこっちゃない。
ポーが待っている(笑)
しかし今回、事件以上に心を揺さぶられたのが、ポー自身の物語だ。
これまで数々の事件をくぐり抜けてきたポー。
仲間を失い、傷つき、それでも事件の真相を追い続けてきた男が、今回は自分自身の人生についても大きな決断を迫られる。
孤独に生きることに慣れていた男。
他人との距離を置き、自分の世界を守っていた男。
そんなポーが、誰かと人生をともにする未来へ進もうとしている。
そこへ、この最悪の事件が襲いかかる。
まるで、
「お前、本当に幸せになれると思ってる?」
とでも言うように。
そして、事件は容赦なく仲間へ迫る。
ついにはティリーまで犯人の標的になってしまう。
ここからのポーは凄い。
いや、怖い。
仲間を守るためなら、どこまででも踏み込む。
ルール?
そんなものは後回しだ。
正義感だけで突っ走るわけでもない。
感情だけで暴走するわけでもない。
これまで積み上げてきた捜査能力、仲間との信頼、そして自分自身の覚悟。
それらすべてを武器にして、犯人へ向かっていく。
これぞワシントン・ポーだ。
そして最後に待っているのは、シリーズ最大級の大仕掛け。
犯人は誰なのか。
なぜ17人なのか。
なぜサイコロなのか。
そして、ポーたちはどうやって神出鬼没の犯人を追い詰めるのか。
クレイヴンは今回も、読者が「もうこれで終わりだろう」と思ったところから、さらに一段階ギアを上げてくる。
そして事件の決着だけでは終わらない。
ポーという男の人生そのものが、大きく動く。
ここが今回の作品のたまらないところだと思う。
単なる「連続殺人事件を解決しました」で終わらない。
第1作からずっと積み重ねてきた人物たちの関係性があるからこそ、この物語の一つ一つが胸に響く。
シリーズものの醍醐味とは、こういうことなのだろう。
一冊だけでも面白い。
でも、7冊読んできたからこそ分かる。
ポーがどう変わったのか。
ティリーがどう成長したのか。
フリンがどんな存在なのか。
仲間たちがどれほど大切なのか。
それを知っているから、今回の一場面、一言、一つの決断が、ずしんと胸に落ちてくる。
そして、私は改めて思う。
こんなシリーズ、他にあるか?
重厚な警察小説である。
本格的なミステリーでもある。
猟奇的で、残酷で、時には目を背けたくなる。
それなのに、登場人物たちの会話にはユーモアがある。
そして何より、登場人物が生きている。
事件が終われば、それで関係がリセットされるシリーズではない。
前の事件で受けた傷も、築いた信頼も、変化も、次の物語へちゃんと持ち越される。
だから、新刊を読むたびに「事件の続きを読んでいる」というより、
「久しぶり。元気だった?」
と、昔から知っている仲間に会いに行くような気持ちになる。
2020年。
『ストーンサークルの殺人』から始まった私のポー追跡。
気がつけば第7作。
その間、何度ポーたちに驚かされ、笑わされ、ハラハラさせられたことか。
そして今回も見事にやられた。
ありがとう、クレイヴン。
また最高傑作を更新してくれて。
……でもね。
毎年これをやられると困るんですよ。
「今年こそ前作を超えるのは難しいだろう」と思っているのに、また超えてくる。
読者はハードルを上げる。
作者はさらにその上を飛び越える。
そして私はまた一年待つ。
「また、この季節がやってきた!!」
と言うために。
未読の皆さん。
お願いです。
早く読んでください。
ただし、一つだけ忠告。
第1作『ストーンサークルの殺人』から読むことを強くおすすめします。
なぜなら、このシリーズは事件だけを読む物語ではないから。
ポーとティリーの物語だから。
そして7作目まで来た今だからこそ、分かる。
この二人が歩いてきた道のりが、今回の物語をさらに熱くしている。
血と銃弾と謎。
そこに友情と信頼と、ほんの少しの笑い。
英国ミステリーの骨太さを存分に味わいながら、最後には「この人たちについてきてよかった」と思わせてくれる。
そんなシリーズだ。
さて。
読み終わった。
余韻に浸る。
そして、ふと思う。
……来年は、いつだ?
気が早い?
いやいや。
ポー読者にとっては、もう次の夏が始まっているのである。
本の概要
標的はティリー・ブラッドショー
読者を驚愕させる強烈な展開
一気読み必至の傑作
捜査の末、ポーは連続狙撃犯の正体と目的にたどり着くも、その行方は依然としてつかめなかった。
そしてポーたちの健闘むなしく犠牲者は増え続け、相棒のブラッドショーまでもが犯人の標的にされてしまう。
かつてない窮地に追い込まれたポーは、自身と因縁深いある医師に協力を依頼する。
神出鬼没の犯人を捕まえるため、ポーたちが打った一世一代の大仕掛けとは?
シリーズ史上最大規模の事件。予測不能の決着を見逃すな。
著者について
M・W・クレイヴン
イギリス・カンブリア州出身の作家。軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビュー。2018年に発表した『ストーンサークルの殺人』で、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞した。
Posted by ブクログ
面白い
読むほどに、キャラがもっと好きになる
自作も出るようなので楽しみ
ハードな殺人事件と、仲間達の(少ないが)コミカルさのバランスがとても良いので、つらい感じに成らないのが良いな
Posted by ブクログ
待ちに待ったワシントン・ポー シリーズ。今回もドキドキしながら読み、ページをめくる手が止まらず一気読み。相変わらずの面白さでした。今回は前作の登場人物が、連続殺人犯に対するアドバイザーとして出てくる。これは「羊たちの沈黙」に出てくるレクター博士を意識したのかな?とても残虐で恐ろしいけど、意外と好きなキャラクターかも。
ラストで衝撃的な展開。今後どういう形で捜査していくのか。また1年後まで楽しみに待ちたい。
Posted by ブクログ
ワシントン・ポーシリーズの第7作。
今作は英国全土を脅かす、連続狙撃犯を追っていくというお話し。前作で解体された重大犯罪分析課がどうなるの?と思いながら、一年ワクワクして待っていました。今作は、ポーを取り巻く人間関係がより深く描かれた内容です。
『誰のためなら燃えさかる建物の中に飛び込める?』という問いが、この事件解決の糸口になりますが、ポーの出した答えは、今までの関係を積み重ねてきた結果であることが伝わってきます。
そして、この事件から大事な人の命が狙われることの恐怖を感じ、ポーはあることに迷ってしまいますが、ラストのエピローグで待ち受けていた結末に、思わず泣いてしまいました。なんでこんなに面白いんだ!
新展開を思わせるラストに、また一年後が楽しみで仕方ない!
Posted by ブクログ
本作も面白かった!!
謎の狙撃犯との心理戦が軽快。
そして段々と増えるポー&ティリーの仲間たち。
今回初めてほんとにみんなナイスチームワークだったのでは。
ドイル、フリン、ロックも加わり、そしてバーティおじさんもいいキャラクター!過去作の登場人物もさりげなく出てくるので、これは読み返さねば。
前作が非常に暗いトーンだったのが、今回は軽やかな展開でスッキリ読めました。
もちろん次作もあるとのこと、今から待ちきれないなあ。
Posted by ブクログ
これは痛快。極上のエンタメとして熟した感があります。次回予告ありの週刊連載マンガを読んでいるような感じで、続きが気になってしょうがない。
敵は手強いが、今作はポー刑事のバックアップ陣もスゴイ。詳しくは言えませんが、どの登場人物も尖ったキャラが立っていてワクワクします。エピローグが好き。
Posted by ブクログ
物語を積み重ねていく中でポーを始め、登場人物みんなが好きになっていくなと感じた。
立て続くハラハラドキドキの展開と物語結末。
このシリーズに出会えた事に感謝。
Posted by ブクログ
おぉ……なんという……終わり方よ。シリーズを追ってきたことがこんな形で……(ネタバレになるので以下略)。
Twitterにも書いたけど、あの日あの時、東京の丸善丸の内本店で、『ストーンサークルの殺人』を何も知らずに手に取って良かったー!
こんなに大好きで宝物のようなシリーズになるとは、想像してなかったけど。
ミステリの神様が出会わせてくれたのかな。
予想外の展開だけど、次作がますます楽しみ!!
Posted by ブクログ
毎回発売を楽しみにしているこのシリーズ。本作も安定の面白さで、冒頭からもう引き込まれる。
もちろん事件内容も読み応え十分なのだが、ティリーとポーの会話を読んでいるだけでワクワクしてしまう。
終わり方も最高だった。あまりに綺麗な終わり方で、まさかもうこれでシリーズ終了なのかと思ったら、後書で次作に触れておりホッとした。
Posted by ブクログ
解説でも述べられているとおり、開幕からぐっと心を掴まれる。ポーの相棒であるティリーが連続狙撃犯の犠牲になってしまったというまさのスタート。
そこからときを遡り、どのようにしてポーたちと犯人が対峙することになるのかが語られていく。ターゲットは年齢層も性別もバラバラで、共通点は見られない。クリスティーの『ABC殺人事件』も引き合いに出されながら事件を追っていく。やがてポーとティリーは、犯人は人ではなく場所で犯行を選んでいること、その場所の選定に二つの二十面体を使っていること、そしてサイコロを使ったランダムな選定の中に本命のターゲットである結婚式場を忍ばせていることに気づく。犯人であるパックはターゲットを精神的に追い詰め自殺に追い込むことを生き甲斐にしており、自分の元妻の人生を潰すことを目論んでいたのだった。
ポーはパックの敵意を自分に向けるために一世一代の大勝負に出る。記者会見での挑発に乗ったパックはポーを精神的に追い詰めるべく、徹底的にポーの大切なものを奪いにかかる。そのターゲットに選ばれたのがティリーだった。
パックの目論見はまんまと成功し、ティリーは殺害され、職を追われたポーは失意のうちにカンブリアへと姿を消す……。だがこれらはすべてポーの策略だった。
相手のフィールドに乗り相手を打ち破るポーがいつも以上にかっこいい。さすがにティリーが死ぬことはないだろうという前提で読めば、ポーの策略がある程度読めた読者は少なくないだろう。その点での意外性は前作に劣るものの、ポーと仲間たちの絆や魅力がこれでもかと詰まっていて面白かった。
その人のためなら燃え盛る建物の中にも飛び込める。そんな相手を見つけたポーはもう孤独ではない。ポーにとってのドイルやエドガーを自分の尺度でしか測れないパックといい対比になっている。
大切なものを守るために身を引こうとするポー、それをさせないティリー、二人の新たな門出と終わり方も爽やかかつ次作への期待に繋がる。
バーティおじさんのキャラがあまりによすぎる(自分はコナンの次郎吉おじさんでイメージした)
Posted by ブクログ
#ブラッディダイスの殺人 下
#M・W・クレイヴン
こんなに登場人物に共感できるミステリ、警察小説が他にあるかな。ポーと一緒に、怒って笑って泣いた。最高のラストシーンは同時にシリーズの重大転機だった。
本国では9日前に新刊が発売されたとのこと。来年夏にはまたポーたちに会えるかな。
#読書好きな人と繋がりたい
Posted by ブクログ
相変わらずグイグイ読ませる流石の作品だった。
解決するべき事件が一つだけで、話も一本道構成で、シンプルだけれど犯人の異常性が凄くてどんどん話に引き込まれた。
上巻冒頭のショックシーンも犯人の行動原理が明かされると「ということは」とわかるけれど「じゃあそれをどうやったのか」の種明かしを面白く読み進められた。
ポーが公私ともに新たなステージに進んだので次巻がどんな展開になるのか早くも楽しみ。
Posted by ブクログ
最高の締めくくり方だった。
イギリス中を震撼させる事件を追う下巻。
捜査の末、ポーは連続狙撃犯の正体と目的に辿りつくも、
その行方は依然としてつかめなかった。
そしてポーたちの健闘むなしく犠牲者は増え続け、
相棒のティリーまでもが犯人の標的にされてしまう。
かつてない窮地に追い込まれたポーは、自身と因縁深いある医師に協力を依頼。
神出鬼没の犯人を捕まえるため、ポーたちが打った一世一代の大仕掛けとは。
何だかシリーズ集大成の様な展開が続いていき、
もしやこれで完結なのか?と不安になってしまった。
でも明らかになってないシリーズの謎残ってるしなぁ、
ポーの母親の件って最近全く触れないけどどうなったんだ?とか、
色々頭に思い浮かべながら読み進めていっていた。
前作『デスチェアの殺人』は絶対必読な内容。
そして『ボタニストの殺人』『グレイラットの殺人』の二作も読んでいると
なお今作が味わい深いものになるであろうという、
シリーズファンにはたまらないストーリーであった。
その分、しっかりとダメージを喰らってしまう悲劇も待っているのだが。
それにしてもポーという人間は、自分に試練を与えすぎである。
ただでさえ、前作で患ったPTSDで苦しめられているのに、
それでも彼は止まるということをしない。そして絶対に諦めない。
本当に不器用な生き方である。その思いは回を重ねるごとに増していく。
だからこそ、今作のエピローグは最高だった。
予想もしていなかった締め括り方に思わず感極まってしまった。
毎度同じことを思うが、次作が楽しみでしょうがない。
ちなみに、、
ここから先は物語に全く関係ないし、むしろ早川書房への不満かも。
前作もあったが今作も台詞部分なのに「の付け忘れが二箇所ほどあった。
ストーリーが素晴らしいんだからこういう校正ミス、やめてほしい。
それともう一つ。前作もそうだが、今作も上下巻にする必要あった?
これに関しては昨今の尋常でない物価上昇を実感する。
一冊にまとめていた『ストーンサークルの殺人』等とそう変わらない分量だよ?
前々作『ボタニストの殺人』から上下巻システムになったが、
上下巻にするのに納得性が低いんだよなぁと特に前作今作は思った。
同等の分量でそれまでは一冊だったものが、
上下巻に分けることで値段も二倍以上。
この辺、素人にはわからない事情はあるのだろうが、
それでも何だかなぁと思ってしまう点ではあった。
折角の名シリーズをつまらないことで評価下げて欲しくないなぁ。
お願いしますよ、早川書房さん。
Posted by ブクログ
やっぱりワシントン・ポー面白い!みんな大好きすぎる!!とても良かった!!!おめでとう!!
KILLER‘S MARKを今読んでるのとこなのでこれで更にスピード上がりそう〜〜
(二箇所とも同じミスで 「 が無かったので校正しっかり確認して欲しい)
Posted by ブクログ
大好きなポー&ティリーシリーズ♡
今作はコンパクトに要素が詰まっていて、サラッと読めた感。
読ませ方も相変わらず上手ですよねー。
タウラー、カッコいい!毎回出てほしい。
タウラーとのシャップフェルからのシーンは、個人的によかったです。
犯人も早々判明、意外とひねりなし。もっとねっちりむっちり?読みたかった気もしますが。
連続狙撃犯の仕事ぶりの玄人感に反して、感情面の子供っぽさの対比が面白かったですし、今までの作品を読んでいなければ、今作だけでも充分楽しめたはずです。
自作は少し環境が変わるようですね、早く読みたいなぁ!
Posted by ブクログ
毎回のことながら、読みやすいし、登場人物達も魅力的で楽しく読めました。前置きにあったように、前回作品の登場人物が出てくるので、また読み返したくなりました。それにしても、たった1年で前作の内容を、すっかり忘れることが出来る私の記憶力がうらめしい。
最後の展開は胸が熱くなりました。良かった…。
話が変わりますが、
わくわくしながら、この本を手に取りましたが、
「え……!?本が薄っ」
と衝撃。これなら上下巻にせず、一冊にまとまるでしょ!と少し憤慨しましたが、ポー&ティリーに会う為なら仕方なし…。
色々な事情があったり、仕方がないことなのでしょうが、それなら一冊にまとめて値段を高く設定出来ないものかと…。
内容は変わらず、面白く読めたので、
次回作も手に取りたいと思っています。
匿名
前作の事件が相当胸糞悪かったので、今作は終始和気藹々としていた感じがします。
といっても被害は甚大ですが。
かつて世捨て人だったポーと独りぼっちだったティリーが仲間たちに囲まれて、
作戦会議とはいえ良い雰囲気に嬉しくなった。
たいてい女性としかうまく人間関係を築けないポーが(それはそれでなぜ?)
今作では珍しく男性たちとうまくやっていて、とくに彼には今後もレギュラーで出演してほしい。
魅力的だった。
そして最後‥‥なにそれワクワクする!!
次作にも期待です。
Posted by ブクログ
解説にもある通り、読ませる技術が凄いので、あとちょっと…と読み進めてしまう。
これも解説にあったが、毎回少し混ざっているテイストが違っていて、ボタニストは密室殺人があったりミステリー色が濃いめ。 今回はなんだろう、恐怖を感じない男と近いテイストもあったような。ハンニバル感もあり。
終盤、犯人側の主観になった所で終わりが見えてきて、そこからの説明、解決編が少し長すぎな気はしました。それはやや前作もそういう所があったのですが。予告編を入れる事で先を読みたくなる技術はあるのですが、もう解決していて大体の勝ち筋も見えていると、解説がしつっかりしすぎというか。
あと、心理的な工作の達人というはずなのですが、自分のメンタル管理が微妙な感じで、心理描写が出た所で急に小物感が出るというか。
ただ今作もキャラクターの絡みは良かったですし、去る人がいたのは残念ながら、新たに常連になりそうなキャラもおり。
今後も追いたいと思います。