あらすじ
120年以上、建設が続けられているサグラダ・ファミリア。形、数字、謎の部屋……。天才ガウディの視点に立ち、28年間、彫刻をつくってきた著者が、隠されたメッセージを読み解く。
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Posted by ブクログ
サグラダファミリアで彫刻家として35年働いた外尾悦郎さんが書いたエッセイ本
サグラダファミリアの構造や時に資金難、社会情勢などにより破壊、突然のガウディの死がありながらも、現代まで思いを繋ぎ、再現していったのか等知れて、サグラダファミリアに対しての見方がより変わった。
書いたのが2006年で当時53歳くらいで現在は引退されている。
当時、まだまだ出来上がりには遠かったようだが、メインタワーである「イエス・キリストの塔」が、アントニ・ガウディの没後100年にあたる今年とうとう完成予定だ。
聖堂全体が完成するのは、2034年頃になる見込みで完全完成まではあと少しかかるけれど、携わられた方々の思いが形になりこうして見れるのは奇跡だと思うと同時にガウディに対する愛情と思いを感じる。
いつかバルセロナに行って彼らの思いを感じてみたい…
Posted by ブクログ
タイトルの通り、ガウディは建築という形で最大限の伝言を残している。そして外尾さんは、それを彫刻家として、また一人の人間として、しっかりと受け取っていることが伝わってくる一冊。
本書で1番印象的だったマラガールの詩を引用しておく。
終わりなき形成の何という喜びであろうか。
この聖堂の建設に一生の命以上のものを捧げている男が、慎み深くも、その完成を見ようとせず、後の世代の人々に建設の継続と完成を託していることを私は知っている。
この慎み深さと自己犠牲の下に、神秘主義者の夢と詩人の研ぎすまされた楽しみとが脈動しているのだ。
なぜなら、一人の命よりも長い年月を要する作品に、また、将来の幾世代もの人々がつぎ込まなければならない作品に、その人の全生涯を捧げること以上に、さらに意味深く、より美しい目的があるとでも言うのだろうか。
こうした仕事が一人の男にどれほどの安心をもたらすことであろうか。
時と死に対する何という優越であろうか。
永遠に生きることの何という保証であろうか。