あらすじ
“住む世界がちがう”恋。
──されど始めてしまった。
宦官×皇帝、兵士×踊り子、高校生×男娼、片恋青年×幼なじみ、4つのトルコ恋愛凶走曲。
「蛇のような男よの」
強大な権力を持つ、オスマン帝国の若き皇帝にはただ1人、思い通りにならぬ男がいた。小姓の教育係・ユラン。女を抱かない皇帝は、ただひとりユランに恋い焦がれるが、彼は決して皇帝の身に触れようとしなかった。しかしある日、ユランが小姓を裸に剥いているところを見てしまい──!?
中世から現代まで、切ない恋にあえぐ鳥たち(クシュラル)を描くトルコ恋情作品集。描き下ろし後日談収録!
感情タグBEST3
BLと括っては
BLはキライなので読まないけど、無料試読からコレなら読めそうだな、と思い購入。
BLと括っては勿体ない麗しさ。
BL嫌いも出会えるように、何か違う括りが欲しい。
Posted by ブクログ
どの作品も映画を観た後のような余韻が心地よく心にぐっと来るものばかり。BL漫画というより同性の道ならない恋を描いた文学的香り漂うショートムービーといった感じでしょうか。
でも萌えもきちんとあって特に学生と男娼や幼馴染み同士の淡い恋とか切なくてよかったなぁ。えすとえむさんってスペインぽいイメージがあったけど、トルコも凄く似合う。ストーリーを楽しむというより、異国情緒溢れる絵柄や多くを語らず表情や行間で魅せる作家さんなので、BL的萌えを求めていると物足りなさも感じるかもしれませんが、こうゆうサラッとした余白の部分を楽しめる作品は凄く好きです。
Posted by ブクログ
ドストライクめちゃめちゃ好みでした
トルコが舞台の短編4本
中世オスマン帝国の宦官×皇帝から現代の高校生×男娼まで
それぞれとても雰囲気があって良かったです
帯のアオリは「“住む世界がちがう”恋。―されど始めてしまった。」
どの時代のトルコも魅力的で、表紙からカバー下のデザインまで装丁が素敵でした
Posted by ブクログ
えすとえむさん、絵は本当とてつもなく大好きなんです。
でも何だかいつも話がちょっと好みから外れるというか、合わない事が多くて。
今回、大好きなトルコが題材という非常に珍しい短編集でした。私が知ってる限りでは他にトルコが舞台のBLってない気が。(あったらすみません)
紹介のあらすじにあった王様の話よりも、踊り子と軍人さんの話が好みでした。
とてつもなく切ないです。
ちょっと気になったんですが、「キョチェク」とか単語に一切注釈がないのですが読んでいて何となく分かるからいいのかしら?
キョチェクは女装の踊り子です。
どれも切ないお話で、最近こういう話少ないなあと思っていたので嬉しいです。
Posted by ブクログ
先生のトルコへのLOVEが肌を打つように伝わってくる
内容に関して、一言で表わすなら少し難しかった
まだ私には時期尚早だったかな、と読み終わってから思った
だが、冒頭に書いた通り、先生が描きたい物を描きたいように、愛を込めて描いたのだ、とその一点だけは頭でなく心で理解した
同性愛にどうしても嫌悪を抱いてしまって蕁麻疹が出ちゃう、って人は除外するにしても、大抵の男の読み手でも、思わず背中にゾッと来るようなエロさが、えすとえむ先生が描く男性にはある
ジワジワと人気を上げてくるタイプの漫画家なのかも、この先生は・・・・・・
Posted by ブクログ
前々から手を出そう出そうと思ってたえすとえむさん、やっと読めた。身分差っていいよなあ。
もー語彙力なくてなんとも言えないけど、酔うね。素敵。ものすごく雰囲気がある。
一話一話短い話なのに、何でこんなにズッシリくるんだろう。ずっしりしながらもさらっとしてるんだよな、さらっとしていながらもまとわりつくような色っぽさ。
どのお話も終わり方が素敵。で、割と救いあったりして。高校生と男娼の話好きだな。踊り子のも。
あとがき読んでたら外国行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
BLです。同性愛です。苦手な人は無理だと思います。
表紙の絵が綺麗で手に取ったらBLでした。
でも、線が細くて、好きな人には好きな描きかたですね。
トルコが大好きな漫画家さんらしく、そのための漫画らしいです。トルコに住む人々の同性愛模様が、つらつらと描かれています。
同性愛だけれども女性が描いているためか、なんか少女マンガみたいな部分がちらちらある。うーん、好きな人には好きな作品。
わたし自身は同性愛が苦手なので、手に取って吃驚しました。