【感想・ネタバレ】自由論のレビュー

あらすじ

本当の「自由」とはなにか、考えたことはありますか? 個人の自由への干渉はどこまでゆるされるのか。反対意見はなぜ尊重されなければならないのか。なぜ「変わった人間」になるのが望ましいのか。市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。哲学を普通の言葉で語った新訳決定版! 現代人が必ず読むべき、今もっともラディカルな書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

だいぶ昔の本なのと、時代背景が
禁酒法があった時代のときなので、
相当自由が狭められている、
というのを理解して読まないとつらいかも。

それと一部分に
矛盾するのでは?
という部分も見受けられます。

ですが、この本は昔の本ですが、
批判している部分は、
今でこそいかして欲しいものだと思います。
特にネットという時代があって
誰しもが情報を発信できる時代ならば。

そして、自分を持つことって
こういう本を読むと、大事だなと感じました。

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2014年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(AI壁打ちまとめ)
ミル『自由論』の論理展開の総整理
ミルの議論は、究極的には**「個性」の発展を通じた社会全体の幸福(功利)の最大化を目指すものであり、そのために「自由」**が不可欠であると論じられます。
1. 核心原則:他者危害の原則(Harm Principle)
出発点は、社会が個人に干渉できる唯一の正当な根拠を定めることです。
* 定義: 個人の行動が他者に危害(harm)を加えるのを防ぐ目的を持つ場合にのみ、社会(国家や世論)は干渉することが許される。
* 結論: この原則の裏返しとして、他者に迷惑をかけない限り、人は完全に自由であるべきである。
2. 自由の固有の領域(私的領域)
他者危害の原則によって守られる、個人の絶対的な自由が認められる領域です。ミルはこれを3種類に分類しました。
* ① 内面における良心の自由
* 具体的な内容と役割:思想、感情、意見を持つ自由。人間の能力の源泉。
* 他者危害の原則との関係:完全に「自己にのみ関わる」ため、絶対的に不可侵。
* ② 人生設計の自由
* 具体的な内容と役割:自分の性格、嗜好に基づき、生き方や生活計画を自由に選択・実行する自由。
* 他者危害の原則との関係:行動は他者に影響を与えるが、他者が自由かつ自発的に同意し、関与しているなら保護される。
* ③ 団結の自由
* 具体的な内容と役割:他者に危害を与えない限り、個人同士が自由に集まり、結社を組む自由(家族、友人関係など)。
* 他者危害の原則との関係:他者危害を防ぐという条件のもとで、原則的に保護される。
3. 個性の重要性(自由を擁護する究極的根拠)
「なぜ自由が必要なのか?」という問いへの答えが「個性」です。ミルにとって、個性は自由の究極的な功利(幸福)的価値です。
* 個性の定義: 習慣や世論に流されず、自ら判断し、自ら選択し、自らの能力を最大限に発達させるプロセス。
* 役割:
* 個人の幸福:個性がなければ、人間は理性的な能力を発揮できず、真の幸福を得られない。
* 社会の進歩:個性的な少数意見こそが、社会の誤りを正し、新しい真実や生き方を発見する原動力となる。個性を圧殺することは、社会の停滞を意味する。
4. 現代的課題:境界線の曖昧さと「危害」の性質
ミルの原則を現代の複雑な社会に適用する際の主要な論点です。
* 家庭内での自由の衝突
* 適用される原則と論点:原則として、①信仰は自由だが、②行為は他者危害の原則と責任が伴う。
* 結論:妻の負担(危害)を伴う夫の信仰活動は、夫の絶対的な自由とは言えない。夫の自由は、妻の自由と権利を防衛するために調整・制限されるべきである。
* SNSと自由
* 適用される原則と論点:原則として、言論の自由(①)は最大化されたが、他者危害の原則が試されている。
* 結論:ネット上の誹謗中傷は、精神的・名誉的な**「危害」として扱われるべき。SNSは「世論の専制」**を加速させ、個性を萎縮させる脅威となっている。
この論理展開を通じて、ミルは**「個性」という進歩の源泉を守るために、「他者危害の原則」**という強力な防壁を設けたと言えます。

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2025年09月29日

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