【感想・ネタバレ】グランド・ブルテーシュ奇譚のレビュー

あらすじ

善人も、偽善者も、悪人もバルザックの描く人間がおもしろい! 妻の不貞に気づいた貴族の起こす猟奇的な事件を描いた表題作、黄金に取り憑かれた男の生涯を追う「ファチーノ・カーネ」、旅先で意気投合した男の遺品を恋人に届ける「ことづて」など、90篇あまりもの作品からなる《人間喜劇》と呼ばれる作品群から人間の心理を鋭く描いた4篇を収録。ひとつひとつの物語が光源となって人間社会を照らし出す短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

バルザックはやっぱり面白い!
谷間の百合、ゴリオ爺さんの次に読んだこの短編集。
表題作の浮気する妻への夫の復讐の話と、お金の話、ファチーノ・カーネが好き。
素直に読み終わって違和感を覚えたマダム・フィルミアーニはフィルミアーニ夫人は死亡確認書や遺言など、必ず手に入ると信じていたからこその行動なんじゃないかと邪推。それに見事に騙される男達、と見たら面白いんですが…。
是非人間喜劇全てを文庫化してほしい。

0
2013年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々のバルザック。短編4編と評論1編。
本題に入る前の前口上も楽しい。「心して読め!」と
作者からくどくどと言われる感じ。

『グランド・ブルテーシュ奇譚』はちょっと怖い
大人の童話っぽくもありました。いやー怖かったです。

評論は「書籍業の現状」では十九世紀における
「コミュニケーションの高速化」の影響に言及している。
この高速化は現在もますます加速していて最後には
どうなるのかとふと思う。

0
2016年10月15日

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