あらすじ
写真フイルム市場が10分の1に縮小するという「本業消失」の危機を、
奇跡と称される事業構造の転換で乗り越え「第二の創業」を成し遂げた、
富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEOによる書き下ろし。
10年に及ぶ経営改革の全貌と、リーダー哲学が初めて語られる。
【主な内容】
第一章 本業消失――富士フイルムに何が起こったのか?
第二章 第二の創業――富士フイルムの挑戦と改革の全貌
第三章 有事に際して経営者がやるべきこと――「読む」「構想する」「伝える」「実行する」
第四章 すべては戦いであり負けてはならない――世の中のルールと勝ち残るための力
第五章 会社を思う気持ちが強い人は伸びる――仕事で成果を出し、成長を続けるための働き方
第六章 グローバル時代における日本の針路――国と企業の強みと可能性について
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Posted by ブクログ
(誰が書いた、概要)
古森重隆さんという富士フィルムの現会長が書いた本。
東大卒で1960年代に当時の富士写真フィルムに入社し、そこから2000年に代表取締役社長に就任。
概要としては当時写真のフィルムで世界2位であった富士フィルムがデジタル化の波より危機的状況に陥っていた。
ただ、結果としては写真のフィルムで世界1位であったコダックが倒産し、富士フィルムは生き残り更に2010年頃に最高益を更新というものであった。
そのように乗り越えた要因が書かれている本。
(読むきっかけ)
役員の方から紹介頂いた本
(活かしたい内容 ※2点程)
・競争を恐れず受けいれ、勝つための最大の努力をする。
・勝つ為の戦略を立てる。
印象的であったのは化粧品事業を展開していたということ。
なぜ展開していたかというと、写真フィルムの原料はゼラチンとコラーゲン。
これは人間の皮膚においても重要な要素で、この研究が進んでいるという強みを活かせるからである。
これを通じて弱みを補うのではなく、強みを他に応用できないかと考え行動することが大切と実感。
・正しいと思うことであれば、誰が何といおうとやり抜く。
そこにちゃんと読みや構想があり賢く判断していたら後からついてくる。
この賢くというのはポイント。
(結論や感じたメッセージ)
・今こそ踏ん張って頑張り、業務遂行力を高め日本が世界で活躍して欲しいという想い。
・競争心を持て。
その勝った先に何が得意かが分かる。
Posted by ブクログ
本業が消失する中、富士フィルムはどうやって進化をしたのか、経営者はどのような考えて行動していたのか、知りたいと思って読んでみた。
古森氏の力強さ、熱い思いが伝わり、勇気づけられる内容だった。
コラムの「震災で再認識した写真文化の価値」は、デジタル化が進んだといっても、写真文化を守ることを使命と考える古森氏の想いが具現化した、心が熱くなる話だった。
Posted by ブクログ
忘れてならないことは、人間は基本的に自分で育つものであるということだ 伸びることができる人の条件として、会社を思う気持ちが強い人、オーナーシップを持って会社のために仕事ができる人だ 日本人の一番すごいところは、努力すれば成功すると確信を持っていることだ 「その問題を解決するために自分はなにが出来るだろうか」と考えるようになった See-Think-Plan-Do競争することの大切さを子供たちに教えよ
20211016
われわれは写真を、人間にとって極めて貴重な本型と考えている
写真フィルムの主な原料はゼラチン、つまりコラーゲンだ。そして人間の肌も、その70%はコラーゲンで構成されている
ベストは何かと言えば自分で変化を作り出せる企業になることだ
新聞や雑誌を読む際には、ただ書かれている事を読むだけでなく、次はどうなるんだろうと、常にその話の展開を考え、自分でシミュレーションしている
美人ですね仕事のパフォーマンスが良いか悪いか、成功するかしないか、勝つか負けるかは、人間の子大すべての総和で決まる
チャーチルの第二次世界大戦
ロマンロランのジャンクリストフ