【感想・ネタバレ】魂の経営のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月14日

戦後を背負った昭和の圧を感じ苦しくなる。わたしにはこんな経営はできないと思いつつ、やらなければこの人には認められないのだろうと想像する。ワークライフバランスとか一言も出てこない世界観。そんな世界で生き抜いてきた、ビジネス界の世界チャンピオンと言える人だろう。

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Posted by ブクログ 2022年04月23日

写真フイルムメーカーから医療品・化粧品も手掛ける技術志向の多角的素材メーカーへと進化を遂げた富士フイルムの立役者である古森重隆氏による、リーダーや経営のあるべき姿を実体験を基に記した経営書。デジタルカメラの普及で劇的に市場が縮小したフイルム事業において、莫大な研究開発費を注ぎ込み祖業の転換を図った富...続きを読む士フイルムと、祖業を捨てきれずに破産したコダックが対比されるように、強烈なトップダウンによる組織改変をやりきり業績をV字回復させた古森氏の経営は、タイトル通り「魂の経営」と言える。

市場をよく見ろ。将来を予測しろ。方向性を計画したら、必ずやり切れ。単純なようだが、仕事の本質であると思う。また、ビジネスパーソンのパフォーマンスは、その人の人間力の総和という論は腹落ちした。古森氏の根っこにも哲学・文学・歴史といった、基礎になるものがしっかり備わっているからこそ、実践的な経営に取り組めた事からも、リベラルアーツの重要性を学んだ。

まるで古森氏のスピーチを直接聴いているような、生き生きとした文調であり、しっかり勉強しようと思えた。良書。

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Posted by ブクログ 2022年03月22日

題名は、著者が全身全霊をかけた「魂の経営」を行ったことによる自負からきています

・ハーバードで取り上げられた教材、なぜコダックは倒産し、富士フィルムは生き残ったのか、を企業の内側からみた書

・古森氏のメッセージは、単純で、説得力があり、わかりやすい。そのことこそが富士フィルムが生き残った真の理由...続きを読むではないかと思いました。

「車が売れなくなった自動車メーカーはどうなるのか
 鉄が売れなくなった鉄鋼メーカーはどうすればいいのか
 我々は、まさにそうした事態ー本業消失の危機に直面していた」 で始まる

結論は、「現在、企業を取り巻く環境の変化は加速度的に早くなっている。環境の激変に対応するという課題は、単に富士フィルムという一企業の問題ではなく、多くの企業が直面する共通の課題ではないかと思う」だ。

心にのこった言葉は以下です。
・どれほど業績が良くても、来るべき危機を予測し、それに備えなければならない。現状を直視して、何が起きているのか、何がこれから起きようとしているのか、状況を正確に読み、把握し、その上で何をやらなければならないかを考えて決める。
・ただ生き延びるだけであれば、方法はいろいろあった。不採算事業をどんどん切り離していけばいいし、当時は会社にまだ、それだけの体力もあった。
・将来伸びそうだからという程度のボンヤリした判断で新規事業を考えるわけにはいかない。
・買収先の選定にあたって重視した点はやはり、富士フィルムとのシナジーによって他社と差別化できる製品を作れることだ。そのシナジー効果こそ、我々富士フィルムのM&Aの一番の選定基準としていた。
・もし、他の人と違うところがあるとすれば、誰よりも思い切って実行してきた点だ。100回決断する必要があれば、100回とも絶対間違えない覚悟で決断を下した。
・答えはシンプルだ。自分たちがやらなければ、いずれは他社がやる。ならば、やるしかない。
・有事に際して経営者がやるべき四つのこと ①読む、②構想する、③伝える、④実行する
・決断を誤る3つの要因 ①現実を直視しない ②情報が偏っている ③思い込みや偏見などの先入観がある
・戦力を小出しにする「戦力の逐次投入」は、敵に各個撃破されてしまう。戦略・戦術の禁じ手である。
・やると決めたら、次にリーダがなすべきことは、それらを明確なメッセージとして発信することだ。
・どんな問題に直面したときも、他人事や人任せでなく、自分事として捉え、「その問題を解決するためには自分は何ができるのだろうか」と考えるようになった

目次は次の通りです

はじめに
第1章 本業消失
第2章 第二の創業
第3章 有事に際して経営者がやるべきこと
第4章 すべては戦いであり負けてはならない
第5章 会社を思う気持ちが強い人は伸びる
第6章 グローバル時代における日本の針路
おわりに

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Posted by ブクログ 2018年06月30日

富士写真フイルムの本業喪失の危機に対して、果敢に挑んだ男の一冊。M&Aや新規事業を生み出した背景、考えを前段で解説し、後半では経営やグローバル時代の日本の戦略など幅広く書かれている。非常に良い本。

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Posted by ブクログ 2015年09月07日

富士フィルムは大学時代はでは写真フィルムのメーカーとイコールのイメージだった。
しかし、2000年頃からデジカメが市場に出ていくに従い、写真フィルム市場は激減し、その市場で世界的トップブランドだったコダックが再生法を申請した。

富士フィルムは、この本業消滅の危機をどう考え、決断行動したのかを200...続きを読む0年に社長に就任した著者が、かなりアツく、当時を振り返りながら書いていてどんどん引き込まれて読み進んでしまう。

年令的には私の親や義父などと同じ年代だ。
正解がない世界で全世界の会社市場と戦うためには、常に勝負をしてそして勝つことを普段から考えていざというときに備える事の大切さについて色々な言い回しで、何度も書いている。
読んでいると義父の言っている事と共通点が多いと思った。

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Posted by ブクログ 2014年08月23日

富士フイルムの古森さんの考え方・価値観・ポリシーが満載のとってもためになる書籍。経営者は孤独かもしれないが、大きな責任と高い倫理観をもって経営をしなければならない。そうした覚悟や決意が伝わってくる。
短期的思考に陥りがちな指標重視の昨今の経営に警鐘を鳴らすものでもある。研究開発費に毎期2,000億円...続きを読むを継続的に投じながら、新たな事業の種を育て続ける視点は素晴らしい。
好都合だろうと不都合だろうと、現実を直視することから逃げてはいけない。人生すべて戦い、というのはハードな事実でもある。
価値観や判断基準のベースとして、世の中の普遍的な理を用いているが、私も身につけたいものである。歴史や先人に学ばないといけない。

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Posted by ブクログ 2022年02月23日

2022年24冊目。222ページ、累計6914ページ。満足度★★★★☆

写真フイルム市場が10分の1に縮小し、かつて業界トップだったコダックが経営破綻するという未曾有の危機を克服した富士フィルムを経営した古森氏が著者

最近話題の経営における「進化」と「探索」を見事に実践した事例であろう。

なお...続きを読む、後半は著者の仕事観や日本・日本企業に関する課題意識も吐露されている。

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

時代の変化を見る目と、リーダーとしての徹底した実行力が素晴らしい。フィルム業界の遭遇したパラダイムシフトは、今やどんな業界でも起こり得る事と認識し、自社の技術を磨き続け、広く応用可能な領域を探索する事の大切さ、そういう眼を持つ大切さを痛感させられる。

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Posted by ブクログ 2021年04月14日

富士フィルムの事業の危機的転換点を如何に乗り切ったかがわかった。時代の流れをキチンと読み、流れに乗るための試行錯誤(チャレンジ)をし続ける勇気と周りを牽引する力が必要であることを学んだ。

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Posted by ブクログ 2017年06月03日

『この震災でもう一つわかったことがあった。被災地で自衛隊員などによって拾い出された写真のほとんどが、CDやメモリなどの電子媒体に記録されたものではなく、プリントされたものだったということだ。

さらに、高い品質での再生が可能だったのは、水でインクが流れてしまう家庭用インクジェットプリンターで印刷した...続きを読む写真ではなく、表面にコーディングが施されている銀塩写真であり、写真店でプリントされた写真だったということだ。

我々は「写真救済プロジェクト」の活動を通じて、写真が人々にとってかけがえのないものであるということを再認識した。写真の素晴らしさを多くの人々に伝え、写真文化を守っていくことは、この先もずっと我々の使命なのだ。』

自分たちが何の会社で、どんな使命があり、どこに向かい、何を行い、何をしないのか、明確に決断できるトップのいる会社は強いことがよく分かった。

経営者がやるべきこと、までは良かったが、その後の章からは、ちょっと注意が必要。ニーチェとヘーゲルがお好きなようで、納得!

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Posted by ブクログ 2017年01月29日

富士フィルムを本業の消失から救った経営者。

腕力がある、優しさの中に厳しさがある、覚悟があるといった印象が強く残った。おそらく人一倍自分に厳しい人だろうと思うとともに経営者はそうあるべきということを教えてくれる。

富士フィルムの歴史、変遷も興味深かった。早めの多角化、研究開発費を減らさないこと、...続きを読む等の判断は見事の一言。

現在の日本の問題点に対する忠告も良い。競争の必要性、責任所在の曖昧さ、厳しさの欠如。このような経営者のいる富士フィルムの強みを改めて感じた一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年09月22日

本業が消失する中、富士フィルムはどうやって進化をしたのか、経営者はどのような考えて行動していたのか、知りたいと思って読んでみた。
古森氏の力強さ、熱い思いが伝わり、勇気づけられる内容だった。
コラムの「震災で再認識した写真文化の価値」は、デジタル化が進んだといっても、写真文化を守ることを使命と考える...続きを読む古森氏の想いが具現化した、心が熱くなる話だった。

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Posted by ブクログ 2015年11月22日

富士フィルムを復活に導いた経営者の伝記。良書。
気になった文言は以下の通り。

・リストラは最大限の配慮をもって断固として実行する
 - 特約店のパートナーなどにも配慮した

・自社のアセットを4象限で整理した
 - 縦軸:現在の市場と将来の市場
 - 横軸:現在の技術と新しい技術

 →これをもと...続きを読むに市場のニーズをふくめ以下の4点を検討した
 1) 既存技術で既存市場に新たに適用できること
 2) 新技術で既存技術に適用できること
 3) 既存技術で新市場に適用できること
 4) 新技術で新市場に適用できること

・自分たちの会社の方向性は自分たちで考える
 - 外部の専門家・コンサルタントはあくまで参考とする

・決断を誤る3つの要因
 1) 現実を直視しないケース
 2) 情報が偏っているケース
 3) 思い込みや偏見があるケース

・上級管理者となってから伸びない人
 1) 体力・健康を失ってエネルギー切れを起こす
 2) 現状に満足してしまう
 3) 大局観を養うために哲学や歴史の勉強をしてこなかった

以上

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Posted by ブクログ 2015年04月20日

素晴らしい本だった。デジタルカメラの普及に伴うフィルムの減産と事業再編。待ったなしの状況を乗り切り、現在の隆盛を築いたその手腕、哲学。こういう人間に恵まれた会社は幸運だと思う。

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Posted by ブクログ 2015年03月31日

主要事業の大幅な縮小を目の当たりにする中で、事業転換を指揮するその重みはやっぱり凄いです。特に印象に残ったのは、落ち込んでいる時にこそ将来に投資するということ。

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Posted by ブクログ 2015年02月21日

富士フィルムの会長兼CEOの古森氏の著書。
同社の写真フィルム事業から現在の多角的な事業に転換した歩みと氏の経営者としての哲学や日本の現状への提言が書かれています。

同社の歩みを読んで同社が写真の主体がデジタルへと変化していくなかでVISION75(「経営全般にわたる徹底的な構造改革」「新たな成長...続きを読む戦略の構築」「連結経営の強化」)を2004年に発表し、勝ち続けられる事業として「デジタルイメージング事業」「光学デバイス事業」「高機能材料事業」「グラフィックシステム事業」「ドキュメント事業」「メディカル・ライフサイエンス事業」の6つに絞り混み、2008年にまた業績を盛り返した姿を読んで、氏の哲学が浸透し、また意志を強く行ってきたことを感じました。

また哲学の部分を読んで、先を読む力、想像する力、伝達する力。そして、勝負に対する強いこだわりなど氏の哲学を感じることができました。

また日本の現状を読んでまだまだこれからこの国は希望を捨てちゃいないとも感じました。
前向きに、外向きに、上向きにこれからも歩めば未来は開けていけると強く感じました。
読んで勇気をもらえた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2014年09月12日

経営者として必要な心構え・覚悟を学びました。
急速なデジタルカメラの普及により、富士フィルムの利益は激減。冷静に現状を読み、将来を予測、適切な判断を行い、徹底的に貫き通す。競争を避けてはいけない、目をそらさず戦うことの大切さを学びました。

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Posted by ブクログ 2015年08月26日

売上げと粗利の大部分を担ってきた銀塩フィルム市場が急速に失われていく中、社長として何を考え、どういう決断をしたのかを古森社長自身が記した一冊。もちろん古森社長自体の先を見通す目、経営判断は素晴らしいと思うが、富士フィルムにとって幸運だったのは、銀塩フィルム市場は失われつつあるが、写真市場自体がなくな...続きを読むった訳ではないこと(銀塩→デジタル)、創業以来、培ってきた技術と技術者がデジタル写真や化粧品といった他市場においても活かせる環境にあったことだ。もしそういった環境がなくてもSATOのようにまったくの他業種に転換できる道も残されていたとは思うが、その道は果てしなく厳しいものであったに違いない。コダックのように市場の終焉とともに、富士フィルムもまた消えていたかもしれない。

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Posted by ブクログ 2014年07月23日

主幹事業が衰退した時のお勉強。
要するに、経営の構造改革を行い、技術とニーズを照らし合わせて新規事業を計画するということ。そのときには、徹底した調査を行い数値に基づき考え抜き、現状と将来を「読む」。方向が決まったら周知して現場を動かす。

おそらくこの方は粘着質。共感するのは難しいが、これも一つの勉...続きを読む強と思い、がんばって読みきった。

第二の創業
・写真文化を守る
・フレーキを踏みながらアクセルも踏んでいる
・技術とニーズを照らし合わせ、新規事業を模索する→四象限マップ
・商品が作れる作れないで選ばない。勝てるで選ばない。勝ち続ける力があるかどうかが選択の基準
・議論は社内だけで行う。最大限の情報を集めて最終的に読みを計る
・M&Aでは、双方のシナジーによって他社と差別化できる製品を作る。売上を増やすだけのM&Aは意味なし

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Posted by ブクログ 2014年06月28日

デジタル化が進み本業の写真フィルムの市場が消失した富士フィルムの危機を、社長として乗り切った経営哲学とリーダーの心構えを書いた本。底流に流れているのは「負けてたまるか」という子供の時からの気概。有事に際して経営者がやるべきことは参考になる。頭では理解していたつもりでも、実際の大事な場面で実行できるか...続きを読むどうかは、気概や腹の据わり方にあるのだろう。決断を誤る三つの要因や、上級管理職者となってから伸びない人の理由などの各論も面白い。また、日本経済が失速した原因は円高にあるとした著者の論点も明確である。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月21日

忘れてならないことは、人間は基本的に自分で育つものであるということだ 伸びることができる人の条件として、会社を思う気持ちが強い人、オーナーシップを持って会社のために仕事ができる人だ 日本人の一番すごいところは、努力すれば成功すると確信を持っていることだ 「その問題を解決するために自分はなにが出来るだ...続きを読むろうか」と考えるようになった See-Think-Plan-Do競争することの大切さを子供たちに教えよ 
20211016
われわれは写真を、人間にとって極めて貴重な本型と考えている
写真フィルムの主な原料はゼラチン、つまりコラーゲンだ。そして人間の肌も、その70%はコラーゲンで構成されている
ベストは何かと言えば自分で変化を作り出せる企業になることだ
新聞や雑誌を読む際には、ただ書かれている事を読むだけでなく、次はどうなるんだろうと、常にその話の展開を考え、自分でシミュレーションしている
美人ですね仕事のパフォーマンスが良いか悪いか、成功するかしないか、勝つか負けるかは、人間の子大すべての総和で決まる
チャーチルの第二次世界大戦
ロマンロランのジャンクリストフ

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Posted by ブクログ 2022年02月28日

社内研修でコダック、富士フイルムの話題が出た際に講師から紹介されたので、読んでみた。

前半はデジタル革命時の第二の創業について、後半はそれも踏まえた古森氏の考えがまとめられている。

第二の創業部分は、当事者の体験として身に迫るものある。後半は経営者としてということで、書かれたのが2012〜201...続きを読む3年のため少し古くなってる部分もあるが、著者の熱い思いが伝わってきた。

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Posted by ブクログ 2021年08月22日

自社の主商品市場がなくなる際の事業転換は半端ない努力が必要だったことだろう。
苦労は行間から伝わってくるものの、もっと生生しく語ってほしかった。

人生は戦いである!

富士フイルムって意外と体育会系なんだね。

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Posted by ブクログ 2021年07月03日

◾️概要
これからのリーダーに必要なことを学ぶため、読みました。前向き、外向き、上向き、が要点です。

◾️所感
競争、勝利、大和魂、が貫かれていて、今の時代には合っていないなと率直に思いました。戦後復興の成長あるのみの時代と、人口減少・低成長の現代では価値観も違うでしょう。だからこそ、かえって新鮮...続きを読むに感じました。今の停滞感を打破するには、こういう原点に立ち返ることが必要なのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2019年10月22日

富士フイルムが環境変化の中でどのように生き残ってきたか?それを主導した古森社長の言葉で語られている本。
ではあるが、富士フイルムのケースはいろいろな経営戦略の本の中で語られているので、もっとリアルな生々しい変革の現場を知りたかったのだが…そこまででもなかった。
考え方として参考になる部分はあったので...続きを読む買って損はなかったけれど。

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Posted by ブクログ 2019年09月30日

本業消失の危機に対峙し、本業再編と新事業創造で会社を更なる成長に導いた名経営者の決断力、まさに魂の経営です。

しかし、圧倒的な企業体力と厚い人材をもってしても
改革着手はギリギリのタイミングでした。

多くの企業にとってイノベーションのジレンマを克服することは至難の技のようです。

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Posted by ブクログ 2018年10月09日

本業のフィルムの市場が急激に縮小する中,何をしたか?
・コダックと富士フィルムを分けたもの.多角化への意欲,デジタル化への向き合い方.
・「勝てる事業」ではなく「勝ち続けられる事業」を選ぶ.
・有事に際して経営者がやるべきこと.読む・構想する・伝える・実行する

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Posted by ブクログ 2015年11月09日

富士フィルムCEOの自叙伝。フィルム事業から脱却しつつ新規事業を成長させ過去最高の利益を叩き出す経営手法と著者の経営哲学に関して触れることができる一冊。先見の明を持つことがリーダーにとっては如何に重要かを何度も触れているが、同時にそれを養うことが一番難しいとも感じた。

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Posted by ブクログ 2015年05月30日

経営者が最終的な判断を外部の人材の助言に頼ろうとするならば、そんな経営者は即、辞めたほうがいい。

一度決めたことは、結果が出るまで断固として周囲を引きずってでも実行する。それが結果に現れる。

ビジネスはある意味、勝つか負けるかの戦争である。どこの世界に兵隊一人ひとりの考えを慮って戦う指揮官がいる...続きを読むのか。また、敵軍が迫っている中、指揮官の命令に反発する兵士はいない。
やらなければならないことを躊躇したり、気にしているようでは、リーダーは務まらない。

タフでなければ生きていけない。しかし、やさしくなければ生きてる資格がない。←引用

See:事実情報をよく把握する。
Think:アイディアに飛びつかず、本質を見抜く。
Plan:しっかりとした骨太計画を組み立てる。
Do:果敢にチャレンジして、やり抜く。
See:やりっ放しにしないで、結果をフィードバックして次に生かすスパイラルを回す。

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Posted by ブクログ 2014年10月21日

写真市場が縮小する中、事業ポートフォリオを上手く切り替えて躍進した富士フイルムの社長本。
「戦い」という言葉がよく出てくるように、非常にリーダーシップの強く、かつ自身も率先して働くタイプの経営者だと思う。
青木HDの社長の本と比較して何か違いがあるような気がしたが、この本はひたすら「俺が正しい」なの...続きを読むだ。業績が上向いたのは全社一丸となった頑張りとは言っているものの、部下の名前一つ出てこないし感謝の言葉もない。俺はこう考えた、責任はとるからついてこい、という考えは部下にとっては居心地がいいものだが、果たして後継者は現れるのだろうか。古森氏は権限委譲できるのか、富士フイルムの将来はそこにかかっている気がした。

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