【感想・ネタバレ】冬のフロスト 下のレビュー

あらすじ

【第1位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門/作家部門/読者部門/翻訳家&評論家部門】冬のデントン市内で起きた事件の数々は、大半が未解決のままだった。フロスト警部お得意の行き当たりばったり捜査でたまたま解決したものもあるが、少女を誘拐し殺害した犯人や、売春婦ばかりを狙う連続殺人犯はいまだ逮捕できていない。マレット署長の小言には無視を決め込み、モーガン刑事の相次ぐ失敗はごまかしてきたが、それにも限度がある。被疑者に留置場で自殺された件で州警察本部の調査が入るわ、少女の行方を知っていると断言する“超能力者”が押しかけるわで、デントン署と警部は機能不全の瀬戸際に……。大人気警察小説シリーズ第5弾。/解説=養老孟司

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回のバディは、スケベでドジなモーガン。
いくらなんでも、こんな刑事はいないよなあ。
でも、それを言えば、そもそも主人公のフロストみたいな警部自体がありえないのだけれど。

今回も、いつものフロストや、同僚達、マレットなどのデントン署の面々に会えて、嬉しくてにんまりしてしまった。

いままでの作品同様、何件もの事件が同時多発し、どう解決していくのか、期待しながら読んだ。
リズが拉致されてしまった事件はちょっとショックだった。リズは本当に堕胎したのか?(と思うけど)退院早々に、こんな目に遭ってしまったが、もっとリズの活躍ぶりを見たかった!

最後の終わり方は、エラリー・クイーンの小説のようでかっこよかった!! なるほどね、っていう感じ。本格推理小説みたいで。

とうとう、これで未読は「フロスト始末」だけとなってしまった。寂しさが湧き上がってくる。
本当は、すぐに読みたいけど、もうしばらく時間が経ってからにしよう。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お気に入りのフロスト警部シリーズの今のところ最新の邦訳版。本を読んで思わず笑ってしまうことは、めったにないが今回は笑わしてもらいました。ただ、描かれる事件は笑えるような事件ではなく、それも同時進行で、多発するのだが、最後は全て解決してしまうという、作者はどうやって書いているのかと不思議に思う。これがイギリスの良質のミステリー。

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2014年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よくもこんなに事件が起きるな、と思います。
それにしてもこのシリーズは、日本語の表現が多彩です。横紙破り、業腹、身空などは普段使わないので勉強になりました。また「掛り合いになりたくない」はずっと「かかわり合いになりたくない」と思ってました。。。訳も秀逸で楽しめるミステリーだと思います。
あと1シリーズで終わりとは残念すぎます。

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2014年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はっきり言って扱われてる事件は、半端なくエグイ物語です。冒頭から、少女行方不明事件、強盗事件、果ては売春婦殺人は、連続事件に発展し。次から次へとデントン警察、つまりはフロスト警部の肩にのしかかってきます。このようなミステリーはモジュラー型警察小説と言われているそうですが、このフロストシリーズは、その中でも面白さは群を抜いていて、読んだことのない人にもお勧めしたいです。

事件はひどいが、あえて面白いと言ってしまうのは、

1. 圧倒的なスピード感、物語の面白さ、文章の面白さです。(これには翻訳者の功績大です)
この小説は、間違っているかも知れませんが、昔の東宝映画、社長シリーズや無責任男の警察バージョンではないかと勝手に思ってたりしています。

2.やはり主人公フロストの魅力につきます。むさ苦しい恰好と風采、いつも下品な冗談ばかり。しかしそこには、確固とした信念があり、血や肉が通っている人間として見事に描かれています。天敵なマレット署長や容疑者に対して屁ともしないフロストは実にカッコよく、痛快でさえあります。
個人的には、日本で言うとイメージは俳優の伊藤四朗さんなのですが、どうでしょうか?


3.フロストだけでなくデントン署の面々も実に生きいきと描かれています。女性警部代行に対して敵愾心を持つ、ビル・ウェルズ巡査部長から規則にこだわり続ける眼鏡猿マレット署長までここに登場する全ての人が人間的に描かれているのは素晴らしく、またフロストとのやり取りが実に楽しく
笑ったり、時に溜飲を下げること請け合いです。

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2017年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このくそ忙しいのに,2日で読んでしまった.上巻のレビューでも書いたけど,今回もフロスト警部は絶好調(=絶不調).行き当たりばったりで不眠不休の遠回りを続けたのち,執念が実って最後には“神様が降りてきて”無事事件解決,といいたいところだが,今回は無事でもないか.もう一つの事件も首の皮一枚繋がって何とかゴール,といった感じ.まあ,何とか全て落とし前はつけてくれます.
しかし,シリーズ当初は署内の鼻つまみ者的描き方だったが,何だか段々デントン署のみんな(マレットを除く)にとっての愛すべき上司になって来ちゃってるなあ.
次作がいよいよフロスト最終巻,兼,ウィングフィールドの遺作です.翻訳が待ち遠しいような,そうでないような.

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2014年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フロストシリーズ 第5弾

今回は推理小説ぽい感じでなかなか事件が解決されず、こいつが犯人だと思っても違っていたりして最後まで2つの事件が解決されずに進む。

フロストの人情味がこの書では全開で、相変わらずハチャメチャだけど全てが許され応援したくなる。一方署長のマレットは増々フロスト虐めに拍車がかかり駆け引きが面白い。

フロストがどんどん好きになっていくのだが、ただ1つ殺された被害者宅の捜査で、住人が居ないのにタバコを吸って絨毯に灰を落とす行動が納得出来なかったので残念!

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2019年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず、ドタバタしながら直感を頼りに捜査を進め、運が良ければ犯人逮捕、悪ければ訴えられないようぎりぎりの交換条件をちらつかせ釈放という垂れ流しの捜査絵巻であるのだが、何故かおもしろい。

フロストの根は真面目で正義感が強いところ、でもとにかく下品で皮肉を言わせたら天下一品であるところ、周囲の部下からはとにかく親しまれているところがじわじわと滲み出ているところ、などなど、あったかストーリーで肩肘張らずに読めるところが良いのだと思う。

タフィーが何かどでかい仕事をしてくれるのかと思っていたが最後までただのぼんくらだったのが、残念なような、これがフロストシリーズだと思うような。

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2018年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少女誘拐連続殺人、売春婦連続惨殺事件、マクラ窃盗など未解決事件に奔走。

長い小説でもいつもは下巻の途中から解決に向かっていってた気がするけど、今回は最後の10ページとか20ページで解決だったから、ちょっとイラッとしちゃったかも。
でも、作家さんが亡くなっちゃったから、次作で終わりなんだっけ。それは哀しいな。

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2014年04月07日

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