あらすじ
古代より「天皇の血族」として存在した皇族。明治維新後、最も近親で天皇を支える階級として、軍人の義務と多くの特典を獲得し成立した。だが、自らの権威・特権を背景に、長老の皇族軍人や直宮は、天皇を脅かす存在でもあった。本書は、古代から現代の皇族を概観し、近代以降存在した十五宮家、皇族軍人たちの動向、新たな位置づけを求めた戦後の「皇室」を中心に、皇族の全貌を明らかにする。巻末に詳細な「近代皇族一覧」付。
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Posted by ブクログ
皇族の定義は自体によって違う。
臣籍降下した11宮家は室町時代・江戸時代の天皇から分かれた系統で、現皇室とは血縁的に相当さかのぼる。
伊藤博文は女系天皇容認論者であった。
東久邇宮は欧州に留学し、その後なかなか日本に戻らず、再三の説得によりようやく帰国した。
伏見宮博恭王は軍令部総長となり、皇族という立場も利用して、自己の考えを推し等した。非立憲的態度であった。
昭和天皇と2直宮とは、対米開戦を巡り相当のやりとりがあった。特に高松宮とは開戦後の相当意見の対立があった。
皇族でも戦後には離婚騒動があった。閑院宮。
皇室関連法、軍人皇族一覧、皇族外遊先一覧、臣籍降下時の宮家財産、内親王・女王婚家一覧等、皇室・皇族に関するデータも豊富。近代皇族の概要が把握できる興味深い著作。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
古代より「天皇の血族」として存在した皇族。
明治維新後、最も近親で天皇を支える階級として、軍人の義務と多くの特典を獲得し成立した。
だが、自らの権威・特権を背景に、長老の皇族軍人や直宮は、天皇を脅かす存在でもあった。
本書は、古代から現代の皇族を概観し、近代以降存在した十五宮家、皇族軍人たちの動向、新たな位置づけを求めた戦後の「皇室」を中心に、皇族の全貌を明らかにする。
巻末に詳細な「近代皇族一覧」付。
[ 目次 ]
序章 十一宮家の皇籍離脱―伏見宮系皇族の解体
第1章 近代皇族の誕生
第2章 法制化される皇族―男系・傍系・配偶者
第3章 謳歌と翳り―近代国家の成立期
第4章 昭和天皇の登場―軍国主義の跫音
第5章 戦争の時代
第6章 皇籍離脱と新憲法
第7章 天皇・皇族の戦後
終章 これからの皇族
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