あらすじ
頭蓋骨に白い花、掛け時計にスープ皿――テーブルの上の惨殺遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。絵画を模したような現場を作り、さらに「過去の亡霊」を名乗って警察OBの自宅に電話をかけてきた犯人。自らの存在をアピールしたいのか。如月塔子ら殺人分析班が鋭い推理で明かす、歪んだホシの正体とは。講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
時間が空きましたが、シリーズ二作目。やっぱり塔子が良いキャラでした。女刑事として役立たずな訳でもないけれど、出来すぎる訳でもない。女を武器とせずきちんと刑事として仕事をしている。周りのサポートもあって着実に真相に近付く中で、彼女のひらめきや考えが磨かれていくのが読んでいて心地よかったです。人が死ぬ描写は残酷で気持ちの良いものではないけれど、スピード感もあって一気に読めました。このシリーズも少しずつ追いかけていきたいと思います。
Posted by ブクログ
シリーズ中屈指とか、一番本格度合いが強いとか書評の惹句をみて期待が大きすぎた。
確かに凡百の警察ドラマよりは謎が大きい。特に見立て殺人、それもヴァニタス画を彷彿とさせる見立てが行われた連続殺害現場、そして引退した刑事に犯人からの連絡があることから劇場型犯行?など、色々な要素はあってラストまで飽きずに読める。
しかし犯人は途中からはっきりわかっているし、さほどの意外性がある展開もなかった。本格を期待すると外れるかも。
地道な組織捜査が描きこまれる一方で、如月&鷹野コンビも少しずつ息があってきて、如月の成長物語にもなっており、ここらがちょっと名探偵と助手を彷彿とさせる部分ではある。
Posted by ブクログ
殺人分析班シリーズ2作目。今回は美術関連。前作は占星術もあったし、こういう感じで毎回キーワードがあるのだろうか。面白かったです
殺人分析班とはいえ、今回は如月さんと鷹野主任がかなり主でした。もうちょい、他5人の活躍も読みたかったなぁというのは次回以降に期待します。
「これかも!」「これじゃなかったか……」「やっぱりこれだった!」みたいなのの繰り返しで捜査は大変だ、と思います。遺留品から捜査するにしても、犯行現場のもとになってる絵画があるけど犯人の解釈はもとの絵画に描かれたモチーフの意味と違うのでは?で行くとは。
絵画の解釈は恣意的で良し。犯人の動機も無理は感じませんでした、神格化してる相手があんな結末ならこうするかもね。利根も何らかの罪には問われるでしょう、死体遺棄罪とか。
如月さんの成長がみえるのもいい。如月さんが突っ走るのを鷹野主任が上手く抑えたり、時には任せたりしてるのですごいバランス。早瀬係長が好き。
前回の反省を踏まえて、殺人分析班の捜査会議がカラオケボックスになってるのは気の毒…尾留川さん良いお店見付けられますように。次作も読みます。
Posted by ブクログ
話の流れ的には前作とほぼほぼ一緒。事件が起きて犯人からの接触があって…っていう。探偵役がいる訳ではなく、警察が主人公側の立ち位置だからどうしてもこうなるんかな?
クローズドサークルものみたいなハラハラドキドキ感はなく淡々と進んでいくけどこれはこれで良かった。
美術に関連してるとか最期の真相とか動機は面白かった。けど川久保に対する矢崎の心情を想うとちょっと切ないような気も…だから「蟻」かぁ…
病院の3階の描写2回くらい出てきたから関係あるかなと思ってたら案の定でしたね。ただ武器にわざわざ特殊警棒なんか使ってたのは何でだったんだろ?
あと窓がなく日光浴びれない状態の閉鎖空間に人間がいたら数週間で精神に異常をきたして健康にも害を及ぼすって研究データをどっかで聞いたことあるから、上記の状態で7年も生きれないと思うなぁ…^^;
あと前作でも思ったけど、「殺人分析班」なんて言う程分析してないのでは…ただ呑み食いしながら事件についてやいやい話してるだけに見える^^;笑
まぁ仲間がいてそういう名前がついてた方がシリーズものとして面白いと言われたらそれまでだけど笑
色々言いはするけどなんだかんだ面白かったから次作も読みます^ ^
Posted by ブクログ
シリーズ第2段。
他三作はDVDで見てたから本もすんなり入れた。
最後まで読み進めたが止まらないという感じではなかった。
猟奇的な殺人ではなかった。
「頭蓋骨に白井花、時計、スープ皿、
テーブルの上に遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。 「過去の亡霊」を名乗り警察OBの自宅に電話をかけてきた犯人 歪んだホシの招待とは」
Posted by ブクログ
シリーズ1個目よりは、入り込んで読めた。登場人物がわかってると入り込みやすい〜
でも、復讐のきっかけとして少し弱いような、、感じはしたなー。でも、画家さんの事考えるといたたまれない。
シリーズものはやっぱり次のも読みたくなるから楽しい