あらすじ
「できん者はできんままでけっこう」、ゆとり教育の下敷きとなった答申を出した教育課程審議会元会長の三浦朱門氏のこの言葉どおりに進められてきた「教育改革」。そのなかで、戦後、守られてきた教育の機会均等が奪われ、子どもたちは家庭の経済状況によって「勉強ができるようになる」ための努力さえ、認められなくなろうとしています。経済を専門とするジャーナリストが、「学力」を切り口に日本の階層化、不平等の現実を鋭く追究し、子どもと教育の未来を守る方法を語ります。ルポ「『報国』の暴風が吹き荒れる」も収録。
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Posted by ブクログ
ダーウィニズム、新自由主義、優生学・・・教育を取り囲む現状は社会状況、経済状況により左右される。時代の変化により改革する流れは必ず存在するが、どのような考えで改革が行われていくのかを知ることが必要。良い、悪いの判断をすることは難しいことであるが、大切なのは判断をすることではなく、教育(それに関わる状況)に関心を持つことだと感じた。少し乱暴な書き方ではあるものの、日本や東京都の教育を取り囲む現状についてしっかりと述べられている。どのような考えの上で教育改革が行われてきたかを知るためにも読んで損はない1冊。
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[ 内容 ]
「できん者はできんままでけっこう」、ゆとり教育の下敷きとなった答申を出した教育課程審議会元会長の三浦朱門氏のこの言葉通りに進められている教育改革。
そのなかで、戦後、守られてきた教育の機会均等が奪われ、子どもたちは家庭の経済状況によって「勉強ができるようになる」ための努力さえ、認められなくなろうとしている。経済を専門とするジャーナリストが、「学力」を切り口に日本の階層化、不平等の現実を鋭く追及し、子どもと教育の未来を守る方法を語る。
ルポ「『報国』の暴風が吹き荒れる」も収録。
[ 目次 ]
第1章 教育改革がめざすもの(ゆとり教育VS学力重視の裏側で 経済界の要求と教育改革の流れ ほか)
第2章 差別の目と管理の網(知らないうちに管理社会の時代に 自己規制に追いこまれる教師たち ほか)
第3章 機会均等を守る(階級化社会をめざす政財界 スタートラインを同じにすること ほか)
第4章 子どもの未来のために(公教育に企業の論理が入ってくる わが子を守るために親は… ほか)
ルポ 「報告」の暴風が吹き荒れる
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