【感想・ネタバレ】冤罪者のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに折原一作品を読んだが、この狂気と拗れたプロットがクセになる。
600頁超えの作品だが、リーダビリティはとても高く、一気に読み切れる。もはや登場人物が全員狂っているので、誰を疑えばいいのか分からなくなる。
五十嵐の妻の正体ももちろんだが、河原が逆に監禁されていたという反転も面白い。一気に読み切ったあとでもう一周。
読み応えのある大作だ。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

折原一の小説の中でも評価が高い本のようなので期待して読んだ。前半の冤罪を晴らすパートはなかなか進まなかったが、後半から加速。ミカの正体や、舞殺しの犯人とトリックに気付いた自分を誉めてあげたいが、純粋に騙されてスカっとしたかった方の気持ちが大きいかな?でもやっぱり面白かった!

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2019年12月17日

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ネタバレ

これ、すっごい面白かったわ~!!
Book-Off で何気なく買ったんだけど、こんな面白いと思わなかったっ!!
かなーり興奮しています。
『冤罪』って聞くと社会派的な内容なのでは。。。?
って思ったけど違うの~。
完全ミステリーです。

ストーリーは
ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。
でも五十嵐は記事を書く。そしてやがて冤罪を証明する証拠が発見され、河原は釈放。
で、次々に起こる事件。ほんとうに彼は冤罪だったのか???

ってお話。
実は真犯人は五十嵐の奥さんだったのよね~。
これはたまげた!!
で、エピローグで連続婦女暴行魔はあの冤罪者・河原だったのが分かって、これまたビックリ!
もうね~。やられっぱなしよ。

主要人物がみーんな怪しくってね、よく設定できてるの。
ほんとハマったわぁ。
なんでもこの作品は、直木賞の候補に挙がってたらしいわよ。
でもその年は受賞作でなかったみたいだけど。。。

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2012年11月26日

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ある殺人で無期懲役の判決を受け服役中の男がいた、主人公のライターはその男から自身の無実を証明してくれと頼まれる。 悩みそして怒る主人公・・・なぜならその男が殺したのは主人公の婚約者なのだから・・・。
事件は冤罪だったのか、新たに起こる犯罪は何を意味するのか、登場人物を複雑に書き分け真相に迫っていく。

ミステリとして極めて複雑だったと思います。 折原さんの作品でもトップレベルで登場人物多いんじゃないかな。 本シリーズ特色として実際の事件がモデルとして背景にあります。 冤罪、警察の応対、加害者の人権、そして遺族の憤慨、モデルとなった事件は存じなかったのですがどのような事件だったのか想像がつくようです。 でも社会派小説では全くないです。 社会制度について思案するのも悪くないですが作者は手加減なしで騙してくるのでご注意です。

水沢舞殺しに関してだけは河原は冤罪であり、水沢舞殺しだけは栃本久美子による便乗殺人だった――

ざっくり分けると
河原の冤罪、監禁中の男女誤認、小谷ミカの誤認がトリックなのでしょうけど、小谷ミカについてはルームメイトの存在だけじゃちょっと理不尽じゃないですかね。 あそこまで小谷ミカ本人の描写をして事件の本筋とは関係ない名前貸しだけの存在というのは頂けないです。 無論何かを見落としている可能性もありますが。
それ以外の叙述トリックはそもそもの物語の複雑さもあってかなり面白くなっているかと思います。 
しかし折原さんの作品ここまでボリュームあるとかなりエネルギー使いますね。 用法用量を守って読みましょう。

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2023年01月18日

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結構異質な状況のキャラがいて、何年もやり取りが続いているというところで何かあるなと思わせてしまうのは良くなかった。

で、一夜を共にした女性とくればその理由に思い当たるので、あーこのキャラの正体があれだねと思わせてしまうのはあまり良くなかったかな。

それでもなかなか読ませてくれる。

正直な話、実在の事件に触発されたというのは不謹慎な気もしなくもないが、そういうのも含めてエンタメとして消化するというのは作者の力量が問われるね。

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2021年12月27日

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2016年40冊目。
なんていうか、読むのが大変だった(;´・ω・)河原が冤罪ならいったい誰が犯人なのか、いや本当はやってんじゃないのかとか悶々としながら読んでた。後半からは冤罪ネタよりも真犯人に迫っていくのだけれども、これまたぜんっぜん分からなくてめっちゃ混乱した。
ラストの怒涛の展開に圧倒され、何とか読み終えたところ。
この作品はどんでん返しものだと知らずに読んだので、犯人が分かった時にはえええええええーーーーっ!?って必要以上におどろかされた。
ちょっと待って。
ネタバレした今だからこそもう一度最初から読んで整理したいんですけど(;^ω^)

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2016年08月02日

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折原一による「○○者」シリーズの第一弾。「○○者」シリーズは,ノンフィクション作家の五十嵐友也が共通の登場人物として出てくるが,冤罪者では,五十嵐友也が主人公として,深く関わってくる。
五十嵐友也の婚約者である水沢舞を殺害した容疑で裁判がされ,冤罪を主張する「河原輝男」。物語の前半部分は,五十嵐友也が新たな証人を見つけるなどし,新たな証拠が見つかったなどの理由から,「河原輝男」が控訴審で無罪を勝ち取るまでの話である。警察による厳しい取り調べと冤罪ができる仕組みが、バックグランドとして描かれている。
しかし,後半部分は,物語が一変する。通常であれば,冤罪で逮捕,勾留されていた河原輝男はいい人物として描かれそうなものだが,河原は単なる「善人」ではなく,一癖も二癖もある人物である。
五十嵐友也は,婚約者であった水沢舞が殺害されてから,久美子という女性と結婚し,小谷ミカとも交流が続いている。水沢舞の妹が上京し,河原輝男の被害者側の視点と,冤罪を支援する側の視点から話が進む。
最後の意外性は,折原一作品でもトップクラス。五十嵐友也の妻であった久美子が,かつての同居者であった小谷ミカの名前を騙っており,水沢舞殺しの真犯人であった。本物の小谷ミカの記述を入れたり,目撃者として出てきた村越という人物を最後に絡めてきたり,物語としての作りも秀逸。折原一らしく,読んでいるときの,これはどうなるんだというワクワク感はあり,折原一らしくなく…というと失礼だが,結末の意外性も一級品。傑作と言っていいデキ。★4で。

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2015年11月28日

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期待しすぎた!
犯人は最後までわからなかったけども
それにたどり着くまでが長く、わからないからといって面白いとも限らないんだなと

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2019年10月12日

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評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎のまた謎の千枚。

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2017年12月08日

Posted by ブクログ

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 むむむ。
 なるほどこういう展開なのか。

 読後感の悪さは、意図的なんだろうなぁ。解説にもあるように、主人公を含め、胡散臭い登場人物しか出てこない一冊。ほんとすごいよ。

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2012年07月01日

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