【感想・ネタバレ】地団駄は島根で踏め~行って・見て・触れる《語源の旅》~のレビュー

あらすじ

日本語は現場で起きている――言葉が生まれた土地におもむいて、探偵気分で語源の謎を調査・推理・解決。いざ、うんちくや雑学でおわらせない、日本語の奥深さにふれる旅へ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「九十九」は、「あと1つ『つく』と、『も』(百)になる」から「つくも」と読む……そんなことを何かの本で読んで感動しまくっている、その程度の僕よりもはるか上を行く「語源狩り旅行記」がこの本だ。

皆さん、「ゴリ押し」って、単に「『ゴリ』と音が鳴るほど無理な押し方をする」くらいに考えてません? ほな、なんで「ズリ押し」でも「ギリ押し」でもなくて「ゴリ押し」になったのか。そして、「ゴリ押し」を使い始めた場所が日本のどこかにあるはずだ……と、著者のわぐりたかしさんはそれに対して常にアンテナを張っている。辞書に「××県○○町の□□釣りが起源」と書いてあったとしたら、それを確認すべく、その○○町まで旅に出る。そこで更に地元の人を捕まえて話を聴き、(「ゴリ押し」の場合)ゴリ釣りを試み、(川魚の)ゴリ料理を味わうところまでやってしまう。そこまですることが、自ら「語源ハンター」を名乗る所以なのだ。

この本で取り上げているのは日本全国で25か所(25語)以上。この本を読んだあと僕は、普段の生活で「あー、こら『手に負えん』わー」とか「こいつは今回は『棚上げ』やな」とか口走ったあとに、「この『手』てどこの誰の手なんやろ?」「この棚て、いったいどこにあんねん、知りたいー!」などと考えてしまっていて、完全に「わぐりズム」の虜になっている。

あ、最初にどこでだれが「虜になった」んやー?

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2022年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

故事成語の由来を紹介する本ではあるけど、それを紀行文にしているところが良い。
ルポルタージュとして楽しめるし、作者の広範囲な知識(雑学?)が散りばめられているので読んでて飽きない。
何より、旅行ガイドのような側面もあるのが楽しく、一章の量も手ごろで楽しみながら読めた。
連載された文章をまとめたようで、若干ダブるところもあるが、それにしても楽しく、続編期待。

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2014年04月12日

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