あらすじ
大神・ゼウスによって、不死の神々と人間たちの調和した世界がもたらされた。感情豊かな神々は、人間たちと次々に恋におちるが、強大な力を持つが故に、選択を誤り苦しみ神もいた。羊飼いのエンデュミオンに恋した月の女神・セレネはゼウスに永遠の若さを願うが……。哀しみ、愛、怒り、喜びの感情に彩られた、神々の悲喜劇を里中満智子が描く
※過去に配信していた作品と同一内容です。既にご購入済みの方は、重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろい話満載の2巻です。特に、月桂樹とヒヤシンスの由来の話、ディオニュソス誕生の話、メドゥーサが蛇だらけの容姿になった話が印象的でした。
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【備忘録】
①ヘパイストスの復讐→アフロディテ(妻)とアレスの密会を公にする。
②月の女神セレネは、エンデュミオンを不老不死にするため、永遠の眠りにつかせる。
③ダプネが、アポロンの聖木、月桂樹になった由来
④ヒヤシンスの由来(アポロンに愛されたヒュアキントスは、アポロンが投げた円盤に当たって死亡。ヒュアキントスの血から美しい花が誕生。)
⑤アポロンに愛された美青年、キュパリッソス。大切にしていた鹿を殺し、死を望む。アポロンは、彼を糸杉(サイプレス)に変える。
⑥パエトンは、ヘリオス(父)の戦車に乗りたいと言い、暴走のすえ墜落死。パエトンの姉妹は悲しみ、ポプラ並木となり涙は琥珀となる。
⑦ゼウスの浮気遍歴
牛に変身し、エウロペと
白鳥に変身し、レダと
雨粒に変身し、ダナエと
人間に変身し、セメレと
→セメレはヘラの計略で死亡、ゼウスはセメレの胎児を太ももに縫い込み育てる。→胎児はディオニュソス
⑧メドゥーサの悲劇
女神アテナの神殿でポセイドンと交わり、怪物にされる。(蛇だらけ)
〈『古事記』との関連〉
『ギリシア神話』→アテナイ建設でポセイドンとアテナが守護神争い
『古事記』→スサノオ(ポセイドンと似ている)とアマテラスの権威争い
Posted by ブクログ
神話は、トンデモ設定とキャラで楽しませるものでは無いこと再認識。取り敢えず凄い神(ゼウス)の子にしておこうとした人達が大勢いたのか、いくつもある国に対して権威を示す為だったり、その時の状況を神話で例えてたりしたのかも。
インドのヒンドゥー教もだけど、その時の統治者の都合がいいように宗教を利用していたのだろうな。だから、興味深い。
Posted by ブクログ
人間を愛してしまった神たちは自分たちの我がままから学んだ。
月の神セレネは人間である羊飼いのエンデュミオンに恋した。だけど、人間は年老いてあっというまに美しさを失って、自分が虚しくなることが分かっていた。セレネはエンデュミオンが美しさと若さを失わないようにゼウスに頼んだ。するとゼウスはエンデュミオンの老化を防ぐため、彼を眠らせ続けた。エンデュミオンは美しさと若さを保ったままだが眠り続けたので、セレネは会話も出来ず、喜びを分かち合うことも出来ない。虚しい。
曙の神、エオスは人間の男、ティトノスに恋し、ゼウスに頼んで、ティトノスに永遠の命を与えてもらった。が、しかしここに誤算があった。“永遠の命”は約束されたが“不老”は約束されなかったのだ。ティトノスはよぼよぼになり、干からびてしまったが、永遠に“死”は来ず、エオスにも忘れられたようだ。神は身勝手。
アポロンも人間の女性、シビュレに恋し、彼女の手に一握りの砂を握らせ、「この砂粒の数だけの年齢を与えよう」と約束したが……。やっぱり、“長生き”しか与えなかったため、残酷なことに。
「恋は理性じゃないから仕方ない」と神は悟ったみたいだが、ギリシアの神々に理性ってあるのかな?
Posted by ブクログ
ゼウスさんが権力を確立して、とにかく嫌がる相手だろうが何だろうが、美女を根こそぎ自分の欲望の相手にする巻。
奥さんであり姉でもあるヘラさんは、ゼウスさんを嫌がっている相手だろうが、なぜかゼウスさんではなく相手の美女にことごとく嫌がらせをする。
不倫した旦那を責めるんじゃなくて、旦那がムリヤリ押さえつけて欲望を遂げたような相手まで痛めつけるのっておかしくない?
現代でも不倫した相手の女性ばかりを責める奥さん方がいるえれど、そもそもは旦那のせいでしょ?
昔からこのおかしな構図は変わらないんだな…。
けっこう男性の神は自由気ままで、神ではない美女たちは、ことごとく女神たちの嫉妬で不幸せになっていくギリシア神話なのでした。
太郎「たった1回の関係でみんなお子ちゃまを生むんだね。そういう男性が「強い」ってことで、ギリシアでは神になったのかね。」
らじママ「この巻一番の名セリフは『ゼウスは懲りない』だな!」