あらすじ
衝撃的な事故シミュレーションを突きつけられた田嶋とドンは、徹底的な補強工事を決意し、最大の障壁である政府の実力者を失脚させることに成功する。不和を乗り越え、“希望”を手に突き進む二人の夢――世界最大の原発から、北京五輪開会式に光は届くのか? 中国の暗部と現実を描き、共に生きる希望を謳い上げる一大傑作エンターテインメント。
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Posted by ブクログ
○真山仁氏の著作。
○中国における原子力発電所建設を主テーマに、原発の安全性、共産党の権力闘争、中国人の貧富の格差、中国人の仕事の姿勢など、現在のエネルギー施策や対中政策の課題等を明らかにした作品。
○細かい場面展開に、ハラハラするとともにグイグイ引き込まれてしまった。
○結末の展開は、意外だった。読み応えのある一冊。
Posted by ブクログ
感想
えっ!?ここで終わり?事故後の処遇やそれぞれの安否など気になること満載過ぎて、えーー?
エピローグがかなり気になった。。。
あらすじ
中国紅陽市の建設中の核電で働く田嶋と、党から派遣された鄧は、利権を貪る輩との戦いに明け暮れていた。IAEAからは核電が事故を起こした場合の悲惨な予測がしめされ、田嶋と鄧は愕然とする。
また、核電が耐震基準を全く満たしていないなど問題は山積みだ。そうこうするうちに鄧の義父が北京で自殺したと連絡を受ける。汚職がバレて責任を取らされたのだった。鄧は党上層部より、核電の運行、大連市長の汚職の摘発をお題に挙げられる。
いよいよ迎えた五輪の前日、非常用発電のエラー率30%、非発の軽油が盗まれる、工事用電線が盗難に合うなど問題満載で当日を迎える。
田嶋は核電の停止を主張したが、大連市長命令で警察に拘束される。そんな時、停電が起きる。持ち込んだラジオが原因で配電盤で火災を発生させたのだ。それに続いて非発でも爆発が発生する。田嶋と鄧は事故被害を最小限に抑えるため、奮闘する。
Posted by ブクログ
面白い、読む手が止まらない。中国オリンピックの開幕にあわせて稼働した世界最大の原子力発電所。しかし、そこで事故が起きる。そして、それに立ち向かう人々、面白いんだよ、面白いんだけど、結末が。。。。仕方がないのかもしれないけど。フィクションなんで、それを書かずにどうするの?という思いがある。