あらすじ
嘉永六年(一八五三)のペリー来航から明治二年(一八六九)の箱館五稜郭陥落までの幕末維新期、さまざまな国家構想が錯綜する中で政争や戦乱が展開された。こうした時代に生まれ、滅んだ新選組とは、どのような集団で、いかなる歴史的位置を占めていたのか。近藤勇らが幕末の京都で活躍できた政治的基盤や、近代性・合理性といった組織として先駆的性格に着目しつつ、各種史料を丹念に検証する新選組全史。
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Posted by ブクログ
あとがきを読んで初めて、大河ドラマ「新選組!」の時代考証を担当された方の著作だと知りました。
道理で。なんか納得でした。
さまざまな資料を参照しかつ出展を明記。異論も極力取り上げて書かれており、
入門書としては非常に分かりやすくて良いのではないでしょうか。
自分としてはこの本で新しく得た知識って言うのは無かったのですが、
それはつまり、多くの史料を元に秀逸な取捨選択が成されてかかれた本だからこそなわけで
適量だしすぐに読めるのではないでしょうか。
佐幕派が刀剣などの古くからの慣習に固執したばかりに敗れた
時代の流れを読めない時代遅れの集団
というような一方的で誤った評価を、分かりやすく論破してくれる内容だと思います。