あらすじ
3年生になり、卒業後の進路の事を考えなくてはならない英太。東雲はやはり進学するという。特別優れているわけでも劣っているわけでもない自分も、ひとまずそう考えるべきなのだろうと思いながら、自分のやりたい事が分からずに迷う。小説家という夢を既に実現してしまっている東雲と自分を比べて、漠然とした焦燥に駆られる英太だが、東雲と過ごしてきた時間が、彼の望む未来をほのかに照らし始める……。もどかしく苦いラブストーリー、決心の先へ。
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東雲と卒業旅行!
シリーズ完結編。ようやくアメリカにいた主人公の親が目立ち始める。
全体的には、卒業後の進路に悩む主人公のお話。プラス初々しい大阪ふたり旅。そしてついに決めた進路とは?
大阪のビジネスホテルでの二人のシーンが、ちょっと危うくていいですね。
Posted by ブクログ
作家である侑子のそばに対等な立場で居続けるために将来について真剣に悩む英太の姿が良い。それが英太の重荷にならないかと思うけれど、一度侑子と離れる決断を下したのなら英太自身が下した決断も達成できるだろうと信じたい。シリーズを通じて、一人の女の子として変わっていく侑子と無気力状態だったところから一人の女の子を好きになり変わっていく英太の様子が読んでいてとても良いなと思った。でもやっぱりうらやましいぞコンチクショー。この方の他の作品も機会があれば手に取ってみたいと思います。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。卒業後の三並が高校3年生を振り返った形で物語が進む。互いに相手の真意がつかみきれずに付き合っていたふたりだが、卒業後の進路決定というイベントの中で本格的に恋愛モードに突入である。今時ご都合主義的にあっという間に出来てしまう恋愛と違い、戸惑い・ゆっくり考えながらの進展はやはり私たちの時代の恋愛小説を彷彿させてしまう。
まだまだ先は永そうだがとりあえずはハッピーエンドな結末である。続編を書いてくれても文句は言わない(^_^;
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
甘酸っぱくもほろ苦い青春ラブストーリー、ここに完結。
いやーもうね、若いねぇ、青春だねぇとおっさん臭い感想しか出てこないw
感情豊かになった侑子が可愛すぎてヤバいです。
「ずるくなったら、私のこと、嫌い?」なんて言ってからかってくるところとかもうたまらん!!w
英太は侑子のことが好きすぎる自分のことを病気だのヤバいだの形容してたけど、いたって正常だと思う。
そりゃあんな可愛らしい子が自分のこと好きだったら頭沸騰するって(笑)
こんな物語、フィクションですよね!?
リアルでこんな羨ましいことしてる奴はいませんよね!?ww
侑子に釣り合うだけの自分になりたい、と決意をする英太。この構図どっかで見たことあると思ったらさくら荘の空太だw
3巻で綺麗に物語を締めくくってくれて満足です。
文章もとても読みやすく、スラスラ読めました。
青臭いのが好きな人、甘酸っぱい恋にニヤニヤしたい人にはオススメですw
Posted by ブクログ
良い終わり方でした。
1巻時点ではただ無気力系男子だった英太が随分かっこよく成長しました。
お互いを想うからこその別れ、そしてその決断というのは余程の意志が無ければ出来ない事です。
ふわふわ浮かんでいると思っていた英太がいつの間にかしっかりと自分の足で立っている事につい感動してしまいました。
東雲との仲はと言うと。
どこか初々しさは残しつつも終始イチャついてます。
でも嫌にならない可愛らしさがたまりません。
そして1巻と比べ表情も増えて悪戯心も持ち合わせた東雲の可愛さは天下一品です。
全三巻と、ラノベでは短い部類ですが、綺麗に収まっていて全体的に見ても完成度の高い作品だったと思います。
(またいつか、森橋先生には青春モノの小説を書いていただきたいなと密かな期待を抱いていたり。)