【感想・ネタバレ】ハイドゥナン1のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年03月19日

本作にはいろんなテーマが含まれているが、SFと言うよりも神話的なファンタジーと見る向きもあるかもしれない。タ イトルの響きで何となく沖縄方面をイメージした方は鋭い。本作の舞台は目の前がもう台湾と言う最果ての与那国島。

小松左京先生の日本沈没とダブる イメージもあるが、そこは最新の深海探査テクノロジ...続きを読むーによってきっちり描かれている。藤崎作品でおなじみの南方教授も登場。。物語は静かに始まりやがてクライマックスに向かってまっしぐらに怒濤の進行を見せる。ISEIC理論については賛否両論あろうがストーリーにはきちんとなじんでると思う。

むろんハードSFを狙った作品ではないのは作者も計算通りであろうし、物語としての壮大さと完成度を優先したのであろう。ここらあたりが飛浩隆作品とは明確に異なる部分で、独自の世界観の完結にこだわり抜いている飛浩隆も良いが、科学的背景はきっちりと抑えつつもエンターテイナーとしての読み物をファンに与えてくれる藤崎の魅力もどちらも捨てがたい。

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