あらすじ
「われらはおまえたちを創った。おまえたちはなにを創るのか?」それが訓練部隊・間明少佐の別れ際の言葉だった。梶野少佐指揮下の実戦部隊に配属された慧慈は地下都市・破沙へ赴くが、強硬な火星移住策を進める国連軍に反感を強め、アートルーパーの独立を宣言した。さらにナノテクによる地球復興を目論む一派との交渉は、慧慈に独自の世界観による復興を決意させる。それは残酷な創造主への道だった。神林SFの到達点
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Posted by ブクログ
時間を置いて何度も読み返したい本です。
生きるとは、理想とは、人間がとても愚かにそしてか弱く思えました。
サンクが楽しい人生を過ごしたことを願います。
Posted by ブクログ
シビレました。
バリバリにハードな設定の中、生きるとは、生命とは、信頼とは、友情とは、理想とは、、、といった古典的・普遍的なテーマを、真剣に語り合い思い悩む主人公達。
アートルーパーが誕生から5年と若いこと、そして命がけの状況がなければ、おそらく気恥ずかしさが勝るほどに真剣で、対する人間同士の駆け引きややりとりの姑息さが際立つ。
改めて「あなたの魂に安らぎあれ」と「帝王の殻」を読み返すと、感動というのか、形容し難い圧倒的な感情の波に襲われて、ちょっとどうしていいか判らない感じ。
こうして理想は実を結んだ。
彼らのことを覚えている人達が、彼らの心血を注いだ新しい世界の時間を進めていく。
いやほんと、素晴らしかった。
でもほんと、いつもながら名前読みにくいねー(笑)。