あらすじ
「考える」ための数学で、日常の見え方が変わる!
数式も、計算も、一切なし。
なのに、数学の本質が見えてくる。
オックスフォード大学の天才数学教授が語る
日本では絶対に教えてくれない、「考える」ための数学!
「数学なんて人生の役に立たない」と言い訳していた全ての人たちに読んでほしい。
本書では、統計学やゲーム理論、微分積分などの一見すると難しそうなテーマを、みなさんにとって身近な例を用いて“数学的に”読み解いていきます。
身の回りに潜んでいる数学を知ると、簡単な思い込みに騙されないようになり、今まで見えていた世界が一変します。
AI時代を生き抜くための新たな武器を身につけましょう。
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
内容が軽いがわかりやすい。
数学を学び直したいと思える一冊だった。
会社員として生き残るために、個人の利益の最大化を狙いつつも、コミュニティの一員として協力する姿勢を見せる矛盾はナッシュ均衡であるし、生成AIのアルゴリズムにも深く関わっている。
時代のテクノロジーの裏には常に数学があり、数学を深く理解する者がビジネス面でも有利になる状況は何百年と前から変わっていないのかもしれない。
Posted by ブクログ
難しい数式はなく、日常に数学を当てはめる楽しさを教えてくれる一冊でした。多角的な視点も新鮮で、数学への好奇心が刺激されます。読み終えて、これからの数学との付き合い方を改めて考えさせられました。
Posted by ブクログ
学生時代は数学が苦手というより、数字に苦手意識があった。数学大好きな父親からなぜ私が生まれたのか疑問で、小学生は6年間算盤も習っていたから暗算は早い。中学あたりから徐々に苦手意識が芽生え、気付けば高校大学は完全に文系。母親の超読書家の血が目覚めたのかもしれない。その様な数学大嫌いの私が本書を手に取った理由は、そろそろ苦手と言わず触れてみようという(今更の)興味本位と、表紙に小さく書かれていた「数式は一切なし!」に惹かれたのは間違いない。
ページを捲ると、確かに数式で解くのではない、数学的思考の在り方や、日常的な利用できるシーンのヒントに溢れている。例示が特に分かりやすく(日本語訳がわかりやすいからか)、すぐに数学的思考の世界に入り込み、(勘違いにしても)まるで自分が数学的思考をしているかの如く心地よさまで出てくる。
筆者マーカス・デュ・ソートイとは一風変わった名前に聞こえるが、イギリスの数学者、数学啓蒙家であり、かの一流大学オックスフォードの数学研究所教授という、これまた(よくわからないが)超一流な人物だ。表紙裏の筆者の経緯だけで、内容の期待感が膨らむが、期待を裏切らない一冊となっている。中身は選挙速報を題材にした統計学、ネットオークションの勝ち方指南にもなるゲーム理論など、その手法自体は誰もが耳にしたことがありながら、いざ説明を求められたら、正しく答えられないようなものを分かりやすく解説している。確率論に出てくる「モンティ・ホール問題」などは何度も繰り返し読み返しては頭の疑問を整理している自分に気づく。そのまま、リスク分析や論理的推論などは日常生活で迷ったり悩んだ際に応用できることを理解する。気づけばあっという間に最終ページになっていて、こんなに数学が楽しかったのかと、今までの長かった学生時代、特に長く感じた数学の時間が今更ながら勿体なかったと感じさせてくれる。勿論これまで教えをこうた先生方への申し訳なさもあるが、こんな授業なら私もついていけたのではないかと感じさせる。社会人になって随分年月を重ねてしまったが、今からでも遅くない。早速今この瞬間から使っていきたい内容であった。数学は面白い。
Posted by ブクログ
この本を読みながら私が考えたのは、数学は公式を解く技術というより、曖昧な状況を見抜くための道具なのだということだった。『世界のエリートが学んでいる数学的思考法』は、統計、ゲーム理論、確率、リスク、論理、微積分、最適化を、日常の場面に引き寄せて語る本として読める。
はじまりの印象
最初に強く残るのは、数学への態度が反転する感覚である。数式をたくさん覚える本ではなく、選挙速報、オークション、宝くじ、投資、会食の店選び、ダイエット、旅行ルートといった具体例を通して、「考えるとは何か」を見せる構成になっている。
この本のよさは、難しい理論をひけらかすのではなく、私たちが普段なんとなく流している判断の裏側に数学が潜んでいると気づかせるところにある。数学は遠い学問ではなく、むしろ思い込みを外し、状況を整理するための実用的な言語なのだと感じた。
刺さった章
特に印象に残るのは、統計とゲーム理論である。統計は世論調査や当確判断のように、限られた情報から全体を読む技術として描かれ、ゲーム理論はネットオークションや交渉のように、相手の行動を含めて意思決定する考え方として示される。
また、確率論やリスク分析の章は、結果が一回ごとに揺れる世界をどう扱うかを考えさせる。宝くじや投資の話は、単なる当たり外れではなく、長期的な視点や期待値の感覚を持てるかどうかが問われているように読めた。
自分への引き寄せ
この本を読んで、私は「知っているつもり」の危うさを改めて感じた。モンティ・ホール問題や囚人のジレンマのように、名前は知っていても説明しようとすると理解の浅さが露呈するものがある。逆に言えば、本当に身についた知識だけが、現実の判断に使える。
ソフトウェア開発や運用の文脈にも、ここでいう数学的思考はつながる。だが本書の核心は、そうした応用先そのものではなく、情報が不完全でも、相手がいても、制約があっても、どう考えればよいかという姿勢にある。そこが単なる数学入門書と違って面白い。
読み終えて
結局この本は、「数学ができる人のための本」ではなく、「曖昧な世界で少しでもよく考えたい人のための本」だと思う。知識を増やすというより、判断の質を上げる読書だった。
マーカス・デュ・ソートイの専門性と、大野和基の聞き手・訳としての整理が合わさることで、抽象的な話が実生活の手触りを持って届く。数学を苦手としてきた人ほど、この本で見方が変わるはずだ。
Posted by ブクログ
世の中のどんな分野や場面でどんな数学が活用されているかが記されている。個人的には特に新しい発見はなくスラスラと読めた。一方で、この本のメイン読者層であろう、これから数学を学んで社会生活に役立てていこうという人にとっては、抽象的な話に留まって何を説明されているのか掴めないままになってしまわないかが不安(数式を省いたりするのは良いと思うが)。
Posted by ブクログ
・書店の棚に新書の新刊として並んでいて、棚での減りが目立ったので休憩がてら購入
・オックスフォード大学数学研究科の教授が、選挙速報、ネットオークション、等身の回りの事例を通じてその背景にある数学的考え方を、数式一切無し、で『紹介』する本
・選挙速報→統計、ネットオークション→ゲーム理論、宝くじ→確率論、株式投資→リスク分析、接待・会食→論理的推論、ダイエット→微積分、旅行ルート→最適化
・『紹介』なので、「なぜそうなるのか?」という具体的な中身までは深入りせず、なぜ?という質問に答えてくれることにはあまり期待しないで読む方が良い
>例えば「母数〇〇人なら〇〇人のサンプルを取れば誤差±5%に収まるものなのです」という感じ
>文系出身者で算数に日常業務的に触れる人(財務/投資/予算モデルなど?)が、「へぇーそういう考え方が出来るのね」と興味を持つには十分だと思う
・読み返して気付いたが「世界のエリートが学んでいる」というタイトルはミスリード。確かにそうだろうし数学は重要だけど、書かれている内容と「世界のエリート」はあまり関係がない(「世界のエリートが」と付けるだけで特定セグメントへの訴求が高まるから分かりやすいね)
・個人的にネタに使いたいポイント
>ゴールデンサンプル/誤差±5%を担保出来るサンプル数
>モンティホール問題/直観と確率の乖離
>セカンドプライスオークション/イングリッシュオークション/妥当な価格により近付ける
>ルーレットとブラックジャック・ポーカー/オッズの妙、など
Posted by ブクログ
数学と言うと、計算をするものというイメージがある。(ある意味ではそうだと思う)
でも、大人になって、数的な見方、考え方をすることの意味が分かってきた気がする。
分かってきたけど、出来ないのだけど(笑)
だから、学校では、もちろん演習的な数学の授業がベースになるのだろうけれど、この数的な考え方をもっと教えて欲しかったなと思う。
この新書では「こういう方法で考える」という詳細まではあまり踏み込まない。
ビジネスのこの場面で、日常生活のこの場面で、「こういう風に考えている人がいる」あるいは「こういうことを知っていると有利になる」ということの、紹介をしているような感じ。
そして、そんなとっかかりの話でも、割と頭を縦に横にして、難しいのだけど、なるほどなとも思う。
そして今更、著者がマーカス・デュ・ソートイであることを知る。『素数の音楽』も面白い。