あらすじ
「戦え。戦い続けろ」プロ将棋棋士の卵・塚田は、赤い異形の戦士と化して、闇の中で目覚めた。突如、謎の廃墟で開始される青い軍団との闘い。敵として生き返る「駒」、戦果に応じた強力化など、奇妙なルールの下で続く七番勝負。頭脳戦、心理戦、そして奇襲戦。“軍艦島”で繰り広げられる地獄のバトル。圧巻の世界観で鬼才が贈る最強エンターテインメント!
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Posted by ブクログ
感想
将棋のようで違うのは、実際に命をかけた心理戦ということと、勝ち負けの先にあるのが何かは分からない恐怖。
しかし、自分の手駒の歩兵に自分より段位の高い棋士がいるのに助言を求めないのはなぜ?
あらすじ
棋士の卵である塚田は、ある日突然、ダークゾーンと呼ばれる世界に掘り込まれる。そこでは赤軍と青軍が持ち駒を駆使して敵を倒す七番勝負。まるで将棋のような世界だ。
持ち駒はゴーレム、死に手、鳥、軍師に歩兵とDF。敵の大将は自分と同じく奨励会3段の奥本であると分かる。
三局目までで1勝2敗。塚田は逆転できるのか?
Posted by ブクログ
将棋・ゼロサムゲーム・異次元設定に造詣の深い人はもっと楽しめるかな?
恋人も駒になるのに駒として扱わないところは、序盤は素敵だと思って読んだが、後半は腹が立ってきた。
下巻でどう決着がつくのか、決着がついたとき、どうなっていくのかを考えると、ワクワクする!
あと、将棋がやりたくなる。チェスと囲碁もやりたい。
Posted by ブクログ
将棋が全く分からず、キャラクターの数が多くて、頭に入りにくかったが、戦いはスリルがあって、読んでいて楽しかった。
塚田の視点で読み進めたためか、最後まで読み進めると、塚田がかなり身勝手なことをしていることが分かるが、不思議と嫌な人物だとは思わなかった。
Posted by ブクログ
まず、人間将棋というゲームが話のベースになっていて、自分の趣味に合った。雰囲気は、暗さが目立ち、最終的に不思議な世界の謎はすっきりと現実的な解答ではなかったのが少し残念だったが、面白く読み進められた。【満足度75点】
Posted by ブクログ
ダークゾーンと呼ばれる異次元空間に浮かぶ島で目覚めた人々。
プロ棋士の卵である主人公は、赤軍の王将として、青軍の王将を倒すことを強いられる。
化け物のような外見に変わっているものの、仲間も敵も知った顔ばかり?
それぞれ特殊な能力を持っていたり、敵を殺せば手駒になったり、リアル将棋のような七番勝負。
RPGゲームのような世界観と将棋の融合といった感じで、序盤は少し入り込みにくく感じました。
ゲームは好きですが、将棋は駒の動きがわかるくらいなので。
どちらも好きだとより楽しめるかもしれません。
なぜこんなことになったのかという当たり前の疑問を持つ余裕がない状況。
なんとも言えない恐怖感がありつつも、その戦い方は個性が表れていておもしろいですね。
まだまだ勝負も中盤戦にさしかかったところ。
下巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
将棋プロを目指す主人公が訳も分からずゲームの駒にされ、同じ境遇のライバルと命を賭けたゲームを行う。
主人公の設定上、将棋になぞらえた用語や戦術が出てくるが、ゲームそのものはウォー・シミュレーションゲームのようなもの。
物語の展開上しょうがないのかもしれないけど、対戦相手も主人公と同じ境遇、将棋の実力も同じぐらいのはずなのに、主人公に比べ随分強いような…
詳しい感想は下巻で。
Posted by ブクログ
舞台は軍艦島。だけどどこか違うそれは、周りが虚無で覆われた「ダークゾーン」に浮かぶ島だった。訳も分からず、怪物の姿となり、将棋やチェスの駒のように戦わせられる人間たち。一体ここはどこなのか!?下巻に期待が高まる!
Posted by ブクログ
プロ棋士を目指す主人公の塚田裕史が体験した、不思議ワールド全開の戦い。
戦いのキャラも独特で、死の手と書いてリーサルタッチ、鬼土偶でゴーレムなど、よく思いつくものだ。
将棋は詳しくないのだが、戦いの様子にはなぜか引き込まれてしまう。
「クリムゾンの迷宮」や「悪の経典」の流れを汲む、暗く重い、しかしつい引き込まれる作風はやはり貴志祐介ならではか。(アンマンにて)