あらすじ
私はこの世界の出口を見つけなくてはならない――。女性を主人公にした初の長編小説。「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」 26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。しかしそれから彼女の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ村上春樹。若い頃から好きな作家でたくさん読んできたけれど、最近はご無沙汰でした。
モーターサイクルの彼に散々酷い事言われて、「2度と会わない」と誓ったくせにまた会う夏帆には、少しイラッとさせられた(笑)。そもそもそんな変な男を紹介してくる町田さんもどうかと思うぞ!
物語のラストは想像通りだったけど、楽しく読む事できた。村上春樹全集が発売されるそうですね、全16巻か。全て揃えて蔵書にできたら、幸せだろうな。
Posted by ブクログ
私にとって、小説としては「ノルウェーの森」以来の村上春樹作品。この終盤まで大きな盛り上がりもなく、でも読みやすくて、ところどころ読者の心に傷をつけながら進める物語はさすがだなあと感じる。最後の夏帆と母親との対決は、リアルとファンタジーが混じりながらも母と娘の対立、いや天使と悪魔の対決といってもいいくらいの盛り上がりをみせる。かなり久しぶりの村上春樹作品であるが、改めて読んでみると面白いね。
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久しぶりの村上春樹さん作品。女性の絵本作家・夏帆が主人公。ファンタジー色強めな出来事に巻き込まれて、色々あって(ネタバレになるので割愛)家族の絆を再確認する物語でもある。私にも守護天使がいたらいいなあ、と思った。私も私の物語を生きている。それはきっとこれを読んでくれているあなたも。
春樹噺
初期の村上春樹作品ははっきりしない
終わりでもやもやしてましたが、
最近の村上春樹作品はファンタジー?
御伽話?的なはっきりしないけど
終わりは明確で今作も村上春樹噺でした
新作をありがとうございました
Posted by ブクログ
どうしましょう… 困りました。とても興味深く読んだのですが、感想が湧いてきません。ストーリーも登場人(動?)物たちも面白かったです。でも、読み終えて、心の中に「?」しかないです。
モーターサイクルの彼は“ワタヤノボル”的な存在なのかと思っていたらそんなことはないみたい。ならば素直に女性の自立が軸かと思ったら、乗り越えようとしているのは実際の母ではなく、異世界の存在のよう。1Q84のようなパラレルワールドかと思ったら、そうでもないらしい…
困った。全然読み取れていないんですね。時間をおいて再読ですね。う〜ん…
Posted by ブクログ
児童書を読んでるような感覚。
小学生の頃、児童センターの図書室で「わかったさん」シリーズをよく読んでたけど、わかったさんを読んでる時と似た感覚になった。
大人向けの児童書みたいな?そんな雰囲気。
村上春樹の小説を読むのは2冊目だから、これが村上春樹の作品の中では王道系なのか珍しい系なのかよく分かってないけど、私としては読みやすくて楽しく読めた。
本って楽しく読めればそれで良いよな〜と思う。
でも本に「有用性」を求める人は最後まで読めないかもしれない。知らんけど。
謎は謎のままに、深く考えずに読んでたけど
なんでスカヨハなのか?
「とぎや」のじいさんが とくべつな刃物 をなぜ作れるのか?
は答えが気になる謎でした。
特に意味はないんでしょうか。
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ここは普通でない事が普通で
当たり前でない事が当たり前の世界。
面白かった。
私もいつか自分の守護天使に会えたらな。
いや。もう会えてたりして。
博多めて読みました
村上春樹の作品を初めて読みましたが、ページをめくるのがやめられない作品でした。
読書を始めたばかりの私ですがゆっくりと読めるわかりやすさと、ワクワク感がありました。
女の子が主人公であり、娘頑張れと読み進めました。
Posted by ブクログ
●感想
夏帆』を読んでいて、最初に強く引っかかったのは「人生における深刻な混乱の大半は、原因と結果の間に等価性が見いだせないことによって生じる」という一文だった。夏帆自身は、母親との間にそれほど大きな確執があったとは認識していない。けれど実際には、その関係が彼女の心の深いところに絡みつき、本人が意識している以上に大きな影響を与えている。この二つが自分の中でつながったことで、私はこの物語を、意識と無意識のずれを描いた話として読んだ。
自分自身にも、気持ちでは「大したことではない」「大丈夫」と思っているのに、身体に症状が出たり、食欲がなくなったりして、あとから「もしかして、あのことが引っかかっているのか」と気づいた経験がある。そして原因に思い当たっても、「本当に、あのくらいのことで?」と驚く。出来事の大きさと、それが心に与える影響の大きさは必ずしも釣り合わない。だから『夏帆』の「等価性」という言葉は、単なる作品中の一節ではなく、自分の経験とも重なって残った。
この作品では、夏帆が母との関係をいったん切り離し、そこからつながり直していく。しかし私は、終盤の「つながり直し」そのものにはそれほど強く惹かれなかった。途中で、これは「自分では大したことがないと思っている意識」と「実際には大きく反応している無意識」の関係を描いているのだ、と納得してしまい、その後は一つの具体例として読んでいたのだと思う。
それでも、母と最後に現実的な対話をして問題を解決するような展開ではなかったことには納得している。もしそこで母娘が真正面から感情をぶつけ合っていたら、急に生々しい家族小説になってしまっただろう。守護天使の佐原も、現実に存在する人物でありながら、現実と非現実の境界にいるような現れ方をする。そうした「なまなましくなさ」が、現実の世界と無意識の世界を分けずに、ひとつの大きな世界として包み込む村上春樹の作品にはよく合っている。
村上春樹は『ドライブ・マイ・カー』のような非常に現実的な物語も書く一方で、『夏帆』では無意識の世界を大胆な象徴として現実の中に入り込ませる。方法は違っても、人が自分でも知らなかった自分自身に近づいていく、というところではつながっているように思う。
そして改めて、村上春樹は「意識している自分」だけが人間のすべてではない、ということを長く書き続けてきた作家なのだと思った。意識の世界の外側には、自分では把握できていない、同じくらい広い領域があるのかもしれない。『夏帆』は、それをとても自然に感じさせる作品だった。年齢を感じさせない文章でありながら、長く書き続けてきた作家だからこその、完成された世界観を感じた。
●本概要
私はこの世界の出口を見つけなくてはならない――。女性を主人公にした初の長篇小説。
「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」
26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。
とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、 怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。
――この男はいったい何を告げようとしているのだろう?
しかしそれから彼女の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる
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絵本作家の夏帆がブラジルのジャングルから来たと言うアリクイの夫婦、邪悪なジャガー、研屋の主人、シロアリの女王、モーターサイクルに乗る守護天使などと繰り広げる物語。単純にサクサク読めて楽しめたが、何か意味を探すなら好きになれない母との関係性の再構築かなぁ。
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村上2作品目。普通におもしろい。というより、そそられる一冊と感じた。のらりくらりしている作品だなと思ったら、パラレルワールドに迷い込んだような感覚に陥る。そんな一冊
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久しぶりに村上春樹の作品を読んだ。
懐かしい感じ。
今回初めて女性が主人公ということだけど、
娘が母親から自立することを象徴的にあらわしているのかな。
夢の中で母親を殺すというのは、精神医学的に母からの自立を表すことだと思うから。
今いる世界は現実なのか、こちらが実は夢なのではないか?思春期によく考えていたことが、リアルに表現されている村上春樹の小説世界はやっぱり私にだいぶ影響を与えているなぁとあらためて思った。
Posted by ブクログ
これまでの作品より、なんだかすごく落ち着いた印象を受けた。初めての女性主人公ということでどんな感じなのかワクワクしていたけれど、とても読みやすくて、静かに心に残る素敵な作品でした。
夏帆の物語はかなりファンタジー寄りで、ありくい夫婦や白アリの女王、ジャガーといった存在が、善意や悪意を帯びて何度も現れる。
動物たちはそれぞれ、夏帆の内面や母親との関係を映すメタファーとして現れており、ありくい夫婦は守りや善意の部分を、白アリの女王は母親との相容れないところや恐れを、ジャガーは子どもを傷つけるような脅威を表しているのかもしれない。守護天使は、自分の鏡であり、無意識に見ている自分自身のようにも思えた。
夏帆が描く絵本の中の少女も、異世界に迷い込んで出口を探す姿が夏帆自身と重なっていて、物語の中の物語としてとても素敵だった。
現実と非現実が交差しながら、穏やかなトーンでまとめられているのが印象的。
サラッと読んでしまったので、時間があるときにゆっくりもう一度読み直してみたい。
Posted by ブクログ
村上春樹氏の作品は、まだ数えるほどしか読んだことはないが、非現実的な物語というイメージである。
本書においても、夢の中で起きたものなのか、現実で起こったものなのかはモヤモヤしている状況であった。そのモヤモヤしている状況でありながらも、何か気になって読んでしまう魅力が詰まった物語であった。私が思うに夏帆の潜在意識の中にある想い等が、夏帆の職業と相まって、アリクイ等という形で現れてきたと思う。
Posted by ブクログ
初めて読んだ村上春樹作品…!有名な著者だけど意外と読んだことなくて、、こんな不思議な感じの作品を書く人なんだ!っていう。伊坂ワールドとはまた違った不思議さだけど実は現実でもそういうことあるかもな、と思わせられる、、ふわふわしているようで核心を突いてくる感じもあり。いい読書体験でした!
Posted by ブクログ
女性が主人公であることで全体的に語り口や登場するものたちも何となくふんわり柔らかい雰囲気で、これまでの作品のいくつかにあったような、目を背けたくなるような、ドキッとするような、鋭利な暴力性という感じが薄らいでいる作品のように思う。
絵本作家、生活や容姿だってわりあい余裕がある人を想像すれば良いかななどと思いつつ、主人公を取り巻くものたちがコメディ的でもなく大真面目に語られるので、私としては面白いという感想にはならない。それは今までどおりだが、今までの作品と同様に、洗練された読みやすい言葉で綴られたすこし不思議な物語だった。
仮に夏帆の職業が最初から最後まで分からなければ(または謎だったら)もう少し入り込めたかもしれないが、ミステリーではないし、絵本を書く女性、というのは夏帆の物語として重要なエッセンスなのだろうなと思った。
Posted by ブクログ
不思議だったけど結構、面白かった。私は村上春樹ワールド好きかも。最初はアリクイが実際にいてびっくりした果穂だったが結局、最後今まで夢のようなものたちを思い出して涙して、みんなかけがえのないものたち、夏帆の守護天使はBMWの彼だけじゃなくて女王アリ以外みんなそうだったのかも?ある意味、お母さんが元のままではなく少し友好的になって良かったのかなと思ったけど生まれた時から実は女王アリだったのかなと思ったりした。お父さんと結婚したのが「医者」だったからっていうのを思い返すともうその時点でアリになってたのかな、、、
Posted by ブクログ
村上春樹さん3年ぶりの新刊ということで。と言ってもそんなに読めているわけではないけれど、女性を主人公にした初の長編らしいので、気になり手に取った。
「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」 26歳の絵本作家、夏帆はブラインド・デートをした初対面の男にいきなりこう告げられた。ただ純粋に驚いた。この男はいったい何を私に告げようとしているのだろう?と。しかしそれから夏帆の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる…
女性を主人公にした初の長編と言われて読み始めたのに、突然の衝撃的な書き出しに一気に引き込まれた。物語が進むにつれ、これは夢か現実か妄想か… 不思議な世界観が面白い。そして、やっぱり村上春樹さんの文章は好きだな〜。リズムが良くて読みやすい。
夏帆の物語へようこそ
村上春樹の世界へようこそ
そんな感じ。
関係ないけれど、出てくる地名がどこも身近なところだったので、読んでいてニヤニヤしてしまった。花畑とか知っている人いるのかな?笑
Posted by ブクログ
一気読みした。すごく、不思議な話だった…でも現実世界みが強いから、他の本よりは比較的感情移入しやすいのかな???
この物語を通して作者は何が言いたいのか、教訓はなんなのかとか考えると、正直わからない。このわからなさがポイントなのかもしれない。わからないことをわからないこととしてそのまま受け入れる、という。そして時々この「わからなさ」について考え続けるのがいいのかもしれない。
そんなことを考えさせてくれたので、私にとっては、良書。
Posted by ブクログ
相変わらずわかりそうでわからない世界に
引き込まれた。
悪辣なジャガー
シロアリの女王
ありくいの夫婦
声に出したい言葉が多い。
村上春樹の中の登場人物は
どんな変なことでも人の言ったことを即座に
否定せず主観を入れずに、取り敢えずは
機械的に反復するのが好き。
今作はなんか笑ってしまう事が多かった。
(守護天使)
不思議な世界なんだけど、
込み入った展開になるとその都度
几帳面に整えられて、とても居心地が良かった。
2026.09.30-104冊目
Posted by ブクログ
とても良かった、と思うけど村上春樹作品の中でどうしても比較してしまうので☆は4つ。
主人公夏帆とその家族の物語り。
生きる上でのトラウマの乗り越え方、付き合い方の物語りかなあ、と私は受け取りました。
女性が主人公になることで、いつも私をイラッとさせるやれやれ系男子がパスタを作ったりプールで泳いだりしてるだけで美人と言えなくもない感じの良い女の子とするすると性的関係を持ったりするのは封印されてたのが良かった。
相変わらず訳の分からない生き物たちも健在だけど、人間じゃなくて動物だからか比較的それもすんなり受け入れられました。
ちょっとした一文やエピソードでやばいこの人!怖い!って思わせる力量はさすがです。
村上春樹が本気を出して他人に害悪を与えるサイコパスな人を書いたらものすごく怖いだろうな、と感じました。読んでみたい。
Posted by ブクログ
村上春樹作品の女性ヒロインということだけ知った状態で読んだ。
村上作品のワクワク感がありながら展開が常にあってとても読みやすい1冊。
さっぱりと読めるのである意味村上春樹っぽくない一冊だと思います。
「現状を破るには痛みが伴う」
転職を考えいる自分の背中を少し押してもらったような気がします。
Posted by ブクログ
村上春樹作品は好きだった。過去形なのは、「村上春樹」のマスコミにおける取り上げられ方が異常に感じ、しばらく距離を取っていたからだ。だから、著者の言動、作品の良し悪しに原因は無いが「1984」を最後にしばらく新作は読んでいなかった。
さて、しばらくぶりの村上作品だが、少しがっかりした。不思議な世界に没入するには、読者である私が歳を取りすぎたのか、作者の描く不思議な世界にワクワク感が湧いてこない。BMWの1800CCのモーターサイクルであるとか、シルヴァーのカローラだとか、車内でカセットテープがきけると嬉しいだとかの記述は、あんたは片岡義男さんかと突っ込みたくなる。カセットデッキが載っていたマニュアルシフトのカローラを新車のレクサスに買い替えることが60歳にもなっていない医者である父親にとって何の不思議があるんだ?シロアリの女王に乗っ取らた必然ではなく、ごくフツーの購買行動だろう、という風に。SNSにあふれる自意識ダダ洩れ感が鼻についてしまう。
物語は現在の政治状況としてとらえられなくもない。知らずのうちに境界を越えてしまった我々の社会は、一度大きな犠牲を払わなければ回復しないし、その犠牲は個の内に経験されるだろうと。あるいは作者の意図は異なるかもしれないが、私は現在の底が抜けたか如くの政治状況の隠喩として読ませていただいた。
Posted by ブクログ
村上春樹さんの作品を初めてちゃんと最後まで読んだ。途中何度も挫けそうになる。これはなかなかだなぁと思いながら読む。一言でいうと、「そういう概念!」ハルキストへの道は厳しそう。
Posted by ブクログ
冒頭の1行目、「これまでいろんな女性とデートのようなことをしてきたが、正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」という男の衝撃的な一言から、一気に物語の世界へ引きずり込まれる。
「えっ、この男は何者…!?」という怒りと困惑を通り越し、主人公の夏帆と一緒に呆然としているうちに、気付けばページをめくる手がまったく止まらなくなっていく。
村上作品としても初の「女性の単独主人公」が描く世界観は、驚くほど読みやすく、すーっと心に染み込んできます。少しの好奇心を道しるべに不思議な運命へと足を踏み入れていく夏帆の姿は、観ているこちらまで勇気をもらえるような、不思議な親近感に満ちています。
日常の隙間からひょっこり現れるファンタジーや、動物たちのミステリアスな存在感……。読み終わったあと、まるで長い夢から覚めたような「心地よくも不思議な余韻」に包まれる一冊です。
ちなみに、表紙に描かれた愛らしい(けれど実物はちょっとリアルで怖い…!?)アリクイの存在も、この物語の謎を深める重要なエッセンス。
ファンタジーや動物が登場する物語が好きな方はもちろん、「最近夢中になれる本に出会えていない」という方にこそ、ぜひ手に取ってほしい傑作!
Posted by ブクログ
あまり読んだことのない村上春樹。ほんわかした温かみのあるストーリーで読みやすい がドキドキハラハラ感はない。自分の好みはもう少し ドキドキ感が欲しい。
Posted by ブクログ
世界の別の層、物語、境界線という大きなモチーフ、腎臓や猫や動物や創作という小さなモチーフの上で、この年老いた作家の母と娘の描写はキッツいなと思いつつもも、描かれていることが今の自分の状況にリンクしてるところが幾つかあって、作中のヴァルター・ベンヤミンの言葉「善き物語には必ず何かしらの有用性が含まれる」が妙にしっくり来た。
これが良い物語か?と言われるとなんとも言えないが。
Posted by ブクログ
さくっと読めた。ここ最近の村上春樹テンプレともいうべき作品。気がついたら微妙に非日常な世界にまぎれこみ、賢い助言者と不思議な儀式、静かな暴力と寓話的な悪が出てくる。主人公は行って帰ってくる。「ねじまき鳥クロニクル」、「海辺のカフカ」、「1Q84」、「騎士団長殺し」あたりの系譜。決してつまらないわけではないが、ものすごくおもしろいというわけでもなく、順当な作品ではある。
作中に「善き物語には必ず何かしらの有用性がふくまれている」という象徴的なフレーズが出てくるが、はたしてこの作品は「善き物語」なのか否か。それは読むひとによるのだろう。残念ながらぼくは有用性をつかみとることはできなかった。
Posted by ブクログ
女性を主人公にした初の長編とのことですが、それについては特に何ということもなく。(笑)分かるような分からんような村上春樹の世界。ただ文体が好きなのかな。心地よく読めてしまうかな。
Posted by ブクログ
文章は当たり前だけどいつもの村上春樹節ですごく読みやすい。
アリクイが武蔵境に引っ越せと言うとは、これは一体どんな話なんだ?と始まりましたが、読み終えてもそのまま不思議な感覚、ファンタジー?もしかして、私が挫折した百年の孤独と同じマジックリアリズム系?村上春樹だからスラスラ読めたのですが。
でもシュール路線の笑いが多かったような…。
アリクイ夫婦との会話が人間じみてて可笑しい。アリクイなんだよね君たち笑
好物シロアリをオイル漬けにして瓶詰めにしものを裏ルートで輸入してるって…思わず声出して笑ってしまった。この話、なんなん??笑
猫の名前がスカーレットヨハンソン笑 何故に!
シロアリの女王は正欲が強い設定笑 まじかよ!
守護天使!?!?!?
しかもBMWの大型二気筒モーターサイクルに乗ってる守護天使!?!?!?
特別な武器アイスピックの持ち手がまるで腎臓だというアピールもやたらにするけど、とくに意味はなかった!笑
でもねぇ、私が一番好きなのは新小岩の叔父さん。
寅さんを気取ってるこのおじさんの発言が結構好き。足立ナンバーのロールスロイスをそんなのお笑いかよ!って馬鹿にして。武蔵境を文明の果つるところと馬鹿にして。地域偏見すごいのです。それなのに、
「善き物語とは必ず何かしらの有用性を含んでいる」なんて本質を語り出す。
村上春樹作品は、好きとか嫌いとか抜きに、本好きにとってイベントですからね、次作も楽しみにしております!
Posted by ブクログ
デザインや絵本を作って暮らしている夏帆(かほ)が夢と現実の狭間のような世界で葛藤し戦う物語でした。意図せず起こってしまうことのある人と人の確執についてそれをどう取り扱っていくのか、そんなことを語った内容だつたのではないかと私は感じました。
背景などの描写があまりなく、冒頭から現実かそうでないのかわからない展開を読み進めることになりました。私個人はもう少しファンタジー感が抑えられている方が良いのにとも感じて星3つまての評価といたしました。
愛と感謝
いったい、なんの意味があって女性が母親の性的な姿を思い浮かべねばならないのだろう?
読みながら「母親」という言葉から自分の母親を想像してしまったのは私だけではないのでは?
村上春樹は大勢にそんなことを想像させたかったのだろうか?
途中から本と自分の世界を切り分けて読んで、客観的に映像を見るかのように読み進めたものの、
なぜ、娘が母親の乳房を観察しなくてはならないのか?と少々不愉快だった。生理的に不愉快だった。
寝てたらどんなに形の良い乳房でもふっくらはしない。
女性には描けない物語だったろう。
読むんじゃなかった。
それともどこかに高尚な解釈でもある?
子供が山で置き去りにされるところも、なぜ多くの日本人が(村上春樹の読者は少なくない)少女が山で1人きり…ってイメージを想像することになってしまうのか。潜在意識で大勢がイメージしたことって現実になりやすいのに。
まして、読者は何回、キリのような刃物を寝てる他者の胸に刺すことを脳内で再生させられただろう?
ディズニーが買い取ってからのスターウォーズみたいに、大切な私たちのヒーローが息子によって殺されるのとおんなじような不快感と残念さだった。
娘が母親を殺すのはなんのメタファーなの?
どんな意味がこの物語にあるの?
作家に倫理を求めるわけじゃないけれど、どうして村上春樹がこれを書いたんだ?シロアリの女王が彼に書かせた?
読み終わった全ての読者の心に愛と温もりが訪れますように。