【感想・ネタバレ】夏帆―The Tale of KAHO―のレビュー

あらすじ

私はこの世界の出口を見つけなくてはならない――。女性を主人公にした初の長編小説。「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」 26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。しかしそれから彼女の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この作家の作品はいつも不思議な読後感に包まれるが、今回もそうだった。でも、いつもより身近に感じられ主人公を応援しているような気持ちになった。人は皆自分の物語の主人公で、自分で前を向いていくのだと感じた。

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2026年09月05日

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私たちは、誰かに守られ、誰かに形づくられながらも、最後には自分の物語を自分で引き受けなくてはならないのであろう。

「ねえ、みんなそうやっていつかはいなくなってしまうのよ」

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2026年09月04日

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 モーターサイクルの男、ありくいの夫婦、ジャガー、しろありの女王、守護天使。夏帆の日常に突如表れたキャラクターたちを、どんな風にとらえたらよいのだろう。彼らは不思議な存在だったし、夏帆にとって、必ずしも心地よい存在ではなかった。
 モーターサイクルの男は、夏帆をデートに誘いながら信じられない言葉を突きつけ、戸惑わせた。ありくいの奥さんは友好的ではあったが、犯罪まがいの不可解な依頼をする。
 分かりやすい言葉でリズムよく書かれているので、スルスルと読むことができる。しかし、物語からキャッチした大事なところが、言葉にできない。読み進めるほどに、自分が触れたことのない場所をギュッとされる感覚を覚える。
 殻を破るという例えがあるが、私には、夏帆の経験がまさにそんな風に感じられた。自我というのか、無意識というのか、物語の進行とともに、自らの内面へ、内面へと誘われているような感じがした。良さも嫌なところも、不思議なところも、よく分からないところも、全部含めて自分といったところか。

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2026年09月02日

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これ村上春樹の最高傑作になるのでは?

正直結構不穏で、
ずっと「あ、これ、妄想の症状がでて、一線を越える話だ」って感じがする。

それを「村上春樹だから、そこまで救いがないことはないはず」で読み進める。

結果はより村上春樹なんだけど、たぶん読んだ時期で、読んだ人の受け取り方も変わる話な気がする。

だからまた読みたい。

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2026年09月02日

Posted by ブクログ

母と娘かぁー
自分はと考え込んでしまった物語。
母という生き物は
シロアリチックなのかもしれない。

一度潰されたら上手くいくのか、、
心理学の世界観

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2026年09月01日

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モーターサイクルの男、佐原に出会ってしまったがために奇妙な世界へ足を踏み入れることになった夏帆の物語。名作『1Q84』の牛河もそうでしたが、じめっと粘り気があり薄気味悪い男、そしてそれが確実にこちらを追ってくるという描写が村上春樹は本当に上手いなと思います。

他にも『とぎや』で店主を一突きする場面、実態ではなく観念を貫くため結局血は流れません。読者としてはおやおや、騎士団長?という懐かしさを感じるシーンですが、より重要なのは、店主やありくいの旦那に込められた村上春樹の比喩表現、舞台演出に対する考え方。「いったん始めたことは終わらせなくてはならない」、「鋭く研がれた刃物は、持ち主の意思とは無縁にひとりでに悪さをする」は正に「銃が登場したならば発射されなくてはならない」というチェーホフの銃の象徴であり、『羊をめぐる冒険』など初期作品の時代から一貫する村上春樹の美学なのだと感じました。

ありくいの夫婦に武蔵境へ導かれたり、シロアリの女王に取り憑かれたりと筆者ならではの非現実な設定は本作でも健在ですが、物事に対してなぜ?と理由が求められないファンタジーの世界が有ってもいいのではないでしょうか。限られたリソースで最大限の成果が求められる忙しい現代社会で生きるからこそ、論理性が必要とされず、奇妙さをそのまま受け入れることが許される自由な世界を僕は大切にしたいと思います。「みんないつかはいなくなる」なんて寂しいことは言わず、これからの作品も一生ついていきます!

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2026年08月23日

購入済み

春樹噺

初期の村上春樹作品ははっきりしない
終わりでもやもやしてましたが、

最近の村上春樹作品はファンタジー?
御伽話?的なはっきりしないけど
終わりは明確で今作も村上春樹噺でした

新作をありがとうございました

#エモい #シュール

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2026年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな村上春樹の新作をですが高校生の息子が先に買ってきてくれました。私は高校生の時は村上春樹を読めず大学生になってからでしたが息子はちゃんと読めているんでしょうか。

それはいいとして夏帆はまさに主人公夏帆をめぐるファンタジーと現実が入り混じった物語。
若い女性が一貫して主人公って村上作品では珍しいですが海外文学の下りやクラシック音楽の細かいウンチクなど随所に(気にならない程度の)村上節が溢れてて良いですね。
そしてバイクをあえてモーターサイクルというのもこだわりが強そうで好きです。

ありくいやらジャガーやらシロアリの女王なんかが出てくるファンタジーな要素は夏帆が描く絵本とも絡めて良い味出してますし現実のストーリーと絵本の世界が重層的に展開します。また、現実パートでは武蔵境やら花畑やら浦和など地味なエリアにスポットが当たってますし脇役で登場するアウトローな叔父さんの昭和感も好きです。

普通一人娘だと母親とは友達のような関係になると思いますが
夏帆と母親はそこに普通とは違う確執があり、見て見ぬふりをしてきたそのしこりのようなものを精算するというのも一つのテーマかと思いますがシロアリの女王の抹殺により解決したようなしてないような描き切られてはいませんがなぜか読後は大団円的な安心感がありました。

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2026年09月06日

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久しぶりの村上春樹。設定は突拍子もないけど、するする読めてしまう。何かを受け取っている気がするけど、それを言葉にしようとするとうまくいかない感覚。私にとっての村上春樹はだいたいそう。少し時間をおいて再読したい。

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2026年09月05日

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「名前はあるのですか?」
「ああ、スカーレット・ヨハンソンという」
このスカーレット・ヨハンソンのくだりからとても良かった。久しぶりにハルキくんが戻ってきた感じ。

ああ、いろんなことは、だいたいいつもじゅうぶんうまくいっている
こんな素敵なポジティブ発言ができるのは君だけですよ

1Q84以降何か違った感じかしていたけど今回はホントに久々の快進の一撃でした。
お帰り、ハルキくん!

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2026年09月05日

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ファンタジーではなく、メタファーなんですよね。

他の人のレヴュー(レビュー)を読みつつ、、本は読者の物って言った人いましたかね、とすればどの様に読むかは千差万別。
 さて、読み始めてすぐに大アリクイを検索、アリクイって種類あったよねーと思い 思ってた可愛いアリクイでないのが、大アリクイ 少し怖い、尾っぽもバサバサしてる。この小母さんと話すのは難しそうだが まるで仙台あるあるを絵に描いたような、母親と素直なよき人の主人公、抱え持ったトラウマを解放しようと動きます。 叔父さんが何度かでできて謎の言葉を残しますが、最終的に人間が豹変してラスボスになるのかと
 臆測しましたが、あ血の繋がりの事を話しているのかと
面白かったです。ノーベル文学賞を取らないといけない作家から解放されると良いですね。

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2026年09月05日

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絵本作家の女の前にアリクイが現れ困難な状況に巻き込まれる話

村上さん77歳。いったいあと何冊私たちは村上春樹の本に出会えるだろう。今作はアリクイとともに、失った自分の顔を取り戻すために立ち向かう内省の本である。刃が刺さる瞬間時が生まれる

隠れハルキスト?です。この迷いのなさと独特の世界観、たまりませんね。毎度ながら、きっとこう書くように決まっていたのだろうと、考えたのではないだろう不思議な力を感じます

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2026年09月04日

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成長物語のように見える
娘の母殺し
からりとした文章で心の内面というよりはオシャレな描写をするいつもの村上春樹の感じ
迫ってくるものやすごいと思うような描写は感じ取れなかったが、すらすら読めた
また読み返してみたい

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2026年09月03日

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家族の関係性と、個の回復の物語なのかなと思った。入門書的で読みやすくはあるけど、これまで村上春樹が作品の中で何度も取り上げてきた、テーマがぎっしり詰まってる感がある。最後には泣かされてしまうのもさすがだなと。ではなぜ星マイナス1なのか。前作の『街とその不確かな壁』にも感じたけど、『騎士団長殺し』までにはあったスペクタクル感、仕掛けにやや乏しく、物足りなさを感じてしまうから(当然ながら作家だって歳をとるし、大病をされたとも聞くので、是非を言うのもおかしいけど)。静かな感動を呼ぶ、間口が広い作品だと思う。

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2026年09月03日

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村上春樹の本は難解そうだという印象があったけど、この本は比較的さくさく読めた。
全く次の展開が見えない現実離れした話であるにも関わらず、思いっきり物語の世界に入り込んでしまい、感情全てコントロールできなくなるほどだったことに、村上春樹の実力を感じた。

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2026年09月02日

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ネタバレ

非現実的でありながらとても現実的な村上春樹の作品が好きなんだと改めて思った。
現実的たらしめるのは秀逸なメタファーあってのこと。
読みやすいしデフォルメ加減が振り切っていて面白みも感じた。
最後に大団円と思いきや少し様子が違うというかゾッとする瞬間もあった
好むと好まざるとにかかわらず
第一章の終わりは希望を感じる、絵本を書くことが夏帆の心を癒していたというのは作者自身の自己療養であるという考えが反映されている。「どこか暗くて、深いところで」というのがまたいい。

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2026年09月01日

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いつものように、瞬く間に物語の世界へ。
重なり合った世界の出口を探す。だが、元の世界に戻ることは何かを失うことでもあった。

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2026年09月01日

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着ている洋服の詳細な記載、乗り物、レコード、持って回る言い回し、メタファー、夢と現実が区別が付かなくなる、などなど今作も村上作品感が盛りだくさん。加えて、守護天使を登場させるとは斬新だなと思った。真倉さんをドグラマグラのマグラっていうあたりも面白い。井戸はなかったけど、地球の裏側とは繋がった。

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2026年08月29日

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面白かった!久々の新作長編、期待通りの良作です。相変わらずの不思議な世界観を堪能。現実の世界を舞台にしながら、ありくいやシロアリの女王、象の卵など、現実にはあり得ない存在や出来事が自然に入り込んできて、そのファンタジーと現実世界の融合がとても巧み。読み進めるうちにいつの間にかその世界を受け入れてしまう感覚がいつもながら見事です。
特に印象的だったのは、幻想的な出来事が単なる奇抜な設定ではなく、登場人物の心の内側や抱えている問題と結びついているところ。現実と幻想の境界が曖昧になることで、現実世界だけでは表現しにくい感情や人間関係が浮かび上がってくるように感じます。すべてを明確に説明するのではなく、読者の想像に委ねる部分が多いのも相変わらず。現実とファンタジーが違和感なく溶け合う、独特の読書体験を楽しめる作品です。たまにこの感覚を味わいたくなるんですよね。また次回作に期待します。

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2026年08月28日

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最後はみんな去っていくってことなんかな

この夏帆ちゃんも嫉妬しない性格、嫉妬がどんなもんかよくわからないとあったけど、そんな人おるんかな
短編に出ていた女性主人公で、自分の名前を思い出せなくなるって人も嫉妬しない性格だったよな

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2026年09月07日

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夏帆の職業、働き方がいい。
ホワイトカラーでないにせよ、今どきの人にはこれくらいの働き方がいいよなー、とか。だからこそ気が付くことと、この世界にこの物語があるわけだよなー、とか呑気に思いつつも。

人生において体験する深刻な混乱の大半は、原因と結果の間に等価性が見いだせないことによって生じる

何も本編に触れない気もするので引用するが、パンチラインだった。

生命力を感じさせる形の良い乳首

あと同じように引用するが性と生命力を感じる物語でもあった。

ファンタジーですごく不思議で、展開は早くて反復的でも飽きなくて、読み進めるのはスラスラ行くがそれは魅力だけど、少し落ち着いた世界であったような気もする。

しかし女優の夏帆さん演じる役柄のイメージがハマりすぎる。

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2026年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わって、自分の物語だったなと思った。

読み始めは、すいすい読みやすく、でも、のっけからのハラハラはありつつも、絵本作家の若い女性が主人公だからか、ほっこりのんびり暮らしの話な気がしてしまった。以前途中で読むのをやめてしまった三浦しおんの「指先に魔法」を思い出した。
お決まりのユーモラスな動物や悪しき存在、忌避したい存在、2つの世界が交互に展開するなど、村上ワールドが展開。
村上春樹は好きなんだけど、またこういう感じか、昔のもっと荒くてドロドロした方が好きだったな、早く終わらないのかなと思っていた。
母親との描写が増えだして、ああ、これは母娘の話なんだな、と。
血は繋がっていても、毒親とは言えなても、何か馴染まない、平行線の関係。一番近くてもおかしくないのに、愛せない存在。その事に知らず知らずに罪悪感を抱いてしまい、ずっと心の奥底の大きな傷になっていた。
いつかは、向き合わなければならなくて、その比喩的な形での殺人。お互い、愛しているとは言えなくても、または愛していなくても、向き合っていければいい。
向き合えたことで、お互いがお互いを救うことができた。

夏帆は村上春樹自身の投影のように感じた。同じ作家で、夏帆が絵本の内容を考える様子がこの小説を練る村上春樹自身に重なって、入れ子のよう。
村上春樹も父親との関係について「猫を棄てる」などで語っていたけど、強い印象を持っている一方で距離があったようだし、性別を反転して夏帆の母娘関係に投影されているように感じた。
母娘の愛憎というのは昨今は娘に干渉する毒母の話などでフューチャーされようになっているし、物語として描きやすく、読み手にも共感されやすくなっていると思う。

ラストはスッと終わってしまったようにも思うけど、自分も、いやあ、そんなことはできない…とか感情移入しつつカタルシスを感じた。

後半にはキャラが立っていた叔父さんやアリクイがいなくなっちゃって、残念。もっとあとにも絡むかと思ったのに。

佐原/モーターサイクルは絶対悪のような存在かと思っていたら、守護天使!?とのこと。

とぎやのおじさんもジャガーが抜けたあとは協力してくれるし、悪だと思っていた存在が実は自分の味方だったり、そう変わってくれたり。

昔の村上春樹作品は、巨大な絶対悪に個人が精神的に立ち向かっていく話だったかなと思うけど、今回の作品は、絶対悪や受け入れられないと思われるものであっても、実は善であったり善に変わったりする、二元論ではない、和解や融和みたいな世界観に変わったのかなと思い。またそれにしっくり来た。


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2026年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章は全然まとまってない、読み終わった直後の感想。
父親がレコードとプレイヤーを大事にしていてリビングを占領したがるのわかる。何組かの夫婦でそういうの見たことある。しかし点滴打ってるし大丈夫だろうみたいな父親の態度は不安しかない。母親が無事でも主人公は「良かったぁ…」ってじわぁっとならないのが、そんなに好きじゃない感がリアルだった。

お母さんとの対決が消化不良。
「私を産まなきゃよかったんでしょ?」「知らないままの方がいいことも多いわよ。まあでも言うけど、あなたを身籠ったのは全くの予想外で、もしそうなっていなかったらお父さんの元を去っていたと思う、確実に。」のやりとりを本物の母としてくれ〜バトってくれ〜〜ってなった。あの時の本心とやらはシロアリの女王の人格でしかないから。
でもずっと前から乗っ取られてた可能性もなくはないって言ってたか。どうなんだろう。

母の代わりに朝6時に起きて朝食を作る夏帆の設定が、ジブリのヒロインみたいでもやもや。

『女主人公にしましたよ、母娘問題ってこういう点が対立しがちでしょー』って感じで、この本でこの問題については一番に深掘りしなくてもいいかなって今思ってる。タイトル夏帆ってなぁ…女主人公であるってこと以上の何かをタイトルに置く気にはならないの?と思う。
それよりは境界線というのか、「リアルと夢の境目が曖昧である」こととか、「一度ぺしゃんこに踏み潰されて生まれ直すことこそ、元の世界に戻るのに必要なのだ」みたいなことの方が深掘りできるのかもしれない。

前作の不確かな壁とか、読むのに時間かけすぎたから一気に読んでどっぷり浸かった感はなかなか良くて、ありくいもしばらく頭に住み着きそう。実際自分の家に現れた鼠のことも何か遠くから伝えに来てくれた存在だったのかなどと思う。

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2026年09月07日

Posted by ブクログ

今までの村上春樹作品とは違う作品でした。
女性主人公というのを抜きにしても、より内面との葛藤に近い描写が多く感じられ、ラストでそれがより顕著でした。
女性主人公だからなのか、それとも村上春樹的には女性はそうあるものなのか。
過去作でも終わりは「日常に戻って終わり」という現在と夢の行き来の話でしたが、今作は戻ったものの心が戻りきっていないのを最終ページで感じました。

あまりほかの感想を見ることはないのですが、たまたま見た感想で女性の独り立ちを有り得ないと笑う人がいました。そういう人はフィクション小説を読むのに向いてないです。そこで指摘し続けていたらこの本は全て有り得ないのです。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

なぜ村上春樹は、毎度お馴染みのリアリティラインが曖昧にさせる要素を持ち込むのだろう。

作品のテンションを張るため、現実も不可解な力で導かれるためなどなど。
そんな問いにも作品に何かしらの答えがある。

そこはポイントでなく、曖昧にさせながらも戸惑わずに導く文章の力が作者のチャームなのだと改めて思う

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

読みやすかった。一方で、現実なのかそうでないのかをはっきりさせることができない部分が残り満足感が高くなかった。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

1ページずつ惜しみながら読みました。
穏やかでない出来事、決意と行動、内面の変化。周りには気づかれないが、夏帆の作る絵本には変化や決意が描かれているように思いました。挿絵のやわらかい鉛筆の筆跡が浮かぶよう。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったが、刺激が足りないような印象を受けた。童話的だが、どこか平凡。守護天使の件は印象的だった。
村上春樹の不思議な世界観の小説にしては全てが説明されている。
この話に、''語られている内容以上''の有用性や解釈を加えるのは難しい。簡潔が故に付加価値が少ない構造だと思った。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

初めて女性主人公ということで心配でしたが、この方の小説はあまりそのへんは関係ないですねw.
ハルキストですが最近は普通に読める作品が多く、過去の謎めいたストーリーが好きなので、物足りなく。まぁアリクイとかクモとか十分謎なんですけどね

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

これは…妄想?頭の中の世界…?
みたいな気持ちになり混乱 私にはもう純粋に村上春樹を楽しむ力がないのかもしれない…

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2026年09月01日

Posted by ブクログ


【娘が対峙する母親との闘い】がテーマの作品だと受け取った。女であり娘であり、母でもある私(ついでに美大出身)は、物語自体はスルスル読めたものの、深く没入することはできなかった。
一番の理由は、女性主人公の視点で描かれる母像の解像度が粗く感じられたこと。
女の臭みって、こんなもんじゃない。
『ねじまき鳥クロニクル』に登場するクミコ、加納マルタ&クレタ、笠原メイ、赤坂ナツメグといった、男性主人公を囲む女性たちが束となって露わにする女性像のほうが、はるかに血生臭くてリアルだとわたしは感じる。
そのことも含めて、『ねじまき鳥クロニクル』を越える村上作品はない、そう思う一読者です。

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2026年09月05日

ネタバレ 購入済み

愛と感謝

いったい、なんの意味があって女性が母親の性的な姿を思い浮かべねばならないのだろう?
読みながら「母親」という言葉から自分の母親を想像してしまったのは私だけではないのでは?
村上春樹は大勢にそんなことを想像させたかったのだろうか?
途中から本と自分の世界を切り分けて読んで、客観的に映像を見るかのように読み進めたものの、
なぜ、娘が母親の乳房を観察しなくてはならないのか?と少々不愉快だった。生理的に不愉快だった。
寝てたらどんなに形の良い乳房でもふっくらはしない。

女性には描けない物語だったろう。

読むんじゃなかった。
それともどこかに高尚な解釈でもある?

子供が山で置き去りにされるところも、なぜ多くの日本人が(村上春樹の読者は少なくない)少女が山で1人きり…ってイメージを想像することになってしまうのか。潜在意識で大勢がイメージしたことって現実になりやすいのに。

まして、読者は何回、キリのような刃物を寝てる他者の胸に刺すことを脳内で再生させられただろう?

ディズニーが買い取ってからのスターウォーズみたいに、大切な私たちのヒーローが息子によって殺されるのとおんなじような不快感と残念さだった。

娘が母親を殺すのはなんのメタファーなの?
どんな意味がこの物語にあるの?

作家に倫理を求めるわけじゃないけれど、どうして村上春樹がこれを書いたんだ?シロアリの女王が彼に書かせた?

読み終わった全ての読者の心に愛と温もりが訪れますように。

#シュール #怖い #ダーク

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2026年07月10日

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