【感想・ネタバレ】お母さんの「敏感期」 モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てるのレビュー

あらすじ

20世紀初頭、イタリアのマリア・モンテッソーリ博士が生み出し、今も世界中で支持されている「モンテッソーリ教育」。その一番の特徴は、子どもには特定の事柄に特別な感受性を発揮する「敏感期」があることを指摘し、その重要性を唱えたこと。本書は、わが国のモンテッソーリ教育の第一人者である著者が豊富なイラストとともに解説する、育児書の決定版です! 『お母さんの「発見」』とあわせてどうぞ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

娘が通う保育園が「モンテッソーリ教育」というものを導入しているということで、試しに一読。

結論としては、子どもがまだ小さいうちに読み、理解しておいて良かった。子どもが育つどのタイミングで、どのような介入をしていけば良いと思われるのかが、かなり詳しく解説されている。文庫サイズでこれだけの情報を得られるのは貴重。

「お母さんの」というタイトルではあるが、当たり前ながら子育てを一緒に行う「お父さん」にとっても示唆に富む内容ばかり。子どもがまだ1歳にもなっていないという方は、是非とも一読すべき。

うちはこの本に書かれている、秩序感や感覚、運動の敏感期を逃さないで済むよう、年齢ごとにすべきことをポスターにしました。

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2019年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何度も読み返したい一冊。モンテッソーリの根本的な考え方を知ることで、子どもを見る目が変わりました。
自立とは、どんな場所でも自分で自分を幸せにできる力を身につけることだと思います。
お金やモノは消えてなくなりますが、身につけた能力や知識、自信は一生ものの財産になるので、何よりも大切にしたいところです
子どもの気持ちがわからなくなったり育児に迷った時に道標となるような考え方を教えてくれています。

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2021年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・新しい段階へと順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をうまく終了してきたかどうかに、全面的にかかっている
・「心が見えるような顔」「生き生きした顔」「自信に満ちた顔」……子どもを見ていて、それが見えるか見えないかが、よいお母さん・よい保育者になるかならないかの分かれ目です。
・幸せそうな子どもの顔が見える(その瞬間に気づく)大人であることがもっとも大事です。
・小さいときにもっとも大切なのは、「日常生活のことをひとりですること」
・子どもが集中するということ=教育の課題を完全に解決する鍵
・子どもが「喜びにあふれて」精神的にも能力的にも成長をとげる
・幼児期は、自然が「喜んで」学べるような力を与えてくれているのですから、その自然のたまものを利用すべき
・三歳から七歳ぐらいの間は、聴覚の敏感期。微妙な音の差異にも気がつくという一生に一回だけの時期
・子どもの不機嫌な反応は、敏感期にある子どもが何かに強い興味や関心をいだいたにもかかわらず、大人の鈍感さによってその興味が断ち切られたときにあらわれる
・全力投球して夢中にやり抜いたあとは、人間いくつになっても素直になり寛大になる
・母親もまた「敏感期」にあり、この時に尽くすべき努力がある
・人生の大切な時期にいる子どもたちを見、その成長・変化に立ち合える権利が与えられた喜び
・活動が自発的に展開するときには、その原動力に「知性」の働きがある
・「子どもがひとりでするのを手伝う」ために大人が工夫し努力することが必要
・「折る切る貼る縫う」を幼稚園上がる前に徹底的に教える
・モンテ教育大5原則
①大人と子どもは違う
例:大人の目的は結果、子どもは過程
②子供の動きをよく見よう
・何に困っているか、助けを求めるタイミング
③子供は見ている(親のこと、他の子供)
④一つのことをゆっくり伝える
⑤熟成
・家庭のいろいろな雑用や責任を小さいときから分担させたということです。四、五歳ごろから、日常生活において子どもに適切に責任をもたせて自律的に行動できるように何度もくり返して強調した

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2021年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

◆敏感期とは
・あることへの感受性が非常に敏感になり、強烈に関わる短い時期
 獲得すると鈍感になり、また別のものに敏感になる
・感受期を過ぎると、その後の能力獲得は頭を使う活動(意志の力を用いての努力)によらなければならない
 →逃しても問題ない、今の敏感期を見逃さないこと
・母親としての敏感期にい


◆代表的な敏感期
・秩序性の敏感期
 →順番、場所、所有物、習慣にこだわる
 →生後数ヶ月から始まる
・感覚の敏感期
 →視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚
 →3歳〜6歳まで
・運動の敏感期
 →随意筋肉を訓練する時
 →4歳前後
 →一生に一回だけの全力を出し切ることを惜しまない期間
  この時期を過ぎると、力を倹約するようになる

◆動きの種類
・大きな動き
・バランスをとる
・手腕を使う
・指先を使う
 →開け閉め、留め外し、はさむ、たたむ、通す
  あけ移し、回す、ねじる、つまんで分ける

◆教え方
1.対象を1つだけ取り出す
2.動作を分析し、順序立てる
3.むずかしいところをハッキリさせる
4.動作をする間は言葉を使わない
5.ゆっくり正確に実行する
6.間違いを訂正しながら教えてはいけない
7.教えた後に実行するかは子どもの自由に任せる

◆知性とは
・知性の働き
 →分析、集合、比較、対応
 →本質を見抜く、抽象する、因果関係を知る、時間・空間を分かる
・知性の性質
 →自発性
 →持続し、どんどん発展していく

◆じりつ
・自立⇔依存
 →自分から自由に関わる
  関わりぬいて、やった!などの実感で終了
・自律⇔他律
 →自分の頭でよく考える
  (能動的な行動が認められた生活)
 →体を使い、やりたいことを追求・展開できる力
  (自分のリズムで活動する自由がある生活)

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2020年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「モンテッソーリ教育はこれを読め」と見たので読んだ。
けど…初版1994年、書き換え2007年で少し古いかな?って考え方もあった。
(まぁモンテッソーリ自体歴史あるものなので、根本は問題ないけど…)
例示が多く、読みやすいが、「こんなうまく行くか?本当に因果があるか?」って例も多い。
教具作りは参考になったが、他書「0-3歳のためのモンテッソーリ」の方が、分かり易くて好きだった。

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子供が将来必要な能力を習得するために、一時期強い感受性をもつ「敏感期」。
これに合わせて、「じりつ」できるように環境を整えることが大事。
敏感期には、「秩序感」「感覚」「運動」がある。

・秩序感
いつも決まった順序、所有人物、場所にこだわる
→将来、自分の環境をまとめたり、相互関係を理解する力になる

・感覚
五感をフル活用して、自分に取り込む
→高い専門性、芸術性、道徳性を身につける土台作りになる

・運動
身体を大きく動かす、たくさん動かす(重い荷物を持ったり、道路のレンガに乗ったり)
→筋肉の動かし方を学び、運動能力だけでなく、自信に繋がる

お母さんになったばかりも、「敏感期」であるので、子供をよく見て頑張って。

子供をサポートする/環境を整えるには、
①大人と子供はちがう
・大人は結果重視、子供は過程重視と違いを認識する
②子どもの動きをよく見る
・回したいのか?つまみたいのか?なにを面白がっているか
・何に困っているか?いつ助けを求めるか?
③子供は見ている
・親のなすこと、他の子どものすることをみている
④不言実行
・親はひとつにフォーカスして伝える
・親はゆっくり順序立てて見せる
⑤熟成
・コツが分かり、できるようになり、熟成するまで何度もやる。この過程で、脳が発達する。
・熟成してから、子どものペースで次の段階へチャレンジする

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2022年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもをよく観察し、没頭できる環境を用意してあげることが大切なのだとわかった。
幼児期にあらわれる、感覚や秩序などの敏感期、子どもの内面から溢れ出る興味、関心や、やり遂げたあとの達成感、それをしっかり見守って手助けしてあげられるようにしたい。

子どもの不可解な行動にも、その子なりの意味がある。大人が効率性を求めたり、当たり前だと思っていることを一旦置いておいて、じっくり向き合うこと。
その時期にしか出来ない、それは親も子も同じだろうと思う。2度と訪れない敏感な時期を、ゆったりと楽しめたら、それが子どもにとって将来の糧となり、親としては子どもの成長を一緒に感じられる、幸せな時間、そして自信になるはず。

家庭でできる手作り教材は、ぜひやってみたい。

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2020年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お母さんの「敏感期」モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる
【評価】★★★☆☆

【誰にオススメか】
生後半年から3歳ぐらいの子を持つ親

【メモ】
・子供が歩行に至る道、「第一段階:移動なき運動」「第二段階:腹ばい」「第三段階:四つん這い」「第四段階:歩行」… この時期に大事なことは、新しい段階へと順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をうまく終了してきたかに、全面的にかかっている」
 → 脳の発達に上記の四段階をスムーズに終える必要がある。そのため、ハイハイしている赤ちゃんを抱き上げたり、四つん這いの機会を奪ったりしてはいけない。脳の発達に影響が出る。
・産まれた直後から3歳までニューロンは成長する。
・「これが出来る様になった」、「こんなよい評価をもらった」とか、子供がやったことの結果ばかり見る大人は良くない。幸せそうな子供の顔が見える(その瞬間に気付く)大人であることがもっとも大切。
・子供が幸せそうな顔をする機会をどのように作ってやればよいかを真剣に考えて、具体的に工夫すると子供はそれに反応する。
・小さい時にもっとも大切なのは、「日常生活のことをひとりですること」である。それによって自信がつき、自立する。なんでも手伝ってあげたらだめ、何度も挑戦する機会をあげてやる。
・子供が何かに集中することはとても大事。深く集中した後に幸福な表情をする。何かに集中していたら見守る。
・学齢期以上になれば、「困難を乗り越える苦しみ」を知る事は大切だが、幼児期は「喜んで」学べる環境を作るべき。
・3歳から7歳までは、聴覚の敏感期。絶対音感の習得はこの時期がオススメ。
・幼児期の子供は一生に一回きりの特別に敏感な感受性を発揮する「敏感期」という時期がある。
・【秩序感の敏感期】子供の不機嫌な反応は、敏感期にある子供が何かに強い興味や関心を抱いたにも関わらず、大人の鈍感さによってその興味が断ち切られた時に現れる。数ヶ月〜2.3歳まで。この時期は「順番・場所・所有物・習慣」に非常にこだわる。大人が急いでいるからといって子供の習慣を無視してはいけない。
・【感覚の敏感期】一生に一回きりの感覚を素晴らしく洗練していく時期。優れた感性を持つには外界から感じ取る感覚をこの敏感期に磨かなければならない。五感で何を感じ取っているかを常に認めてあげる。3歳から6歳。例えば、虫を観察したり(視覚)、やまびこを不思議がって何回もやったり(聴覚)、汚いタオルをずっと持っていたり(嗅覚)、サラサラ生地をずっと触ったり(触覚)、少しの味の違いに気づく、お袋の味(味覚)。
・【運動の敏感期】五感で情報を受け取り、運動機関で外界に働きかける。この時期は一生に一度だけ人間が全力を出し切ることを惜しまない。これ以降は「ラクしたい」と思い、動かないで済む方法を探す。3歳から7歳。①大きな動き…とにかくエネルギッシュ。②バランスを取る…重い物を持とうとしたり、白線の上やレンガの上を歩こうとする。③手腕を使う…雑巾の絞り方、ゴミ袋の口を結ぶ。④指先を使う…小学校に入る前に、摘む、ひねる、ねじるの動きを覚える。ファスナー、ボタン、洗濯バサミ
、蓋を回すであそぶ。
・動き方を身につける事は学び方を身につけることでとある。幼児期に「学ぶ力」を身につけさせたいなら、「どう動けばよいか」を自分で学び取りたい「運動の敏感期」に、子供が自分で「動き方」をよく見て、自分で取り組めるような機会をたくさん提供する。
・この時期の子供は本当は「自分でやりたい!」。学びの場を奪ってはいけない。子供が出来ないからといって大人がかわりにやってあげたらだめ。

⇨お母さんの工夫、子供ができるようになる教え方
①対象を一つだけ取り出す。日常生活の中から教えたい一つの行為だけを取り出す。
②動作を分析し順序だてる。その動作をよく分析して、各部分ごとにどうなっているかを、はっきり見せながらゆっくり正確に実行する。
③難しいところをはっきりする。子供が行き詰まるところを丁寧に分析し、正確にゆっくり繰り返し見せる。
④動作を見せている間は言葉は使わない。言葉による説明にならないように。
⑤正確に実行し、精密なところに心を込める。
⑥教えながら、教える。子供の間違いを訂正しながら教えてはいけないという意味。とっさに訂正したり、責めたりすると子供は萎縮する。あくまで繰り返し教える。
⑦自分からする自由を与える。やり方を教えたあと、それを実行するかは子供の自由に任せる。自由に自分で考えて行動させる。
★子供の前でゆっくり正しい行動をすることが大切。123ページ
・【自律とは】…自分の頭で考え、自分の身体をよく使い、自分のやりたいことを追求したり展開出来る力
・【自立とは】…自分の奥深いところになんらかの自信、確信、安心が生じる。自分で決めたり、選んだり、責任を取ることができる力。







【響いたフレーズ】
・子供は「環境に恋をし」「環境と恋仲になる」恋をしている人が喜び輝いているように、「敏感期」の感受性に促されて環境に関わる子供は喜びが輝く。
・大人は子供の心の中の深い秘密を知らなすぎる。しかし子供は大人にわからない心の要求を満足させながら生活したがる者である。




【明日からTODO】


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2020年01月16日

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