あらすじ
20世紀初頭、イタリアのマリア・モンテッソーリ博士が生み出し、今も世界中で支持されている「モンテッソーリ教育」。その一番の特徴は、子どもには特定の事柄に特別な感受性を発揮する「敏感期」があることを指摘し、その重要性を唱えたこと。本書は、わが国のモンテッソーリ教育の第一人者である著者が豊富なイラストとともに解説する、育児書の決定版です! 『お母さんの「発見」』とあわせてどうぞ。
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Posted by ブクログ
娘が通う保育園が「モンテッソーリ教育」というものを導入しているということで、試しに一読。
結論としては、子どもがまだ小さいうちに読み、理解しておいて良かった。子どもが育つどのタイミングで、どのような介入をしていけば良いと思われるのかが、かなり詳しく解説されている。文庫サイズでこれだけの情報を得られるのは貴重。
「お母さんの」というタイトルではあるが、当たり前ながら子育てを一緒に行う「お父さん」にとっても示唆に富む内容ばかり。子どもがまだ1歳にもなっていないという方は、是非とも一読すべき。
うちはこの本に書かれている、秩序感や感覚、運動の敏感期を逃さないで済むよう、年齢ごとにすべきことをポスターにしました。
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子どもの心身の成長に伴い、都度生まれる悩みと葛藤達。
この本を読むことで、受け止め方が変化し、心がとても軽やかになりました。
イヤイヤ期で悩む友達にはおすすめしまくっている本でした。
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モンテッソーリ本の新刊をいくつかパラパラと読んできたけどこの本が一番モンテッソーリ教育の魅力と理念が伝わってきて、実際の事例を読むたびに胸が熱くなった。何度でも読み返したい
Posted by ブクログ
小さい子を育てる人は読んだ方がいい!意味不明な子供の行動の意味や接し方のコツが分かり、子供に対してイライラではなく暖かい目で見れるようになる。
モンテッソーリが医学や精神医学を学んだ人で、著者の相良敦子さんも教育学博士なので、子育てについて精神論ではなく論理的に書かれていて、説得力がある。
・幼児期の子供には、特別に敏感な感受性を発揮する一生に一回の「敏感期」がある。その時期の自分を創っていく行動が、大人には理解できない奇妙な行動に見える。
「秩序感」の敏感期:いつも同じ順番や場所に拘る
「運動」の敏感期:色んな動き方を身につけようとする。線の上を歩いたり、重いものを持ったり。
・子供が敏感期にいる時、親もわが子の教育についての敏感期にいる。
・子供ができるようになる教え方(提示):一度に教えるのは一動作。何ができないのかを見極め、ゆっくり、話さずに見せる。訂正ではなく教える。教えた後に子供がいつやるかは子供に任せる。
・子供はなんでも自分でしたい。生涯の親の役目は子供の「自立」「自律」を助けること。
自立:自分に自信を持ち、周囲と安定した関係が築け、自分で決めたり選んだり責任を取ることができる力
自律:自分の頭で考え、自分の体を使い、自分のやりたいことを自分で追求したり展開できる力
・ブルームというアメリカの教育学者が芸術・運動・自然科学の3領域で世界トップクラスの人たちが幼少期にどんな教育を受けたかを調査したところ、共通して4、5歳頃から家庭の雑用や責任を担わされていた。その人たちはベストを尽くす、やりきるなど家庭の中で繰り返し言われ、実行していたことを、自分の専門領域に役立て、訓練に耐えた結果、トップレベルになった。
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何度も読み返したい一冊。モンテッソーリの根本的な考え方を知ることで、子どもを見る目が変わりました。
自立とは、どんな場所でも自分で自分を幸せにできる力を身につけることだと思います。
お金やモノは消えてなくなりますが、身につけた能力や知識、自信は一生ものの財産になるので、何よりも大切にしたいところです。
子どもの気持ちがわからなくなったり育児に迷った時に道標となるような考え方を教えてくれています。
Posted by ブクログ
・新しい段階へと順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をうまく終了してきたかどうかに、全面的にかかっている
・「心が見えるような顔」「生き生きした顔」「自信に満ちた顔」……子どもを見ていて、それが見えるか見えないかが、よいお母さん・よい保育者になるかならないかの分かれ目です。
・幸せそうな子どもの顔が見える(その瞬間に気づく)大人であることがもっとも大事です。
・小さいときにもっとも大切なのは、「日常生活のことをひとりですること」
・子どもが集中するということ=教育の課題を完全に解決する鍵
・子どもが「喜びにあふれて」精神的にも能力的にも成長をとげる
・幼児期は、自然が「喜んで」学べるような力を与えてくれているのですから、その自然のたまものを利用すべき
・三歳から七歳ぐらいの間は、聴覚の敏感期。微妙な音の差異にも気がつくという一生に一回だけの時期
・子どもの不機嫌な反応は、敏感期にある子どもが何かに強い興味や関心をいだいたにもかかわらず、大人の鈍感さによってその興味が断ち切られたときにあらわれる
・全力投球して夢中にやり抜いたあとは、人間いくつになっても素直になり寛大になる
・母親もまた「敏感期」にあり、この時に尽くすべき努力がある
・人生の大切な時期にいる子どもたちを見、その成長・変化に立ち合える権利が与えられた喜び
・活動が自発的に展開するときには、その原動力に「知性」の働きがある
・「子どもがひとりでするのを手伝う」ために大人が工夫し努力することが必要
・「折る切る貼る縫う」を幼稚園上がる前に徹底的に教える
・モンテ教育大5原則
①大人と子どもは違う
例:大人の目的は結果、子どもは過程
②子供の動きをよく見よう
・何に困っているか、助けを求めるタイミング
③子供は見ている(親のこと、他の子供)
④一つのことをゆっくり伝える
⑤熟成
・家庭のいろいろな雑用や責任を小さいときから分担させたということです。四、五歳ごろから、日常生活において子どもに適切に責任をもたせて自律的に行動できるように何度もくり返して強調した
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◆敏感期とは
・あることへの感受性が非常に敏感になり、強烈に関わる短い時期
獲得すると鈍感になり、また別のものに敏感になる
・感受期を過ぎると、その後の能力獲得は頭を使う活動(意志の力を用いての努力)によらなければならない
→逃しても問題ない、今の敏感期を見逃さないこと
・母親としての敏感期にいる
◆代表的な敏感期
・秩序性の敏感期
→順番、場所、所有物、習慣にこだわる
→生後数ヶ月から始まる
・感覚の敏感期
→視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚
→3歳〜6歳まで
・運動の敏感期
→随意筋肉を訓練する時
→4歳前後
→一生に一回だけの全力を出し切ることを惜しまない期間
この時期を過ぎると、力を倹約するようになる
◆動きの種類
・大きな動き
・バランスをとる
・手腕を使う
・指先を使う
→開け閉め、留め外し、はさむ、たたむ、通す
あけ移し、回す、ねじる、つまんで分ける
◆教え方
1.対象を1つだけ取り出す
2.動作を分析し、順序立てる
3.むずかしいところをハッキリさせる
4.動作をする間は言葉を使わない
5.ゆっくり正確に実行する
6.間違いを訂正しながら教えてはいけない
7.教えた後に実行するかは子どもの自由に任せる
◆知性とは
・知性の働き
→分析、集合、比較、対応
→本質を見抜く、抽象する、因果関係を知る、時間・空間を分かる
・知性の性質
→自発性
→持続し、どんどん発展していく
◆じりつ
・自立⇔依存
→自分から自由に関わる
関わりぬいて、やった!などの実感で終了
・自律⇔他律
→自分の頭でよく考える
(能動的な行動が認められた生活)
→体を使い、やりたいことを追求・展開できる力
(自分のリズムで活動する自由がある生活)
Posted by ブクログ
モンテッソーリ教育ときいて、なんか難しいのかな?と思っていたけど、読むと、子どものことをよりよく理解するための本という感じでした。とても読みやすかったです。
Posted by ブクログ
モンテッソーリ教育の第一人者による入門書。親からの質問に答える形式で、わかりやすく読みやすい。モンテッソーリ教育は、「自律と自立を育てる教育」。そして「「自律」も「自立」も、命令や励ましで育つのではなく、心身の必要が満たされたときに、内面からあらわれてくる」「まず心身の必要性や必然性をよく観察し、それを満たす方法を生みだした」とのこと。なるほど。子どもをじっくりと見つめる必要がある。「敏感期」という言葉もキーワード、子どもにとって、親にとって最も良いタイミングで成長していくことの大切さを学んだ。
Posted by ブクログ
ママ、一人でするのを手伝ってね!を読んでから、本書に目を通したが、こちらの本だけでも良かった。
Q&A方式で書かれており、行間もゆったりと取ってあるので読みやすく、時間がなくてもさらりと読み終われる。
最後には、敏感期にある子どものために作られたおもちゃ類が掲載されており、具体例として勉強になった。
個人的に感じることとして、モンテッソーリ教育は子どもと大人は違うと一貫して主張しているが、物事を覚えたばかりの人間はやたら使いたがるのは、大人も子供も同じではないかと思う。大人にも当てはまるのでは?という疑問が生じた。
Posted by ブクログ
理屈や思想だけではなく、まわす、はさむ、通す、結ぶなどの手先の遊びやそれをさせるための手作りおもちゃとか、折り紙のさせ方とか、すごく具体的ですぐに使える内容だった。
Posted by ブクログ
3歳と1歳の息子を子育て中の今、読んで良かった本。
長男の赤ちゃん時代に出会っていたらなお良かったのかもしれないが、その時はその時でベストを尽くしていたから少し余裕が出た今だからこそできることもあるし、まだ間に合うと思えます。
知っているかどうかで子育ては大きく変わりますね。
子育てで一貫して大切なキーワードは「自立」と「自律」。
手のかかる長男に手助けしがちでしたが、もっと信頼して一人でできるようにサポートしていこうと思いました。
また読み返したい一冊。
Posted by ブクログ
モンテッソーリ教育についての本としておすすめだというのを誰かのブログで見て読んだ。
モンテ教育については他の本も読んだ後のため、敏感期の内容は改めて自分の頭の整理になった。
子どもに新しいことを教える時の方法(提示)について、ゆっくりとやってみせて、その後に言葉で説明しながら教えるというところ、これから取り入れたいと思った。
また、子育ての間中一貫して大切にしたいことは「自立、自律」だということを心に留めたい。
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子供にとって「何かに敏感に反応できる時期」があり、その時期に子供の興味関心をいかに尊重してあげられるかが大切なのだとわかった。子供がやっている、無意味に見える行動には子供なりの譲れない秩序があるとのこと。
子供が興味を持った眼差しにあるときは、それをやらせてあげること。子供の好奇心を尊重して伸ばしてあげたいと思った。
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90年代らしい(?)口語調が気になるけれど、そもそもの脳の働きから、モンテッソーリの元々の著書の引用、少しの実践方法まで、「自立と自律」のための基本的な考え方や系譜がよくわかった。
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こどもには成長する過程に何かに特にこだわりを示す、それぞれの敏感期というものがあり、そこを見極め、やり方を提示し、気の済むまでやらせる事により心身の発達の手助けをスムーズに行う事ができる。
親が敏感期を知ることで、短い間しかない貴重なこどもの感受性における、理解しがたい行動や言動が腑に落ちる。
こどもをよく観察し、助けを求めてきた時には代わるではなく支え、満足!を増やしたい。
よく見ていることで、必然的に結果よりも過程に感動し、過程を褒める事が出来る親になれるだろうな。
親業、楽しもう!!
Posted by ブクログ
最近話題のモンテッソーリ教育関連でとても有名な1冊。
成長の過程に着目し、【自立】【自律】に必須の「敏感期」と呼ばれる幼児期に訪れる時期をいかに過ごすかを書いた本。
前々から気にはなってたけど、なかなか時間が無く、やっとまとめて読めました。
ちょうど、息子が敏感期真っ盛りなので、
いつもイライラしていた時間を反省しました。
のびのびと学ぶ道のりを「お母さんの敏感期」として一緒に乗り越えていこうと思いました。
子供が出来たら、一度読んでもらいたい本。子供の行動や言動に腑に落ちる部分があるかもしれません。
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お母さんのマインドフルネス
久々に読み返しました。
子供の時間はゆっくり流れるということを思い出して、脱いだ靴下を洗濯カゴに入れることを丁寧にやって見せると、次の日からニコニコして同じようにやってくれました。
母はついたくさん指示を出してしまいますが、一つずつ、時間をかけて行い、子供をありのままに観察、感じることが大切なんですね。
ただ、わかっていても忍耐力、精神力が強く余裕がないと難しい時も多い。そのため、自身はマインドフルネスになる瞑想を取り入れています。
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子供のために親が何をするべきか、心の持ちようをイラストを交えて学ぶことができる。
子供が何をしたいのか、どうすれば伝えられるか。
子供を理解するための方法を学ぶことができる。
Posted by ブクログ
子育てを始めて、モンテッソーリ教育に興味を持ち出して
まさしく今「母親としての敏感期」にいる自分にとっては
とてもタイムリーな本でした。
敏感期への理解、
敏感期と絡めた知性の育み方については
他の相良先生の本でも述べられている通りですが
この本には手作り教材に関するヒントがたくさん詰まっていたのが
特に有難いポイントでした。
これから1年ちょっとの間、
家庭で過ごすことが多くなる娘にとって
こんなに一緒にいられる時間がたくさん取れるのは
逆に良い機会かも知れないのと
モンテ教育を施す外部環境には必ずしも置けないと思うので
まずは自分でできることからトライしてみたいと思います。
Posted by ブクログ
モンテッソーリの入門本。これを読んでモンテッソーリの、大体の考え方は掴めると思います。
離乳食についてや母親観など、古い本なのでワーママとしては苦笑するしかない部分もあります。
保護者の体験談が多く盛り込まれていて、もう少しエビデンスベースの話が読みたかったです。
Posted by ブクログ
5歳になる息子との関わり方がわからなくなり、何か子育ての指標となるものができればと思い購読。
具体的な内容として、
①対象を1つだけ取り出す
②動作を分析し、順序立てる
③むずかしいところを、ハッキリさせる
④動作を見せる間は、言葉は使わない
⑤正確に実行し、精密なところに心をこめる
⑥教えながら、教える
⑦自分からする自由を与える
と記載があり、実際に今息子が興味があることで試してみたところ、物凄い集中力で取り組み、その日以後も一緒にやろうと言ってくるようになり、最終的に自分ひとりでもやるようになった。まさに本書に書いてある通りの結果となり驚かされた。
また、教育における大切なことは「日常生活のことをひとりですること」としており、早期教育ってほどでもないが、少し背伸びして先を見据えた考え方をしていた自分にとって良い気付きとなった。
最後の自主制作教材は、普段仕事で帰りが遅くなる自分には少しハードルが高く、参考程度となってしまったが、それ以外の大部分は、これから子どもと関わっていく上で大変参考になった。
これからは、子どもをよく観察し、どの敏感期にいるのかに気づけるよう心がけて、成長の手伝いができるようにしていきたい。
Posted by ブクログ
子供を持つ親なら、必読の書と言えると思います。
幼い子供には、敏感期という大切な時期があり、それを親が知っているかどうかで、子供を見る目が大きく違ってくるという話です。
一番大事なこと、キーワードは「自律」
家庭でできる手作り教材も載っています。
Posted by ブクログ
「モンテッソーリ教育はこれを読め」と見たので読んだ。
けど…初版1994年、書き換え2007年で少し古いかな?って考え方もあった。
(まぁモンテッソーリ自体歴史あるものなので、根本は問題ないけど…)
例示が多く、読みやすいが、「こんなうまく行くか?本当に因果があるか?」って例も多い。
教具作りは参考になったが、他書「0-3歳のためのモンテッソーリ」の方が、分かり易くて好きだった。
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子供が将来必要な能力を習得するために、一時期強い感受性をもつ「敏感期」。
これに合わせて、「じりつ」できるように環境を整えることが大事。
敏感期には、「秩序感」「感覚」「運動」がある。
・秩序感
いつも決まった順序、所有人物、場所にこだわる
→将来、自分の環境をまとめたり、相互関係を理解する力になる
・感覚
五感をフル活用して、自分に取り込む
→高い専門性、芸術性、道徳性を身につける土台作りになる
・運動
身体を大きく動かす、たくさん動かす(重い荷物を持ったり、道路のレンガに乗ったり)
→筋肉の動かし方を学び、運動能力だけでなく、自信に繋がる
お母さんになったばかりも、「敏感期」であるので、子供をよく見て頑張って。
子供をサポートする/環境を整えるには、
①大人と子供はちがう
・大人は結果重視、子供は過程重視と違いを認識する
②子どもの動きをよく見る
・回したいのか?つまみたいのか?なにを面白がっているか
・何に困っているか?いつ助けを求めるか?
③子供は見ている
・親のなすこと、他の子どものすることをみている
④不言実行
・親はひとつにフォーカスして伝える
・親はゆっくり順序立てて見せる
⑤熟成
・コツが分かり、できるようになり、熟成するまで何度もやる。この過程で、脳が発達する。
・熟成してから、子どものペースで次の段階へチャレンジする
Posted by ブクログ
子どもをよく観察し、没頭できる環境を用意してあげることが大切なのだとわかった。
幼児期にあらわれる、感覚や秩序などの敏感期、子どもの内面から溢れ出る興味、関心や、やり遂げたあとの達成感、それをしっかり見守って手助けしてあげられるようにしたい。
子どもの不可解な行動にも、その子なりの意味がある。大人が効率性を求めたり、当たり前だと思っていることを一旦置いておいて、じっくり向き合うこと。
その時期にしか出来ない、それは親も子も同じだろうと思う。2度と訪れない敏感な時期を、ゆったりと楽しめたら、それが子どもにとって将来の糧となり、親としては子どもの成長を一緒に感じられる、幸せな時間、そして自信になるはず。
家庭でできる手作り教材は、ぜひやってみたい。
Posted by ブクログ
お母さんの「敏感期」モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる
【評価】★★★☆☆
【誰にオススメか】
生後半年から3歳ぐらいの子を持つ親
【メモ】
・子供が歩行に至る道、「第一段階:移動なき運動」「第二段階:腹ばい」「第三段階:四つん這い」「第四段階:歩行」… この時期に大事なことは、新しい段階へと順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をうまく終了してきたかに、全面的にかかっている」
→ 脳の発達に上記の四段階をスムーズに終える必要がある。そのため、ハイハイしている赤ちゃんを抱き上げたり、四つん這いの機会を奪ったりしてはいけない。脳の発達に影響が出る。
・産まれた直後から3歳までニューロンは成長する。
・「これが出来る様になった」、「こんなよい評価をもらった」とか、子供がやったことの結果ばかり見る大人は良くない。幸せそうな子供の顔が見える(その瞬間に気付く)大人であることがもっとも大切。
・子供が幸せそうな顔をする機会をどのように作ってやればよいかを真剣に考えて、具体的に工夫すると子供はそれに反応する。
・小さい時にもっとも大切なのは、「日常生活のことをひとりですること」である。それによって自信がつき、自立する。なんでも手伝ってあげたらだめ、何度も挑戦する機会をあげてやる。
・子供が何かに集中することはとても大事。深く集中した後に幸福な表情をする。何かに集中していたら見守る。
・学齢期以上になれば、「困難を乗り越える苦しみ」を知る事は大切だが、幼児期は「喜んで」学べる環境を作るべき。
・3歳から7歳までは、聴覚の敏感期。絶対音感の習得はこの時期がオススメ。
・幼児期の子供は一生に一回きりの特別に敏感な感受性を発揮する「敏感期」という時期がある。
・【秩序感の敏感期】子供の不機嫌な反応は、敏感期にある子供が何かに強い興味や関心を抱いたにも関わらず、大人の鈍感さによってその興味が断ち切られた時に現れる。数ヶ月〜2.3歳まで。この時期は「順番・場所・所有物・習慣」に非常にこだわる。大人が急いでいるからといって子供の習慣を無視してはいけない。
・【感覚の敏感期】一生に一回きりの感覚を素晴らしく洗練していく時期。優れた感性を持つには外界から感じ取る感覚をこの敏感期に磨かなければならない。五感で何を感じ取っているかを常に認めてあげる。3歳から6歳。例えば、虫を観察したり(視覚)、やまびこを不思議がって何回もやったり(聴覚)、汚いタオルをずっと持っていたり(嗅覚)、サラサラ生地をずっと触ったり(触覚)、少しの味の違いに気づく、お袋の味(味覚)。
・【運動の敏感期】五感で情報を受け取り、運動機関で外界に働きかける。この時期は一生に一度だけ人間が全力を出し切ることを惜しまない。これ以降は「ラクしたい」と思い、動かないで済む方法を探す。3歳から7歳。①大きな動き…とにかくエネルギッシュ。②バランスを取る…重い物を持とうとしたり、白線の上やレンガの上を歩こうとする。③手腕を使う…雑巾の絞り方、ゴミ袋の口を結ぶ。④指先を使う…小学校に入る前に、摘む、ひねる、ねじるの動きを覚える。ファスナー、ボタン、洗濯バサミ
、蓋を回すであそぶ。
・動き方を身につける事は学び方を身につけることでとある。幼児期に「学ぶ力」を身につけさせたいなら、「どう動けばよいか」を自分で学び取りたい「運動の敏感期」に、子供が自分で「動き方」をよく見て、自分で取り組めるような機会をたくさん提供する。
・この時期の子供は本当は「自分でやりたい!」。学びの場を奪ってはいけない。子供が出来ないからといって大人がかわりにやってあげたらだめ。
⇨お母さんの工夫、子供ができるようになる教え方
①対象を一つだけ取り出す。日常生活の中から教えたい一つの行為だけを取り出す。
②動作を分析し順序だてる。その動作をよく分析して、各部分ごとにどうなっているかを、はっきり見せながらゆっくり正確に実行する。
③難しいところをはっきりする。子供が行き詰まるところを丁寧に分析し、正確にゆっくり繰り返し見せる。
④動作を見せている間は言葉は使わない。言葉による説明にならないように。
⑤正確に実行し、精密なところに心を込める。
⑥教えながら、教える。子供の間違いを訂正しながら教えてはいけないという意味。とっさに訂正したり、責めたりすると子供は萎縮する。あくまで繰り返し教える。
⑦自分からする自由を与える。やり方を教えたあと、それを実行するかは子供の自由に任せる。自由に自分で考えて行動させる。
★子供の前でゆっくり正しい行動をすることが大切。123ページ
・【自律とは】…自分の頭で考え、自分の身体をよく使い、自分のやりたいことを追求したり展開出来る力
・【自立とは】…自分の奥深いところになんらかの自信、確信、安心が生じる。自分で決めたり、選んだり、責任を取ることができる力。
【響いたフレーズ】
・子供は「環境に恋をし」「環境と恋仲になる」恋をしている人が喜び輝いているように、「敏感期」の感受性に促されて環境に関わる子供は喜びが輝く。
・大人は子供の心の中の深い秘密を知らなすぎる。しかし子供は大人にわからない心の要求を満足させながら生活したがる者である。
・
【明日からTODO】
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Posted by ブクログ
モンテッソーリ教育についての外枠を知ることのできる一冊。
モンテッソーリ教育という横文字だけを見ると、なんだか摩訶不思議で、難しそうな教育理論のような感じがしてならない。
が、実際はそんなことはなかった。
モンテッソーリ教育は、2〜6歳くらいに訪れる敏感期についての話なのだ。敏感期は好奇心旺盛で、何に対しても学ぼうという意欲がある。絶対音感が付くのもこの辺りらしい。
この時期は、子どもがやりたいようにやらせてあげるのが正しいというのが、モンテッソーリ教育なのである。
子どもの遊び方にも工夫がある。1歳〜2歳半では、握る・掴むといった動作を取りいれた遊びをし、3歳以降の就学前の子どもには折る・切るといった遊びを行うと良いらしい。
自分の敏感期のことはあんまり覚えてないけれど、祖父と祖母に好きなようにさせてもらって育てられたのだと思う。
どんな事に夢中になったのか?どんな事を嫌がっていたのか?は親に聞かないと分からないとは思うけど、きっと今の自分を形作っている基礎は小さい頃にあるのだと思う。
Posted by ブクログ
大人には想像できない子どもの心の成長について知ることが出来た。
なんの知識もない大人から見れば子どもがワガママを言って癇癪を起こしてるだけ、と捉える事柄も、子どもにとっては大切な成長の一歩であること。そういった時期が子どもには必ずあって、それは子どもにとって必要な時間なんだよ、と教えてくれた一冊でした。
Posted by ブクログ
子供になにかを教えるときにどうすればいいのか?そんなことは誰も大人の自分には教えてはくれない。手探りながらも、なんとなく手応えがあるものも感じはじめたりはしていた時期。
この本にあるように、ゆっくりと、自分がやり方を示してあげて、子供ができるようになるまで、じっくりと時間をかけて見守ってあげること。子供が納得するまで見守ってあげること。確かに、そういった流れの時は手応えを感じられる子供の成長があった気がする。(時々手を出してしまったりしてはいるので少し反省。)
まだまだ歯磨き、着替え、食事、片付け、、、などなどたくさん一緒にやっていくことがあるからいろいろ実践してみたい。
ひょっとしたら、自分が子供に教えているやりかたって、自分の親が自分達に教えてきたやり方をいつのまにか学んで、踏襲しているのかもしれない。少なくとも自分が子供に向き合っているとき、うちの親だったらどうしていたかを時々思ってしまっている。ということは、なにかあるんだろうな。
ということは、、、親の親も手出しはしない方が、親は育ちますよと。