あらすじ
村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒──後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。
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Posted by ブクログ
・ハンカチ
内気な女子中学生である千葉知子が主人公となり、語れていく小説。卒業式には出たくはなかったが、村内先生の後押しもあり、卒業式に参加することを決意する卒業式の時、細野先生が産休から帰ってきていたが、村内先生に名前を呼んでもらいたく、千葉は、1人村内先生に名前を呼んでもらうのだった。村内先生の「俺みたいな先生が必要な生徒もいるから。先生には、いろんな先生がいたほうがいいんだ。生徒にも、いろんな生徒がいるんだから」という言葉は、響きました。
・ひむりーる合唱
義男は、真田先生の背中をアーミーナイフで刺してしまい、保護観察処分となる。真田先生は、庇ってくれていたが、義男には戻る場所がなかった。ヒキガエルも殺してしまい、破壊衝動がどこかにあるのかもしれない。村内先生と話していたほんの僅かなひとときは、印象的でした。最後に、真田先生に挨拶するところで、終わるのがなんとも言えない気持ちになりました。
・おまもり
この話も村内先生の良さが出ていたようなお話であったと振り返ります。吃音でうまく喋られなくとも、生徒に寄り添う先生が素敵でした。主人公が、ひき逃げにあった清水ちゃんのために、張り紙を貼るなど、犯人への裁きを求めていくところが良かったです。
・青い鳥
いじめに苦しんでいた野口を巡る物語。いじめを機に転校することになった野口への反省文をクラス全員が書かせることになるが、いじめの辛さが伺えるお話でありました。村内先生の伝えたいことがよく表れていたような気がします。青い鳥のように、村内先生がいなくなるところは、印象的でした。
・静かな楽隊
あやちゃん帝国として、あやと呼ばれている女の子が、クラスを支配して統治している感じがスクールカーストそのものを描いているような気がしました。あやちゃんからは、除け者にされたが、村内先生から大切なことを教えてもらった主人公は良かったのではと考えた。
・拝啓ねずみ大王さま
お父さんを失った子供を主人公としたお話。親を失うと、どのようなことになるのかは、あまり考えたことはなかったが、この話を呼んでいると少し考えさせられた。ムカデリレーには、入りたくなくても、大切なことを教えてくれる村内先生は、大事。
・進路は北へ
一人ぼっちの人を主人公とした物語。古川さんとのエピソードはなんだか、切なくなりました。前向きに終わっていく、ラストは良い感じでした。
・カッコウの卵
主人公と智恵子は、どちらも親に捨てられたという境遇を持つ、切ない人物でしたが、村内先生に主人公が、救われていた過去は良かったです。最後のシーンで、新たな命が2人のもとに、授かるシーンは、良かったです。