【感想・ネタバレ】太平記(五)のレビュー

あらすじ

鎌倉幕府は崩壊し後醍醐天皇の親政がはじまったが、まだ多くの難問を抱えていた。北条一族の残党は各地に残り、武家社会の復活を望む声も大きかったのだ。北条時行が決起し、各地からも武将が集結し、鎌倉はいとも簡単に奪われてしまった。足利尊氏は征夷大将軍を拝命するとこを期待し、動かない構えでいたが、後醍醐天皇に反逆し、兵を鎌倉へと向けた!!壮絶なる南朝と北朝の戦いを描いた歴史大河小説の白眉。

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Posted by ブクログ

足利尊氏の反乱ののち、一進一退の足利VS朝廷の攻防が繰り広げられるが、楠木正成が湊川の戦いで討死してから、後醍醐帝は次第に追い詰められていく。楠木正成が説いた朝武一和に取り組んでいれば、南北朝の戦いどころか、今に至る日本の国の形がずいぶんと変わっていたのであろうと思う。義貞、正成、尊氏など登場人物の個性がうまく表現されていて面白い。

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2010年09月26日

Posted by ブクログ

社会の情勢を純粋な目で追うことができているのは楠木正成のみ。
優れた判断力と洞察力を持った彼の意見が、公卿や新田義貞などの味方の武士達に蔑ろにされるのが非常に腹立たしい。
正成の意見に同調できない者は、皆なにかしら私利私欲を優先して、社会が見えていない。
そして、彼らは決まってあとから「正成の意見を聞いておけばよかった」と後悔するのです。
楠木正成が率いる軍はとても輝いています。
そして、正成が息子と別れるシーンはとても印象に残ります。
彼のような上司に出会ってみたいなあ。

0
2009年10月04日

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