【感想・ネタバレ】里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動くのレビュー

あらすじ

「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている! 原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本経済の新しい原理として示す!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

ちょっと題と内容が違うかな?という感想を最初持ちました。良い意味で期待を裏切られた内容です。
オーストラリアや広島の事例をひきながら、マネー資本主義の対立した概念として里山資本主義という言葉を使っています。それ以上に、対立概念であるマネー資本主義の補完システムとして里山資本主義を位置づけているところが、斬新です。
昔の暮らしをするというとコミューンとして厳しい規律を課してその主義を守るという方向になってしまいますが、本書では、最新テクノロジーを使って快適にかつエネルギーや食糧、水を自給して暮らすことを提案しています。
また、過疎や人口減少は、こういった試みを行う最も適した環境であるという主張は、イノベーションは壊すことからはじまりますが、その壊すというフェーズをスキップすることができるという意味で斬新です。
高度成長の昭和のマッチョな成長こそが幸せへの道という古い考え、既得権益、思い込みといったものをどのようにゆっくりと変えていくのかが大きな課題だと思っています。
できることからはじめる。それが、本書の教えです。

竹蔵

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経済100年の常識
 →たくさん稼いで、たくさんお金を遣う
都会はスマートシティへ
楽しくなければ定住してもらえない
 →稼ぐのは都会に勝てない
林業で重要なこと
 →森林が持続的に良好な状態であるようにする
 →元手に手をつけず、利子で生活が理想
生きるのに必要なのは水と食料と燃料だけ
大切にすべきは人との絆、自然とのつながり
 →一人一人がかけがけの無いもの
社会が高齢化するから日本は衰える、
という主張には賛同できない
 →里山資本主義的な明るい高齢化

ーーー
初回読んだ時はまるで頭に入らなかったが
2回目でかなり掴めた

0
2022年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「里山資本主義」の言葉を初めて聞いたが、とても魅力的な考えだと思った。今の社会はお金が最優先になっているけど、能登半島や東日本の震災のように、いざという時お金はただの紙切れとなってなんの役にも立たない。しかし、里山暮らしでは食べ物やエネルギーを自分達で自給した暮らしが可能なので、災害があってもあまり影響を受けない。もちろんお金は大事だからある程度稼ぐ必要はあるけど、里山の恩恵も利用する。出来ないことはお金に頼り、自給できるものは自給する。この二刀流の生活が1番基盤が強くて良い生き方だと思いました。自分も今ベランダ菜園をしておりゆくゆく田舎暮らしをする予定なので、とても参考になりました。お金だけに頼る都市型の生活は脆く壊れやすいので、うまく自給する割合を楽しみながら増やしていきたいと思いました。

◎メモ
・お金を適度に稼ぐけど、畑で野菜を自給、田んぼで米を自給、ライフラインを自給できると二刀流が1番強い生き方だ。

・たくさん働いてお金を稼いだとしても、時間がなくなり外食や家事代行など必要のないお金を使う必要が出てくる。そしてさらに稼ぐ必要が出るといったお金のループにハマり、本質的に自立した基盤の強い生き方と言えない。

・自分で薪で煮炊きし、ソーラーパネルで電気を自給し、食べ物も畑や田んぼで自給する。この生活ができたら、災害が起きたり物流が止まっても生きていける。お金ばかりに頼る生活は、いざとなったら脆い生き方だ。災害に遭ったときにお金なんてなんの役にも立たないが、水や食料は生きていく糧になる。

・エネルギーを外部に頼りすぎると、いざという時に弱い。

・里山資本主義は、マネーだけに依存しない生き方。自然の恵みを最大限生活に活かすことで、お金を使う割合を減らせるし、自分達で生活を作っていく楽しさを感じれる。

・お金は出来ないことを得たり達成するための交換ツールでしかない。自分達で出来るものは、自分達で自給する。

・山をエネルギー源にしたら、無尽蔵にエネルギーを得ることができる。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「域際収支」というものを都道府県別に示したグラフである。域際収支とは、商品やサービスを地域外に売って得た金額と、逆に外から購入した金額の差を示した数字。一目瞭然である。東京や大阪など、大都市圏が軒並みプラスなのに対し、高知や奈良など農漁村を多く抱える県は、流出額が巨大である。
今度は、域際収支が最下位の高知県を品目別にどれが赤字でどれが黒字かをみたもの。いわば、お金の流れを健康診断した結果だ。農業や漁業、林業など一次産業が黒字でとっても健康的であるのに対し、電子部品を部門。そして、意外なのが、飲食料品が赤字となっていることだ。

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2021年08月06日

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