【感想・ネタバレ】斬られ権佐のレビュー

あらすじ

惚れた女を救うため、負った八十八の刀傷。江戸・呉服町で仕立て屋を営む男は、その傷から「斬られ権佐」と呼ばれていた。権佐は、救った女と結ばれ、兄貴分で八丁堀の与力・数馬の捕り物を手伝うようになる。押し込み、付け火、人殺し。権佐は下手人が持つ弱さと、その哀しみに触れていく。だが、体は不穏な兆しを見せ始めて――。一途に人を思い、懸命に生きる男の姿を描いた、切なくも温かい時代小説。

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ネタバレ

泣けます。
妻の愛、夫の愛、父の愛。
心地よい涙をながせました。
宇江佐さんの作品の中でもダントツで好きです。

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2015年12月04日

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ネタバレ

 権佐は医者のあさみを助けるため全身八十八ヶ所に傷が。権佐とあさみは夫婦になりお蘭5歳との暮らしが。お蘭が攫われ、権佐は今度は娘を庇ってとうとう命の火が消えてしまう。切ない物語。宇江佐真理「斬られ権佐」、連作6話、2002.5刊行、2005.4文庫。

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2021/4/9
残りが限られてるとわかってるから読むのが慎重になっちゃう。
とは言え私だっていつどうなるかわからんのやし、読むべきやな。よし。
権佐かっこいいんだけど痛々しくって。
近々死ぬと悟った姿、家族もみんなせつない。
やすのおっちゃんどこ行ってんねん。全く。
江戸言葉が相変わらず素敵です。
おっこちきれた(=ぞっこん惚れた)とかお馴染みの滅法界とか。

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2021年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

権佐のキャラクターが魅力的だった。
惚れた女を助けて、88か所の刀傷を負った時のセリフ、
「縁もゆかりもあらァな。おれはよう、おれは、あさみ様におっこちきれたからよう」(P-46)
(おっこちきれたは、流行していたセリフで”ぞっこん惚れた”という意味)
死ぬ間際、娘に言ったセリフ、
「お蘭、さっき、おれが言ったこと忘れんなよ」(P-290)
かっこよかった。
事件の謎解きも面白かった。
兄の権佐の事が大好きな弟の、その後がかわいそうだったな。

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2015年02月07日

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