あらすじ
その日は栄えある日になるはずだった――。
侯爵家嫡男デイヴィスは美貌と家柄に驕り、弟を虐げる傲慢な青年に育った。だが学園卒業の日、彼は見知らぬ女により醜い獣へと姿を変えられてしまう。
薄茶の肌に、まだらに生えた黒い毛……
誰もが目を背ける中、手を差し伸べたのは平民の少女レネだった。
「清らかな乙女から千日間血を分け与えられれば元に戻れる」
その言葉を信じ、彼女は獣となったデイヴィスと暮らし血を与え続けるが――。
全てを憎む青年×生きる気力を失った少女の“救済”ラブストーリー。
WEBで絶大な支持を集めた感動作が、待望の電子書籍化。
ここでしか読めない、ふたりのその後を描いた書き下ろし番外編SSもたっぷり収録!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
不思議な読後感
作者さんのファンでしたので、迷わず購入。
あらすじから想像していたものとは違いましたが、今回もとても素晴らしかった!!
物凄い善人も物凄い悪人も出て来ないけれど、でも現実って、人間ってそうだよなぁと感じ入りながら。
改心するとか慈悲深さに救われるとか、そんな大きな何かは無いけれど、それでも救いがある物語に感動しました。
まっすぐな優しさではなく、そっと寄り添ってくれる素敵な作品でした。出会えて感謝です。
素晴らしかった
作家さん買いです。
もう全然中断とかできず、一気に読んでまた一気に読み返して、途中デイヴィスが慟哭するシーンでおいおい泣き、家族ができてからはもうほっこりが止まりませんでした。
デイヴィスを近くで見てみたい気持ちでいっぱいになるお話。
レネの気持ちもなんとなくわかるなぁというところが多くて、なんとも深いお話でした。
そしてデイヴィスのブレない居丈高ぶりが笑える。
おぅい!と頭を叩きたい気持ちになりましたが、レネはなんとも思ってないのがすごいですなぁ。
わかりやすい愛ではないけれど、ものすごく好きなお話でした。
また何度も読み返します。
ありがとうございました。
匿名
めちゃくちゃ良かったです。
醜い獣の姿に変えられたヒーローと、その獣を元の姿に戻すために身を捧げるヒロインが描かれる前半は、ひたすらに淡々と日々が過ぎいくんだけど、2人とも痛々しいほどに歪んでて、でもきっと彼女の献身に彼は救われるんでしょ?と思ってたら、そんな安易には救いは訪れない。
元の姿に戻ったヒーローの言動に失望させられる。
でも、妙に納得させられるんですよ。人間、そんな簡単に変われないよなって。
後半もヒーローはヒロインを分かりやすく溺愛し始めたりなんかしない。なんならヒモ。定位置がソファ。
でも、言動の端々から滲み出る執着。最後はじんわり幸せ。
感想まとまらないくらい動揺してるけど、とても良かった。