あらすじ
朝日新聞の元論説委員が教える「思考の技術」「勉強の技術」!本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで、「考える力」を身につけ、より深めるための方法を徹底網羅。◎観察は常に小さいもの、身近なものを出発点に◎「量の読書法」「質の読書法」◎「なぜ」こそ書くことの最も大切な原動力◎忙しいときほど遊んでみる◎ときには「当たり前の言葉」も辞書で引いてみると――◎「他人と少しだけ違う自分」を演出する◎情報収集は「集中豪雨的」がいい ……一冊で、面白いほど「ものの見方」が冴えてくる!
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Posted by ブクログ
たまたま書店で目にとまり、手に取りました。初版は1997年だそうです。
元新聞記者の著者の考えをまとめたものです。
自分がハッと思った著者の考えは、3点。
ひとつは、大きいことを考える時は、最初から大きく考えず、自分の目の前にある小さな事から考えた方が良いということ。
問題解決を二分法で考えると、全体主義と要素主義があるが、著者は部分である要素主義を大事にしています。
自分が問題解決を図る場合、まず全体を俯瞰することを重視し、絞り込みしてから細部にアプローチするスタイルをとっているので。
恐らく著者の主張は、目の前の現実が重要だということだと解釈しました。
ふたつめは、書くことの重要性。
書くことは、自分のアタマの中の考えを文章として表現する事なので、そこで客観性を留保できるという点。なるほどと思います。記述問題の解答やプレゼン資料の作成など、自分が100%考えていた事を表現出来ないというもどかしさを思い出しました。恐らくは、自分の考えと文章の整合性を100%とることが出来る天才など、この世の中には存在しないでしょうけど。
最後の三つめは、自分の直観を重要視するということ。
自分の会社の仕事は、どちらかというと客観性が必要とされるので、論理性が求められるのですが、著者は、その論理性こそが作成者の直観そのものでもあると論じている。
深い内容ですが、自分もかなり共感しました。
ヒトを説得するための資料を作る前には、まず自分のアタマで大筋の結論を描き、そこに到達するための材料を、パズルのピースをはめ込む様に試行錯誤するのですが、その前提である大筋の結論を描くことこそ、直観ということなのでしょう。
その直観力を磨くためにも、様々な情報に触れたり好奇心を持って行動し、沢山の引き出しを作ることを著者の事例を織り交ぜて主張してます。
今後も何度か読み返したくなる本になると思います。
Posted by ブクログ
日々の情報収集や思考を思考を深化させる為に役立つ一冊。本の読み方から新聞の読み方まで。全ては結局は「問い」につながるが、著者の体験なども触れながら紹介されている
Posted by ブクログ
“考える”力が根本的に乏しいと感じる自分が本屋でパッと目に止まって読んでみた1冊。
全てのセクションを真面目に端から端まで読む必要はない気はするが、
ところどころ共感することや将来に向けて役に立ちそうな言葉や文があった。
正直にこの本を読んで“考える力”がつくかと問われればイエスとは自信を持っては言えないが、この本を読み、人の価値観•考えに触れることで自分の軸を作る一助にはなる気がする。
Posted by ブクログ
文章の書き方、文章の読み方、ビジネスマンの働き方など多岐にわたる内容であった。共通するのはタイトルの通り「考え方」が各章でのテーマであること。
また、特に印象に残ったのは、ビジネスマンはいつ何時も公私のバランスを50%づつにする事がベストであるという内容である。理由は、遊びや時間・心のゆとりからも閃きが生まれるからである。
自身も適度な遊び・ゆとりを大切にバランス良く生きていたいと感じた。
Posted by ブクログ
ツン読も読書のうち。
「何故」を意識すること。
メモと辞書。
「他人と少しだけ違う自分」を演出。
書店や博物館・美術館などに通うべし。
引用多めな感じでしたが、読みやすかったですなぁ。
さくさくっと読めましたなぁ。
Posted by ブクログ
日常生活を送っている誰もが無意識に行っていること。それは「考える」ことだ。あまりにも当たり前すぎて、その行為を意識することはない。が、その行為に着目して、一工夫を加えることで快適な生活を送ってみようというのが、この本のテーマ。
「考える」ための読書やメモ書き、辞書の使い方、情報の取扱など、著者が長い新聞記者生活で身につけた工夫を紹介。こうした「考える」力を身につけたうえで、さらに重要なのは考えた結果をアウトプットする能力、つまり「書く」ことだ。考えたところでそれを表現できなければ意味がない。ということで、本書の後半は「書く」ことについてのノウハウが語られる。
「考える力」とは「書く」という行為をもって完結する。
Posted by ブクログ
ジャーナリストの情報収集術、普段の情報へのアンテナの立て方などが述べられていて、情報を得ることがいかに重要かを感じさせられる。そして、情報を元に日常レベルでのモノの捉え方、思考の深め方を具体的に教えてくれる。
Posted by ブクログ
この本を読むのは2度目。トピックス自体はそれほど目新しいものではないのだけれど、考えさせられたり、フムフムと思いながら読んだ。
2013年版には、1997年版単行本にあった、9章「ワープロ・パソコンでできること、できないこと」、14章から「あのウォークマンを生み出した、トップの遊びごころ」が消えている。時代に適さないと思ったのだろうか.....97年版を読んでから、自分は意識的に(可能な限り)手書きに拘っている。
Posted by ブクログ
詩を読んでみようと思った。
聖書の話も面白かった。
ジョージオーウェルの「一杯のおいしい紅茶」という本が気になった。
先日見ていたアニメ、「とある魔術の〜」に出てくる布束しのぶというキャラの口癖が「oh well」で紅茶好き。絶対ジョージオーウェルの作品と掛けてる気がした。
Posted by ブクログ
メモすることは観察力を磨くこと
「問い」があってこそ、あらゆるものの意味が現れてくる。「問い」がなければ。「意味」もまたない。
「良い問いは答えより重要だ」吉田直哉
どんなときでも、どんなものにでも書く心がまえ
「なぜ?」という問いこそ文章を書かせ、先へ先へと書き続けてゆくエネルギーの源
Posted by ブクログ
いろいろな経験をしさらに踏み込み
興味を広げるといいよという感じ
遊びや趣味があると
そこから知が広げられるは納得
辞書はいろんな所に置くことは出来ないが
読み物として読むのは面白そう
Posted by ブクログ
身近な、身の回りの出来事や風景をぼうっと見るのではなく、鋭い観察とその背景を慮れ、ということが考える力を養うことのようだ。
私にはとても難しい。私は、色んなことが他人事だし、頭の中を過ぎていくだけだからだ。考えながら…、というのは、大変な生き方だ。
Posted by ブクログ
筆者が新聞記者としてどのように物事を考えているかのノウハウ本。
筆者自身の仕事や生活を通じてのことなので、真似できない部分も多い気がするし、記事や書物からの引用も多いため、すっきりまとまっているという感じではない。
ところどころに、参考にできる部分もあるので、読んで損はないと思う。
Posted by ブクログ
"遊びにこそ知は宿る"
この言葉に救われた私の心があった。
私自身も忙しい時こそ、遊ぶことは大事なことだと認識していた部分があったので同じ考え方をされている著者を見て、心の何処かで間違ってはいなかったという安心感に包まれた。
考え方は人それぞれかもしれないが、学びを得たものは実際に実践していく中で自分のものとしていきたいと思った。
Posted by ブクログ
『ストローの穴から世界をのぞく』ように物事を考える。
書くことは思うことや考えることをさらに深化させ、自分自身のこころの奥への小さな旅なのである。
Posted by ブクログ
かなり昔に出版されている本だが、現代社会にも通ずるものはある。エッセイ的な要素が強く、飛ばし読みでも個人的には良いと思った。
本著で好きな言葉で「オリジナルとは、1%のひらめきと99%の伝統を学ぶ努力」のというのは響いた。
実体験で昔ゼミの先生も同じように、「創造とは知識から成る」と言っていた。何かを創ることの本質は土台がほとんどを占める。改めて考えさせられた。
Posted by ブクログ
引用が多くて読書に慣れてない自分は冒頭しんどかったけど、最後まで読むと具体的な考える力な部分はどこを強調したかったのか、何を伝えたいのか理解できなかったけど、こう言う本もまた知となると信じて生きたい。
Posted by ブクログ
ハウツー本というよりはエッセーに近い感じ。
文の上手さや話の展開、多岐にわたる引用に著者の教養の深さを感じた。読み物としてはおもしろかったが、内容のコアになる部分には目新しい発見がなく、個人的に求めていたものとは異なった。
Posted by ブクログ
本書は情報を収集するためのノウハウを教えてくれる一冊になっています。本屋の周り方や調べるに必要な辞書を教えてくれます。
問いがあればすぐに調べろ、「なぜ」というワードが大切なことであることなど考えるに必要な情報を教えてくれました。
私が本書の中で特に好きなのはオリジナルとは1%のヒラメキと99%の伝統であるという言葉です。つまりはヒラメキを出すために必死になるのではなく、伝統を学び、既存の情報を学ぶことこそ新たなオリジナル形成に必要なことであるという点です。
本書は様々な伝統を学ぶための情報収集能力の向上が期待で、その後にオリジナルが形成できる。それこそが、考える力であると教えてくれました。
Posted by ブクログ
大事なことが書いてあって、本に折り目がたくさんついた。読み、書き、教養の身につけかたにおいてためになることが詰まった本だと思う。
観察するように書くこと。着想その1.2.3と掘り下げて、なぜ?と自分に問いかけてみる。自分が置かれた状況と関連づけて書く。(例)金木犀が綺麗→星の形にみえる→星から異次元の連想→他人の一声→自分に戻る
観察するように書く方法=自分と、自分自身が感じたこと、その時に置かれた状況/環境の3要素を交えて書く
個人的にメモしておきたい言葉。
・夏もおでんですよ。うちは、おでんやですから。
・膝の高さから戦後の銀座を見ていた。
・人間関係のツテは、ツテがあるというだけでは生きてこない。「知」の領域の広さが、ツテを生かす道である。
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文章を書く人のために書かれた本。
というのが印象に残る。
短文で濃いのを書くには詩を読むのが一番。
物事を大きく見るのではなく、小さな小さな物からどんどんと発展させていくのが一番。
読みやすい本ではあったけど、私には関係ない本だったので内容がほとんど残っていない。
Posted by ブクログ
朝日新聞のコラムを書いていただけにその時の苦労を踏まえて、まとめた書籍。
新聞からの情報の読み取り方は確かにと感じた。辞書を読むのは、ちょっとレベルが高いかな。
Posted by ブクログ
頭の中でも「昼寝」はできる
新聞はコラムから読め
言論の自由ないところにマンガなし
「クレオパトラは何で体を洗っていたか」
「目の高さ」ひとつで書くものはここまでも変わる
文章の根本は捨てること
情報収集は「集中豪雨方式」で
「遊び上手は仕事上手」
Posted by ブクログ
元朝日新聞記者が教える、「考える力」をつけるコツ。
書くことは考えること、
読まなければ書けない、など、
これまで自分で考えてきたことが裏付けられたようで嬉しい。
引用や雑談のような内容も多いが、それはそれで私には面白かった。
Posted by ブクログ
書くことを意識していると、よく観察する。
書くということをすると、自分の思ったこと、考えたことを客観的に観察することになって、考えの浅さや甘さやに気付き、より考えを深めようとする。
そういうことがよくわかりました。
また、読書中メモをとると、リズムを崩す。メモしたいことがあったら、ドッグイヤーをしたり、付箋を貼ったりしておいて、メモは後にするというのは、早速実践しました。
本が読みやすくなりました。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んでみたが、ある程度新聞的な活字慣れをしていないと、頓挫してしまうかもしれない。やや文章に硬さを感じた。考える力がついたかどうかは、正直わからないけれど、最後の章の「人間はもともと遊ぶようにできている」というくだりの内容には多くの共感を抱いた。
Posted by ブクログ
著者の経験談などを通して書いてあり、○○をやりなさい、という本ではない。ので、そういう本を求めている人には向きません。
うーん、あんまり明確に得るものはなかったかもしれない。
Posted by ブクログ
上から目線的な文章なのが気になる。いいことも書いてるのに。ウンチク好きの初老に差し掛かったおじさんの話を聞いてる気分です。
しかし、ヒントをくれる内容も散りばめてあります。好き嫌いだけで情報を受け付けないような態度をとると損する、ということがよくわかります。(それを意図してこういう書きようになっているんだったらホントにスゴイ)
膝を打った記述を2つ。
・良い問いは答えより重要だ
・論理はいかがわしさを排除できない。
Posted by ブクログ
2015年の2冊目です。
元朝日新聞社、論説委員の轡田隆史さんの「考える力」をつけるための本です。巷間出回っている”考える力をつける”本とは異なり、かなり内容が難しいと感じます。
巷にある自己啓発本では、考える力を身に着けるために具体的な手段(what)を紹介しているものが多いように思います。この本で紹介されていることは、自分自身で投資し、少しばかりめんどくさく格式ばっているように思います。言い換えれば、具体的な"what"はあまりなく、"How"(どのようにして)が示されている感じを受けました。
「量の読書法と質の読書法という章では、「ツン読」を大いに進める理由が書かれている。(本を)その場で即座に変えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしようと、考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらないと感じるのは読んだからなのである。「つまらない」と思っても、それを、失敗と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、おもしろい本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じているかもしれないことのほうを心配すべきなのだ。
この文の前段は、本をどんどん買って判断していけばいいと書かれているが、後段の部分は、人気の面白いと言われている本を読んで、読書家然としている人への痛烈な批判にも受け取れる。