【感想・ネタバレ】ダリの繭のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

タイトルで面白そうとは思わなかったけど読んでみたら面白くてビックリ。
ただ実際に出来るのかちょっと疑問な所はあった。
そしてカナリアが心配になってしまう。

人が皆繭を持ってるなら、私にとっての繭は何だろうと考える。




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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月09日

何度読んでも悲しくなる。 その動機も、結末も、明かされる弟たちも恋人も、明かす火村もアリスも、何だか全てが悲しい。 ダリに魅せられ、でもダリにはなれなかった被害者。 繭のカプセルがどうしても怖い。 殺人が起きて、解決までの道のりに大小謎が多すぎるのも、色んな人が疑われて、関係ない秘密も暴露される。事...続きを読む件て色んな人を傷つける。解決して謎という面ではスッキリするのに、悲しさのせいでもやもやしたまま。 でも、きっとまた読むと思う。

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Posted by ブクログ 2021年10月24日

火村&有栖シリーズ第2作(角川文庫1作目)。今回は状況からこの人が犯人だった人以外以内という結論を早めに出すことができた。そこから、動機や方法をある程度推測することができた。孤独な社長は可哀そうにも見えたが、計画を立てるのは完全な悪だし同情はできないし自業自得。また、犯人に関しては追い打ちをかけてし...続きを読むまったのはダメだが、仕方ない部分もあるとは思う。人間の感情の動きなどを読むのはとても楽しかった。

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Posted by ブクログ 2021年04月14日

火村英生シリーズ第二弾

人間の嫉妬心は怖い。
現実にも似たような感情で殺してしまう事があるけれど、この作品内では計画性を持ってと言うのがまた…

誰かを殺してでも一緒になりたい人がいると言うのは素敵な事の様に思うけれど、それを実際に実行してしまうのはもはや愛情云々と言うより狂気に思える。
しかも最...続きを読む後に分かった事実が事実なだけに、なんとも物悲しい気持ちになりますね。

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ネタバレ購入済み

2021年01月16日

錯乱した現場、混乱した被害者・加害者・第三者の立場。前作よりさらに、人の内面にウェイトをおいた謎解きが面白い。秀一のフロートカプセル、優子のライトハウス、相馬の女装癖etc. 例え共感されずとも、その人にとって特別な繭というのはある。守られた世界、あるいは子宮内の楽園。それが動機となっているのが悲し...続きを読むく、冒頭を読み返すと一層哀れだ。
それにしてもアリスが小説を書くのも、意外に重い理由があるんだなぁ。知らないだけで皆いろんなものを背負ってるもんなと暗くなりかけたところで、絶妙に新婚ごっこをやる二人。いいコンビ。

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Posted by ブクログ 2019年04月12日

幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人ーサルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…...続きを読む。事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。

ドラマを観た後に再読。
誰かがレビューか何かで言ってたけど、「繭」っていい表現だな、というのに共感。
「殻」や「壁」ほど固くなく、高くなく。
外からは、透けて見えそうで、見えない。
簡単に破れそうで、破れない。
中にいると居心地がよくて、出たくなくなる。

最後の飛行場のシーンがすごく印象的なので映像で見たかった。本当にある場所らしいので、行ってみたい、と思っていたけど、もうないんだったっけ?

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

「自分にとっての繭はなんだろう?」と読んだ。
作家アリスシリーズは面白い!
やっぱり本格ミステリはいいな〜

正当防衛とは思わなかった!
トリックも良かったです!

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Posted by ブクログ 2021年12月05日

事態が一転、二転、三転して読みながら翻弄された
犯人を特定する手がかりが出てきても、すんなり事件解決に向かうのではなくて、さらに謎が深まるのも面白い
でも、それがちゃんと糸口になっているんだから凄い
「安らかに眠りなさい」の一文が好き

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Posted by ブクログ 2021年11月09日

フロートとか髭とか、犯人に何かそうせざるを得ないのっぴきならない理由があったのか?!とワクワクしてたけど、まぁそっか、そんな理由はやっぱないか笑(特に髭)

本筋とはあまり関係ないけど(いや見方によっては大アリだけど)、結婚相手を決めるのにインチキ臭い占い師を頼る人がそんなに魅力的かねぇとは思った

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Posted by ブクログ 2020年11月06日

作家アリスシリーズ2作目。
アリスの友達が事件に関わっており、
火村にも依頼が来て事件が始まる。
この作品は犯人が嘘をついているので、
読み進めないと話が読めてこない。
一人の女性を巡る恋の物語。

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Posted by ブクログ 2019年05月21日

サルバドール・ダリを愛する社長が殺された。
不可解な状況、ご自慢のダリに倣った髭も消えていた…。
臨床犯罪学者、火村と推理作家、アリスが事件に挑む。

*****

火村英生シリーズ、2冊目。
シリーズ作品ながらいくつかの出版社から出ていて、時代設定も少し違ったりするみたいだからどれから読んでいいの...続きを読むかが分からない~でも、できるだけ順番(出版順?)に読みたい~と多分これが2作目だと思って読んでいる。
違っていたりして。

さて、私は1作目の『46番目の密室』より本作の方が読みやすかった。
何でだろ。
ダリについては本当に“髭”のイメージしかないので改めて検索してみたら独特…。
小説に出てくるダリの作品を画像検索したりして見てみたけれど、ちょっとグロテスクとも言えるような雰囲気のものもあった。
奇才ではあるんだろうな。

最後の謎解きの方は『46番目の密室』と同じく、ちょっと物足りない感じも受けたけれど、このままシリーズをコツコツ読んでみようかなと楽しみになった。

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Posted by ブクログ 2017年04月19日

作家アリスシリーズ2作目。
火村の33回目の誕生日を祝してフランス料理店で食事をしていた有栖たちは、宝石チェーンのオーナー社長・堂条秀一が若い女性を伴って来店したところを見かける。
後日堂条は、彼が繭と呼んでいたフロートカプセルの中で遺体となって発見された。
画家ダリに心酔していた彼が似せていたトレ...続きを読むードマークの髭を剃られ、現場には堂条の下着しか残されていない。
有栖のもとに警察から問い合わせの電話が入る。
大学時代の知人で、友人の結婚式で顔を合わせたばかりの吉住のアリバイを確認するためだった。
事件推定時間に友人・吉住には明確なアリバイがない。
しかも、吉住は堂条の弟で事件現場となった山荘にもたびたび出入りしていたという。
もともとの犯行計画。
どんなことをしても手に入れたいもの、他人には譲れないものがあったとしても、人はそう簡単に犯罪に手を染めるとは思えない。
やはり計画を思いついた時点で、歪んだ感情は狂気に支配されていたのだろう。
自分の態度がはっきりしなかったからと謝っていた・・・彼らにとっての女神。
本当に何の計算もなかったのか。
二人の男の間で、強い意図はなかったとしても、彼女にも事件の責任の一端がある。
そう思うのは女だからだろうか。
鳥羽のみやげ物屋にあった手作りの女神像。
ひとつひとつが手作りのため、よく見れば違いははっきりとわかる。
計画そのものが杜撰なこともあり、「殺す」という目的だけに目が行き、完璧な計画だと思っていたのは犯人だけだった。
すべてが思い通りになると、傲慢にも思い込んでいた男の最期を火村はどう受け止めたのだろう。
誰かを自分だけのものにしたい。
誰にも渡したくない。
それは愛ではなくて執着だ。
正当防衛が認められればいいと思ってしまった。
過剰防衛だとしても、情状が酌量されればと考えてしまった。

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