【感想・ネタバレ】ダリの繭のレビュー

あらすじ

幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が……!? 事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なメッセージに挑む! ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

社長の死に関係ないところで個々が抱えた秘密が積み重なって謎が複雑になってるところが、謎解きの難易度上げてて面白いなーと思った

以下、自分を推理間違い反省会。
フロートカプセルに死体を入れたのは、氷かお湯で死亡推定時刻を誤魔化すため?→そんなメフィスト賞じみたことではなかった
ヒゲを剃った理由、実は社長以外の誰かに見せかけるためでは?→半分正解だったのが惜しい

0
2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

純粋に面白かった。
登場人物すべてに何が秘密にしたいことがあって、それがその人にとっての繭だったってことね。
人として全ての者が持っているであろう繭に、どこか危うさと歪さと安心感みたいなものを感じた。
火村とアリスが本当にくだけた友人である描写がリアルでリアルじゃなくて、オタク心をくすぐられる。
存してるのかといわれると、どっちともとれない関係がよい。

0
2025年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鳥羽が出てくると聞いて、鳥羽旅行前に読みました。火村達が歩いた観光地の聖地巡礼が楽しかったです。ただ、話としてはとても物悲しくて、登場人物のその後が気になります。

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1993年。火村さん。
大阪の宝石会社のワンマン社長が六甲山の別荘で殺された。フロートカプセルなる何かの入った水に浮かんでリラックスする高い機械があるのだが、その中で発見された。ダリ好きの社長はダリ髭をはやしていたが、なぜか剃られていた。死んでからカプセル内に移されたのは何故?いろんな物事がちぐはく。一本ずつ解きほぐしていくと、あーなるほどねー、となる。しかーし。そんな理由で殺すのかぁ、とはちょっと思う~。

0
2025年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルで面白そうとは思わなかったけど読んでみたら面白くてビックリ。
ただ実際に出来るのかちょっと疑問な所はあった。
そしてカナリアが心配になってしまう。

人が皆繭を持ってるなら、私にとっての繭は何だろうと考える。




0
2023年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何度読んでも悲しくなる。 その動機も、結末も、明かされる弟たちも恋人も、明かす火村もアリスも、何だか全てが悲しい。 ダリに魅せられ、でもダリにはなれなかった被害者。 繭のカプセルがどうしても怖い。 殺人が起きて、解決までの道のりに大小謎が多すぎるのも、色んな人が疑われて、関係ない秘密も暴露される。事件て色んな人を傷つける。解決して謎という面ではスッキリするのに、悲しさのせいでもやもやしたまま。 でも、きっとまた読むと思う。

0
2022年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

火村&有栖シリーズ第2作(角川文庫1作目)。今回は状況からこの人が犯人だった人以外以内という結論を早めに出すことができた。そこから、動機や方法をある程度推測することができた。孤独な社長は可哀そうにも見えたが、計画を立てるのは完全な悪だし同情はできないし自業自得。また、犯人に関しては追い打ちをかけてしまったのはダメだが、仕方ない部分もあるとは思う。人間の感情の動きなどを読むのはとても楽しかった。

0
2021年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

火村英生シリーズ第二弾

人間の嫉妬心は怖い。
現実にも似たような感情で殺してしまう事があるけれど、この作品内では計画性を持ってと言うのがまた…

誰かを殺してでも一緒になりたい人がいると言うのは素敵な事の様に思うけれど、それを実際に実行してしまうのはもはや愛情云々と言うより狂気に思える。
しかも最後に分かった事実が事実なだけに、なんとも物悲しい気持ちになりますね。

0
2021年04月14日

ネタバレ 購入済み

錯乱した現場、混乱した被害者・加害者・第三者の立場。前作よりさらに、人の内面にウェイトをおいた謎解きが面白い。秀一のフロートカプセル、優子のライトハウス、相馬の女装癖etc. 例え共感されずとも、その人にとって特別な繭というのはある。守られた世界、あるいは子宮内の楽園。それが動機となっているのが悲しく、冒頭を読み返すと一層哀れだ。
それにしてもアリスが小説を書くのも、意外に重い理由があるんだなぁ。知らないだけで皆いろんなものを背負ってるもんなと暗くなりかけたところで、絶妙に新婚ごっこをやる二人。いいコンビ。

0
2021年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「自分にとっての繭はなんだろう?」と読んだ。
作家アリスシリーズは面白い!
やっぱり本格ミステリはいいな〜

正当防衛とは思わなかった!
トリックも良かったです!

0
2024年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事態が一転、二転、三転して読みながら翻弄された
犯人を特定する手がかりが出てきても、すんなり事件解決に向かうのではなくて、さらに謎が深まるのも面白い
でも、それがちゃんと糸口になっているんだから凄い
「安らかに眠りなさい」の一文が好き

0
2021年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フロートとか髭とか、犯人に何かそうせざるを得ないのっぴきならない理由があったのか?!とワクワクしてたけど、まぁそっか、そんな理由はやっぱないか笑(特に髭)

本筋とはあまり関係ないけど(いや見方によっては大アリだけど)、結婚相手を決めるのにインチキ臭い占い師を頼る人がそんなに魅力的かねぇとは思った

0
2021年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作家アリスシリーズ2作目。
アリスの友達が事件に関わっており、
火村にも依頼が来て事件が始まる。
この作品は犯人が嘘をついているので、
読み進めないと話が読めてこない。
一人の女性を巡る恋の物語。

0
2020年11月06日

「小説」ランキング