【感想・ネタバレ】日本人はどう住まうべきか?のレビュー

あらすじ

東日本大震災以降の大問題。日本人はどこに住めばいいのか、どう住むべきか?

現代人は「脳化社会」の中に生きていると喝破した養老孟司氏と、ヒトの毎日の環境である住宅、都市の設計を行う建築家隈研吾氏が語り合います。

都市集中、過疎、自然喪失、高齢化、そして、震災、津波。21世紀、どこに住み、どう生きるのが幸せだろう。

養老「建築界では、津波についてどう対策を考えていたんですか」
隈「驚くべきことに、津波に関してはノーマークだったんです」
養老「原発事故は絶対に起こらないというのと同じメンタリティですね」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最適解を足していくと「合成の誤謬」というやつが乗じますよね 自然災害の少なさ、規模の小ささは、自然への畏怖の勘定を失わせ、人間を傲慢にする。現場主義を衰退させる 忘れてならないことが一つある。現場主義の大前提は夢が存在することである 

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2014年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いです。
今の自分達の考えが「振れ幅が大きく」なってることにも気がつくし、だましだましって「グレーゾーン」でもあると解釈すると、それを排除しようとしてた昨今。「アッ」と思うところ満載の本でした。

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2012年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

割と最近の著、有名なお二方の対談は
視点も面白くメカラウロコ、、、たびたび。

どうも、一生懸命な日本人は
なんでもやりすぎる嫌いがあるらしい。。。
傾斜度の大きな山肌、
国産の木を伐採して使った後
どうせ使うからと原生林を杉や檜に全て変えてしまった。
傾斜度の大きな山肌は
その土地にあった原生林を構成する木であるならば
大雨が降ろうと、崖崩れも早々起こらない
ところが根っこが粘らない杉や檜を
そんな土地に均一に植えてしまうと
あっという間に土砂災害が。。。

また風光明媚な海岸線に一斉に走らせた道路。
そんな道路をただただ眺めがいいと作ったおかげで
海岸線が破壊され砂浜が消えてしまうことも。

地形はどうやって形作られたか?
山から流れる川が作る土砂、堆積物
大きな海洋からの波、風にも作られた海岸線。
そこにはまっすぐに作ってしまうことで
今まで起こらなかった災害もおこったり、
今まで防がれていた自然からの大きな影響を
クッションのように遮っていた
なんともいい具合の地形をなくすことにもなったり。

人は長い間自然とだましだまし付き合ってきた。
制圧する力はないことを知っていたからだ。

また、今では珍しくもないコンクリート建築。
シャープで現代的なその工法は
手先が器用で真面目な日本の大工さんがいればこそ。
コンクリートは生真面目にベニア板を並べ、
コンクリートを流すが、
一旦乾いてしまえば、中に何が入っているのかわからない。
真面目な日本の大工さんの信用にかかってる。

どことは言わないが、、、
コンクリートの中にゴミが入ったり
鉄筋が少なかったり、、、
目には見えないからこそ、
人の信用の上に成り立つ工法なのだ。

お二人はもっと木を使った建築も!とも言っている。
実に興味深い対談でした。

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2015年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の建築士がサラリーマンで占められていることの問題点を指摘されていたが、現代日本人の志向が全般的にそういう方向にあるということの結果が就業の形式をサラリーマンにしているのではないかと思っている。サラリーマンという形式によって面白みが無くなる傾向は否めないが、決して皆が自己を殺して表現しているということもなかろうし、面白みよりも「安く」かつ高い品質を求める需要先を考えれば、資材等の集中購買化等も避けて通れない選択なのだと思う。また、何よりサラリーマン建築士でも個性的な良い建物の設計を追究していることは間違いなく、成果があげられたときにはそういった建築物にも正当な評価を与えて欲しいと願っている。

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2012年07月21日

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