あらすじ
累計55万部突破のミステリー。「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い……。武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり……。最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!
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Posted by ブクログ
最初は「こんなに分厚い本、いつ読み終わるんだろう」と思っていたが、だんだんと隣人の恐怖さにおびえながらページをめくる手が止められずに二、三日で読破
久しぶりにミステリーを読んだが、面白すぎる
しかし池本家を狙う理由はわかるが、どうして梶間家を狙ったのだろう。
個人的には、不信感を抱いている人が家族に1人いる状態だったら、もう家にいれないようにするけどなあ。隣人に対する長男の信頼度が高かったから難しかったのだろうか。
個人的には雪見さんに対する長男の態度がひどすぎて、イラっとした
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。
続きが気になって、1日で読みました。
じわじわと武内が家に入り込んでくる様子、少しずつ家族が疑念を抱く様子がよくわかって、ドラマをみているようだった。
登場人物ひとりひとりの心の中が細かく描写されているのでよくわかるし、武内の異常性についても詳しく書かれているので、こんな恐ろしい話なのに、違和感なくストーリーに入り込めたと思う。
武内は人の心を掴むのがうまくて、家庭を崩壊させるための細かい策略もすごくよくできていて、読んでいて本当にゾクゾクした。
終わり方も、これしかなかったんじゃないかなと思うほど私の中では納得できるものだった。
こういう犯罪系の本で、久々に大満足の作品でした。
雫井脩介さんは初読みだったので、他の本も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
あっという間に読んでしまった。何度もドキドキハラハラさせられた。雪見の実家に潜入したのも武内なのか、など気になる点は残るが面白かった。
Posted by ブクログ
単刀直入に、とても面白い本でした。
中盤から後半にかけてはずっとドキドキ、ハラハラしっぱなしで手に汗を握るストーリーでした。
ただ、それだけではなく武内に一切の不信感を抱かずに雪見を変人扱いする俊郎にイライラしたり、武内の思惑通りに梶間家から追い出されてしまった雪見のやるせなさなど様々な感情が次々に湧き出てくる一冊でした。
最後、勲は雪見に対して逞しいという感情を漏らしていて確かに逞しい女性ではあるけれど、個人的には杏子が誰よりも強く逞しいなと感じました。
雪見に裏切られかけたにも関わらず、杏子は変わらずに雪見に感謝の気持ちを持ち続けており、自身の旦那さんが行方不明になり最悪の事態も想像出来る中でも雪見や勲に協力したりと強くて真っ直ぐで逞しい女性だなと。
最後の最後、雪見がトドメをさすのではなく勲自身でトドメをさしたのもすごくよかった。
自分の過ちを認め、そして殺人という方法は間違っているかもしれないけれど最後には自分の手で終わらせた。
長編にも関わらずに飽きる事もだれる事もなく、本当におもしろい一冊でした!
Posted by ブクログ
すぐに読み進めることができた。
武内の狡猾で人の心に入り込み、全て自分の思うままに状況を操っていく様子は、ここまで邪悪でないにしても現実世界にもいるいる、と既視感があった。
勲は懲役刑になってしまったが、元裁判長としての誇りではなく、梶間家の主として家族を守った結末は良かった。
Posted by ブクログ
無罪になった元被告人が、判決を下した裁判官の隣に引っ越してくるっていう設定からしてゾッとする。読み進めていくと最初は気さくで親切そうなのに、だんだんと人間性の怖さが見えてきて本当にサイコパス。
俊郎の頼りなさや考えの甘さにはイライラしたが、逆にリアルさも感じる。
最後まで緊張感が続いて、一気に読んでしまうほどハラハラさせられる作品。
Posted by ブクログ
ハラハラドキドキで続きが気になって気になって、、こんな人間ほんまにおったら怖い。みんな気づくの遅いわー。いい人に見えるのに実は粘着質でしてあげたことに実は大きな対価を求める奴で、殺しまで平気でしてしまうやばい奴。最後はお父さんが犯人になってしまって残念なようなやったなというような
Posted by ブクログ
人間の狂気を生々しく描写されていて、ゾクゾクした。自らの手で引導を渡すというキレイな構成ではあったものの、後日談的に武内の独白パートが欲しかった。狂人を深ぼるために。
身に覚えのある恐怖
引き込まれる面白さで、一気読みできた
登場人物の空回りや鈍感さには苛立つこともあるが、思い違いか?と読んでる自分が騙されることも多々あり
犯人のような執着心を持つ人物は世の中に割といるし
自分自身良かれと思った行動を受け取ってもらえず、怒りを覚えたこともあり
このような犯人の動機、言動は、異常であるが身の回りにある恐怖であり想像がついた
それにしても長男の明るさと鈍感さは、あそこまでいくと賞賛できる
途中かなりイライラしたなあ