あらすじ
全部どんでん返し!日本限定の短編集!
犯罪組織壊滅作戦の考案を依頼されたミステリ作家を待つ末路を描く「どんでん返し」他、巨匠が“驚愕の結末集”と題した自信作4編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァーの新作だったので。
短編集で電子版のみだったのを、日本の読者のために訳し書籍化したらしい。
ありがたい。
もちろんリンカーン・ライムのお話もあるし、それぞれ面白かったが、
一番は「麗しのヴェローナ」。
ヴェローナとはロミオとジュリエットの舞台なので、
恋に落ちるふたりが主人公のお話。
ふたりは別々の犯罪組織のボスの娘と息子で、
父親たちはさらに別の犯罪組織のボスの死をきっかけに
その縄張りに食い込もうとしている最中に、
葬式の日に近くのバーで出逢って一目ぼれをしてしまう。
だが、もちろん悲しい結末のラブストーリーではなく、
「組織」の世代交代の話だった。
恋に落ちたふたりは、
父親たちに盗聴器を仕掛けられその情報を利用される…と見せかけて、
罠にはめられたのは父親たちの方で、
父親たちを逮捕に追い込んだふたりは新しい犯罪組織を立ち上げる、
というストーリーにも驚いたが、
その出遭いもボスの死も仕掛けられたものだというのにはかなり驚いた。
この展開もさすがジェフリー・ディーヴァーという感じだが、
それだけではただの恩知らずの娘と息子になってしまうところを、
鬱で自殺未遂を繰り返す娘に「仕事」のことをセラピーで話すなと脅す父親、
息子を殺人に利用し、妻は虐待していた父親を描き、
ふたりの反逆にも色をつけてみせた。
悪いふたりとは判っているが、
できればふたりが犯罪の世界で活躍するシリーズにしてほしい。
Posted by ブクログ
どんでん返しの名手ジェフリー・ディーヴァーの短編集、結末や如何に… #サプライズ・エンディングス
■きっと読みたくなるレビュー
どんでん返しの名手、ジェフリー・ディーヴァーの短編集『サプライズ・エンディングス 罠』
どの作品もタイトルとおりで、驚きのエンディングが待ち受けてるんだけど、ひとつひとつ技が違うのは流石ですよね。また物語の背景や舞台、アプローチもそれぞれ違うから飽きずに楽しめますね。
好きなのは『魔の交差点』『麗しきヴェローナ』、どちらも映像が目に浮かんでくる。人間像に血肉が感じられるんすよねー。素晴らしかったです。ちなみに続き『サプライズ・エンディングス 嘘』も、この後レビューします。
●完全犯罪計画
リンカーン・ライムシリーズの短編。リンカーンライムが命が狙われているという情報がはいり警戒するのだが…
終始ヒヤヒヤさせる一気読みサスペンス! 例の人物が出てきてファンとしてはニヤリですね。犯罪に使われるツールや技術がどんどん新しくなってきて物騒ですね、リンカーン・ライムもどんどんアップデートして悪者には負けないでほしい。
●魔の交差点【おすすめ】
様々な立場で生きる人々、彼らがコンビニで犯罪に相対したとき…
ある事件を背景にした群像劇、様々な人と人とのつながりが入り乱れる人間交差点です。短いお話なのに登場人物が一気に6,7人でてくるので、人名を覚えられない人はメモしながら読むのが吉。ネタバレしない程度に私のメモを書いておきます。
・ジャマール:黒人男性、銃を入手しようとする若者
・アダム:退役軍人、物乞い
・レイニー:女性、不倫中
・カルロス:黒人男性、離婚協議中
・ブレット:殺し屋
・フロム:警察官
アメリカの治安が悪いエリアの一時一部分を切り取ったようなお話。ちょっと間違えば命が危ないすよね… ひとりひとりの会話や行動が目に浮かぶんすよね、顔つきまでイメージできちゃう感じでした。
●麗しきヴェローナ【おすすめ】
2つの犯罪組織が覇権争いになっている。しかしお互いのボスの息子と娘がどうやら恋仲のようで…
犯罪小説版のロミオとジュリエットです。もうこれ映像でみたい、めっちゃ面白そうじゃん! こういう小説こそ海外ミステリーでしか読めないと思うんだよね、イチ推し。
いつの時代も世代によって対立構造が作られがちだけど、結局年齢差じゃなくて人間性だよなーって思ってます。
●どんでん返し
巨悪犯を逮捕するため、刑事たちが人気ミステリー作家に作戦の依頼をするが…
漫画みたいな設定、破天荒はプロットを思いついたところで、ちゃんと組み立てられているのが恐ろしい。しかも本作、短編ですからね。すっきりまとめているところもスゴイよね。テクニックに目を見張る作品でした。
Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァーといえば今だに『静寂の叫び』がベストと思っているくらいで、短篇はあまり読んでいないのだが、こちら、さすがの手際の良さ、という感じ。
Posted by ブクログ
タイトルでどんでん返しがあるとわかり、実際に読んでもこの部分かな? と予想はできるのに、それでもある程度おもしろいのはさすがの作者。いちばんいい気分にさせてくれるのは「魔の交差点」。「麗しきヴェローナ」はネタバラシの日付を読み飛ばしかけて大いに混乱した。
Posted by ブクログ
CL 2026.5.10-2026.5.12
サプライズ•エンディング驚愕の結末を集めた短篇集。どう読者を騙すか、仕掛けを悟られないように仕掛けられた数々の言葉。
短篇でありながら読み応えたっぷりで、さすがジェフリー•ディーヴァーでした。