あらすじ
四宮大学で舞衣がMr.キュリーこと沖野と出会って丸二年。今年も「思い通りの夢」が見られる薬など奇妙な相談が寄せられる。また舞衣の知り合いで人気俳優の美間坂剣也が主演をつとめる「化学ドラマ」第二弾の放映も決定した。脚本は沖野が監修するが、この「化学トリック」が、ある事件を巻き起こす!?
60万部突破の大人気シリーズ、第九弾!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
王道の化学探偵に戻ってきたかなという感じ。短編だからさくっと読めるんだけど、今回は動機やトリックに無理はなく、妙な違和感はなかった。
ここにきて、Mr.キュリーがちょっと七瀬を認め始めて、今後の展開らしい展開があるかもしれないというちょっとした期待感がある。
ただ庶務課ってあんなのか?と思わずにはいられない。
Posted by ブクログ
いつもの単発ネタばかりなので、抜群の安定感。
舞衣ちゃんが沖野先生とタッグを組んでから3年目。
相変わらず先生は舞衣ちゃんを見ると背を向ける有様だけど、受け入れる速さに関係性の進展を見た。
初期ほどのトゲトゲしさはない。
寧ろ舞衣ちゃんのスタンスに影響を受けて、学生の気持ちに寄り添う姿勢を見せたところに沖野先生の成長も見えた。
初期の先生ならあんなことはしなかっただろう。
丸くなったね、先生。
舞衣ちゃんは舞衣ちゃんで謎解きに舞衣ちゃんの経験が活きた話もよかった。
ますます助手のポジションに磨きをかけてきた。
学生の酔っ払いに対する「善意」の正義の話は考えさせられるものがあった。
学生さんに読んでもらって、是非戒めに役立てていただきたい。
ドラマの脚本の話はまさかのオチで驚いた。
そりゃあんな都合のいい話、フィクションでも駄目だろう。
日本で同じことをやると確実に問題になりそうだが、効果は抜群。
お蔭で大物が釣れて、爽快感があった。
今回は沖野先生や舞衣ちゃん自身がピンチになる話はなく、気軽に化学ミステリを楽しめる仕様。
二人の微笑ましいやり取りも余裕を持って読めた。
彼女の頼みは断れないなと自覚した先生の今後の対応の変化にも期待。
早くも10巻が楽しみである。
Posted by ブクログ
舞衣もすっかり自立しつつあり、最初の沖野におんぶに抱っこから成長したと思います。特に、4話は舞衣が喘息の原因を突き止める迄に!二人のじれったさももう少し進展して欲しいです。