【感想・ネタバレ】みんなのうたのレビュー

あらすじ

夢やぶれて実家に戻ったレイコさんを待っていたのは、いつの間にかカラオケボックスの店長になっていた弟のタカツグで……。家族やふるさとの心の絆に、しぼんだ心が息を吹き返していく様子を描く感動長編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

レイコ 東大3浪 故郷に帰還 今後の進路に悩む
タカツグ 弟 カラオケ 店長
イネちゃん 高校のとき家出
旦那の元を離れレオと帰郷
達爺 無口
キミ婆 レイコの母が倒れたとき頑張ろうとして転倒
医者のいうことを聞かず歩行練習始める
余計に悪化
しかしやめない
レイコやめてよという
平手打ち
「あんたが東京行くときに駅まで見送りに行きたい.練習せな間に合わん」

マスオさん イネちゃん旦那
仕事長続きしない
寝言でお母さんと言っていたのを聞き,故郷に帰らせてあげようときめる

レオ 田舎に友達がいないので歌うことしかしない
イネちゃんまた都会へ

サブちゃん 60過ぎ一人暮らし
みんなの田んぼを管理
息子 弁護士,医者 サブちゃんを押し付けあう
いくら出せばいい?

キミ婆
「金の話をするときは恥ずかしい顔をせえ
自分の都合を言うときはつらそうな顔になれ
身内を・・・身内を捨てるときは涙の一つも流せ
ええの レイコ」

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2021年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな作家さん。
主人公のレイコさんは優等生で田舎でやぼったい故郷から離れたくて東大を目指して上京。
やがてふるさとに帰ることになり、ふるさとへの思に変化していく。
田舎の過疎化についてよく書かれているし、田舎はのどかで住みやすいという優しいお話ではなく、田舎のリアルが見て取れます。キミ婆さんみたいな人は本当に居ます。ゴロゴロ居ます(笑)

以下引用
高校時代は駅前で出くわしても目を合わせないようにしていた地元組も、ひさしぶりに会うと、そんな柄の悪そうな感じではなかった。みんな大人っぽくなった。愛想がよくなった。
自分と同い歳で、自分よりずっと出来の悪かった地元組がおばあちゃんと世間話を楽しめるなんて…


田舎はよくもわるくも顔見知りが多く自然とこういう状況になっていくだろうし、みんな年を重ねておじさんおばさんおじいさんおばあさんになっていく。ザふるさと。ザいなか。というのをリアルに感じられる物語です。

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2021年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オイラの中ではこの物語の主人公はキミ婆や珠代さんだ。家族を守って、住んでいる場所を大切にして、そしてそんな風にして日本って国があるのかなって思う。いやそうであってほしい。誰も親や住む場所、国を選ぶことができないけど、できればどれに対しても感謝していたい。何かあったら力を貸す自分でありたいと思う。そのほうがオイラ自身が幸せだと思うから。キミ婆が言う。
“じいさんがおって、ばあさんがおる。お父ちゃんもお母ちゃんも元気で、子どもらも一つ屋根の下で、おんなじおまんまを食うて、おんなじ風呂に入って……その幸せを、しっかり噛みしめんさい。家族みんなが顔を揃えとる幸せを、忘れたらいけん。あたりまえのことでも、それがほんまは、ものすごう幸せなことなんじゃいうんを……あんたら、忘れたらいけん、絶対に忘れたらいけん……”
オイラ、忘れてるよな。
そしてしきたりとか慣習なんかに縛られないのがイネちゃんかな。イネちゃんはきっと何が幸せなのかわかっていて、障害物があったら本能的にピョンっと飛び越えちゃう。キミ婆や珠代さんとは対極にいるのかもしれないけど、手段が少し違うだけで求めるたどり着きたい場所は同じなんじゃないかな。
問題はレイコさん。何がしたいのか、何が欲しいのか、自分でもわからない、困った人だ。でもオイラもそうだったんだ。だからレイコさんみたいに周りにたくさん迷惑をかけた。でも珠代さんたちみたいにわかってくれる大人がいてくれたおかげで大きく踏み外さずに済んだんだと思う。オイラはキミ婆や珠代さんみたいな大人になってるかな。

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2021年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重松作品は毎回どこかで泣かされるけど、今回もさぶちゃんの回で泣いてしまいました。

色んな話が盛り込まれていて、どれも面白いけれど、サラッとしていてもう少し踏み込んだお話が読みたかったかも。特に最後、主人公が結局どうなったか、受験に受かったのか、かっちゃんとは何もないままなのかについても触れてくれたら嬉しかったなー。

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2021年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東大合格を目指していたが3浪しふるさとに戻ってきた主人公。優秀で夢を追いかけて努力したものの、諦めて実家に暮らすいたたまれなさは、私も同じような経験があるので痛いほど同感しながら読んだ。終盤、再び東大受験を目指し頑張る主人公だが、結末は描かれず終了する。主人公の悩み、3浪もした努力の積み重ねの結果を描き切って欲しかったなという思いがありモヤっとした感情で終わった。
家族、ふるさとは煩わしく思う反面、大事にしなければという思いにもさせてくれる作品だった。

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2018年10月28日

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