あらすじ
富士のふもと、樹海にある鬼門の聖地で鬼と人間の最終決戦が続く中、高雄は彬の力によって死んでしまう。指揮官がいなくなった鬼門を一気に攻めようとする彬。だが、“蒼龍”の立場にある蒼子は、彬の味方をすることができない。なんとか鬼門と人間が共存できる方法を見つけたいと、彬と話し合うことに。その席で、蒼子の意見を受けるかわりに聖地の全てを見せることを要求する彬。条件をのんだ蒼子は、自らも知らない聖地の奥へ、彬を連れて進む。そしてその一番奥には、鬼門一族を永久に眠らせておくことのできる“癒しの場”があった。驚く蒼子たちの前に、自分の隠れ屋から帰ってきた緋子が現れ、意外な事実を告げて…!?●収録作品蒼の封印
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篠原先生の漫画は世界観が壮大で突出されていて、読み終わった後もずっと心に残ります。
彬も好きだけど高雄が好きでしたが、ラストで高雄の深い愛を知り切なさに涙しました。
Posted by ブクログ
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覺得懷念而租了這部~這部也是一直想買套良品~
已有買闇河魅影&靈貓整套~
這部蒼之封印呢 買的話還是優先考慮 東立新版吧!
(舊版大然是台灣姓名呢...當時的法規吧orz)
Posted by ブクログ
※全11巻の感想をまとめてこちらに。
既読の『天は赤い河のほとり』以外の篠原さんの作品が気になったので、その前作である『蒼の封印』を読んでみましたv
最初は鬼が人間を食べるという側面だけを見て、鬼門を一方的な悪者としか思えなかったんですが…「なぜ人間側からだけ ものを見ようとする!?」(10巻73頁)という高雄の台詞で、考え方が変わりました。最終的には、地球環境破壊阻止のために人間を捕食する…とゆー話にまでなってますが、鬼門の見地から言えば、それも一理アリかなと。( ̄~ ̄;)ξ
蒼子も彬を愛するがゆえに、当初こそ鬼門を滅ぼすことに心血を注いできたけれど、目の前で命が失われていく様は、たとえ相手が鬼でも堪え難いものがある…そうして終盤は鬼門の立場に転じ、長として責任を果たします。正しいかどうかは別にして、「共存の道を探す」という答えは、なにより蒼子らしい決断だったなと思います。
一方の彬は、鬼門であれば子どもにも容赦なしの対応。そんなところは見ていて少し辛かったけど、一貫した信念とブレない芯の強さ、そして蒼子を一途に想う姿がカッコよくて素敵だなと思いましたv
高雄・計都の正体と蒼子との関係は、最後になってようやく明かされるわけですが、これこそ作中最大の切ない真実だと思います。高雄が結局最後まで蒼子に愛を伝えなかったことも含めて…。
それでも高雄本人が気付いたように(11巻175頁)、高雄が真に愛した女性は、クローンといえども、やっぱり蒼子ではなくて羅睺なんだと思います。
そう考えると、彬のストレートな愛情の方が伝わりやすいけど、読み終えた今は、高雄の秘めた愛の方がずっと心に響いた気がします*
ラストは利害が一致したとはいえ、鬼門が人間を救った形に落ち着いたのかな?と思います。鬼門が何百、何千年かの後に目覚めた時、蒼子がいないことをどう思うか考えると、ちょっと納得いかない面もあるけれど。
「…わたしたち 〝蒼龍〟と〝白虎〟でなく会いたかったわ」と言う蒼子に、「〝蒼龍〟と〝白虎〟でなかったら会えなかったよ」(11巻126頁)と言う彬。それはその通りで、それが物語を切なくしているんだけど、それでも本来なら敵対するはずだった〝蒼龍〟と〝白虎〟が蒼子と彬だったからこそ、導き出せた結果なんだと思います。
蒼子と彬が無事に結ばれたようで良かったです。(*^ー^)人(^ー^*)