あらすじ
下巻では、快楽と抑制のなさについて、「すぐれた友とは『もう一人のその人』である」とする友と愛について、また幸福と幸運・不運について、そして「善美」の徳について考察する。いずれも善く生きるための倫理学書でありながら、『ニコマコス倫理学』とは異なる結論が導かれる本書の独自性の解釈について、また『ニコマコス倫理学』に対する位置づけなど、詳細な解説が付く。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
共通する章を持ちながら、その結末から『政治学』の方へ誘導する『ニコマコス倫理学』とは異なり、人生の幸福を説いて終わる『エウデモス倫理学』は、その成立時期が争われているそうです。
先に『エウデモス倫理学』をものしたアリストテレスが『政治学』へ導く必要性を感じて『ニコマコス倫理学』を顕わしたのか、『政治学』への発展を不要とする別パターンとして『ニコマコス倫理学』の後に『エウデモス倫理学』を顕わしたのか。
『エウデモス倫理学』がアリストテレスの自作であることが明確になった今、先後が問われることとなったとのことです。
いずれにせよ両者の顕わす価値はそれぞれにあるので、どちらも学べるのであれば、学んでおくのが良いと思います。
古今、何人がこの本を読んできたことでしょう?
その末端に繋がることができた喜びに心が震えます。
わたしの推しはアリストテレス。
在りし日のテレスの姿をいろいろ見てみたい♡
〔作品紹介〕
下巻では、快楽について、「すぐれた友とは『もう一人のその人』である」とする友と愛について、また幸運と幸福について、そして「善美の徳」について考察する。いずれも善く生きるための倫理学書でありながら、『ニコマコス倫理学』とは異なる結論が導かれる本書の解釈そのものについて、また『ニコマコス倫理学』に対する位置づけなど、世界的な論争も踏まえた詳細な解説が付く。
Posted by ブクログ
アリストテレスのエウデモス倫理学、下巻。下巻の本編は上巻よりは分かりやすかった気がするが、解説のエウデモス倫理学と二コマコス倫理学の執筆順序に関する議論が結構難しかった。
内容は抑制のなさ、快楽、愛、幸運についてを検討して、最後に幸福な生活の目的とするべき完全な徳「善美」とはどのようなものかをまとめる。
なんかアリストテレスの著作って、「〇〇は✕✕と△△で~なんとかかんとかである、以上で語られたことにしよう…」というのが延々ひたすら続くので辞書を読んでいるような印象で、それを受けて自分の考えを吟味する…というところまで響きにくい感じがする。今回も、最後まで読んで長大な「幸福」あるいは「徳」の見取り図というか表のようなものが完成しました、というのははえ~すっごいと思うんだけど、だからなんなんだっけ、となってしまってなかなか感想が浮かんでこない。でも政治学との関連が強調されていた二コマコス倫理学よりは、個人的な幸福を追求していてより現代になじみやすい気はする。