あらすじ
文化六年元旦、江戸最大の劇場(こや)、中村座が炎上し、焼け跡から、男の死体が見つかる。正月興行に水をさされ、下手人が身内でないことを祈る劇場主十一代目中村勘三郎。だが折しも、三代目荻野沢之丞が、誰に名跡を継がせるか、話題となっていた。反目しあう兄弟、戯作者、帳元、金主等、怪しいヤツばかり。北町同心達が謎を追ううち、次なる殺人が…。芸に生きる男達の修羅地獄を描く長編時代ミステリー。
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先日読んだ「道絶えずば、また 」の前(々?)作です。
歌舞伎の世界を舞台に、謎や、人の業がうずまく、読み応えありのミステリに仕上がっています。
松井さんの作品はキャラが薄いのが惜しかったのですが、本書は登場人物のキャラクターもしっかりしていて、良かったです。
やはり、こちらを先に読んでおくべきでした~。
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江戸時代の歌舞伎界を舞台にしたミステリー。
「道絶えずば、また」を先に読んでしまい、この本を読みたくなりました。先にこちらを読みたかったです。
芸の道は奥深い。そして凄まじい。
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歌舞伎の舞台裏を舞台とした犯人捜しのミステリー
歌舞伎の舞台裏が詳細に具体的に描かれている。
この時代の日本の町人文化のすごさ、江戸、大坂などの大都市の町人のエネルギーの大きさ、強さを、あらためて感じる。
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今、新しい本&積読がないので再読。松井氏の本は本書が初めてなんだけどすごく面白い!
歌舞伎界を舞台にし、芸人の当時の暮らし方などとっても興味深かった。
謎解きは・・・まぁ~普通といえば普通だけど、舞台設定や日本人特有の「人情」などなど、おもしろいということもあり最後まで楽しく読むことができた。
あと登場人物たちも独特の世界の人たちだから個性的でおもしろい。
ちょっと厚めの本ですが、おもしろくてすらすら読めました。
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江戸の3座のひとつ・中村座の焼け跡から一人の男性の死体が見つかる。当代とっての女形・沢之丞の名跡を息子のどちらかに継がせるかが話題になっていた。戯作者、劇場主、帳元、金主など、中村座をめぐる不穏な空気が流れる中、次の殺人が。
いや~、おもしろかった!同じ時代小説のミステリーでも、宮部さんとは違って、歌舞伎界の裏の裏まで描かれているから、表面的なミステリーだけじゃない、芸の道を追い求めるあまりの犯行というのが見え隠れして。深いわ。
Posted by ブクログ
久々に読み応えのあるものに出会えて満足!
歌舞伎の表の華々しさだけではなく、その裏側の生々しい現実、芸の道に事細かにリアルに描かれていて、江戸の世の話なのにまるで現代に通じるものを感じてグイグイと惹きこまれていきました。
テレビの勧善懲悪もの時代劇ドラマを見慣れているためか、時代小説は「死んだ息子の敵討ちに親が殺人を犯す…最後は両成敗…」うんぬん…なものと決めかかって普段からあまり手をつけない私(笑)でも読み進めることができたのが驚き。一気に読んでしまった
犯人はほとんど絞られているのだけれど最後まで分かりません
Posted by ブクログ
江戸時代の歌舞伎の世界を舞台にした、ミステリー。
なかなか犯人が分からなくて、うまい仕掛けだなと思ったけど。
545ページを使ってその終わり方?
と、ちょっとがっかり。
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内容(「BOOK」データベースより)
文化六年元旦、江戸最大の劇場、中村座が炎上し、焼け跡から、男の死体が見つかる。正月興行に水をさされ、下手人が身内でないことを祈る劇場主十一代目中村勘三郎。だが折しも、三代目荻野沢之丞が、誰に名跡を継がせるか、話題となっていた。反目しあう兄弟、戯作者、帳元、金主等、怪しいヤツばかり。北町同心達が謎を追ううち、次なる殺人が…。芸に生きる男達の修羅地獄を描く長編時代ミステリー。