あらすじ
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。
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Posted by ブクログ
中学生の頃に出会ってそれまで読んでた本とは違ってどこか陰湿で暗い感じを本で感じ取れるのは乙一さんの執筆能力なんだなと感じすごいなと思った。
ほんの最後の方に出てくる文でムンクの叫びについて言及されてる部分があり、オスロで実際に見るのがずっと夢です。
Posted by ブクログ
★★★★★とても良かった。人との関わりを拒む会社員大石アキヒロと視力を失ってから外に出ることを怖がるミチル。事件をきっかけに気配を消してミチルの家に潜むアキヒロ。日に日に2人の関係に変化がありドキドキした。夏と花火と、、よりはこっちの方が好きです。ほかの作品もまた読んでみたいと強く思いました
Posted by ブクログ
まず登場人物も少ないし、言葉も難しくなくて読みやすかった。あきひろとみちるの感じる孤独感は少なからず感じるなぁと。表紙が怖いのだけなんとかしてください。
暗闇の中でひっそりとただずむミチルと、ミチルに気づかれないよう気配を消すアキヒロの生活が緊張感があり先が気になってページをめくる手が止まらなかった。そして、軽いどんでん返しもあり非常に面白い。また、視覚障がい者の大変さを知ることができる。生活する上での困難さなど改めて考えさせられた。
Posted by ブクログ
犯人として追われている男と目の見えない女の奇妙な同居生活。
2人とも社会との関わりはいらないと考えているが、不思議な同居人との生活の中で人との繋がりの大切さに気づいていく。
野良猫に餌をあげるが如く、ミチルがアキヒロにシチューをあげるシーンは、異質ながらも想像するとクスッと笑えるようなシーンだった。
犯人の男が、家の中でバレないように生活している。ただそれだけのことなのに、その違和感が確信へと変わる流れであったり、人間の複雑な感情の変化に魅了され一気に読むことができた。
Posted by ブクログ
2025.06.16 (月)
おもしろかった…乙一さんの作品はこれで2つ目だけど、どちらも好きだった
主人公アキヒロのような気弱で不安定だけど、不器用でも芯があって人に優しくできる人は少ない…けど、わたしはそういう人が好きだ
本屋さんで探す作家さんが1人増えた
Posted by ブクログ
初めての乙一さんだったので、どんな流れになっていくのか想像できないまま読み進めたんだけど、期待を超えて面白かった。
殺人犯として追われる男が目が見えない女性の家に棲みつく話…なんだけど、孤独な二人が心を通わせていく描写がとても良かった。
Posted by ブクログ
犯人として追われ、逃げ込んだ先の目の見えない住人との不思議な共同生活。生活を共にするうちにアキヒロの優しさが垣間見えたり、ミチルのかわいらしさがあったりと話が進むにつれて二人を応援したくなる自分がいました。
乙一さんの小説の中でも上位に入るくらい好きな作品。
Posted by ブクログ
サービスアパートの図書室で借りた。
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。
伏線が散りばめられていて、結末には唸った。
同僚との付き合いをしないアキヒロ。
自分と似てて読んでてちょっと苦しくなった…。
素敵な表現がたくさんあった。
“自分にあるのは、家と、その中に充ちている暗闇だけだ。他には何もない、コンパクトな一人だけの世界。家が卵の殻、暗闇が白身、自分が黄身。寂しいような、それでも穏やかな気分だった。まるで自分が柔らかい布に包まれて埋葬されているようでもあった。”
Posted by ブクログ
評価の高いホラー小説で検索したら出てきたので読みました。全然ホラーではなかった。
せっかく面白いのにこのタイトルとこの表紙だと、敬遠されそうではないか…?
この表紙は好きではあるけど、絶対別の表紙にしたほうが良いと思う。笑
怖めの表紙からワクワク期待していたが、ホラーじゃないじゃん!と最初はがっかりしたものの、短く優しいミステリーで楽しめた。
文章だけの小説も、読者の想像力任せで景色は見えないし聞こえない。情景が浮かぶわかりやすい文章なので読みやすかった。
作中の人物たちに共感する部分もあり、視覚障害への考え・目が見える自分の行動も改めて考えさせられた。
フィクションだけれど、目が見えない方が善良な心を持っているなぁ…