【感想・ネタバレ】私たちの世代はのレビュー

あらすじ

『そして、バトンは渡された』著者の感動作
大人になったから気づく、あのときの想い。

感染症の流行で小学校が休校になり、不自由を余儀なくされた冴と心晴。冴が「夜の仕事」をする母親とささやかで楽しい生活を送る一方、心晴は教育熱心な親と心を通わせられずにいて――。人と関わるのが難しかった「マスク世代」の子どもたちの悩みと成長、そして彼らを見守る人々の優しさを描いた、本屋大賞作家による感動作!

単行本 2023年7月 文藝春秋刊
文庫版 2026年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

瀬尾まいこ著の長編感動小説。
本作は「やさしさの三部作」として描かれており、同じ筆者の「そして、バトンは渡された」「夜明けの全て」と同じく人の想いがあたたかい感動作である。
その中で本作はコロナ禍を過ごした小学生の女子2人の不安、葛藤、成長の様子が描かれている。
私自身大学時代がコロナ禍で人とのつながりに悩み苦労したこともあり、共感することが多かった。
また、蒼葉が冴へ自分から距離を置こうとしていたシーンや冴・心晴の両お母さんシーンは非常に暖かさに溢れており、親孝行しようかなと思った。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平成19年生まれ。私たちの世代だな、と染み染み
出てきたような境遇に立ったことも、立っている子に出会っていないことは、幸か不幸か。
わたしが就活のときには、これだからマスク世代は…と言われてしまうんだろうか。
久しぶりの読書で視点転換についていけず老いを感じつつ、瀬尾さんの書く文章が優しくて読み切れた。
すぐに読み返したい気持ちと、読み返すのは勿体無いと思う気持ちの間で揺れてる。かなり迷う
冴ちゃんのお母さんのこと好きすぎて、当たり前にぼろぼろ泣いてた。
恩を感じている蒼葉と、純粋な恋愛感情の冴ちゃんのすれ違いがむず痒かった。お互いがお互いを大切に思っている事実は同じでも、ずれているような、ずれていないような。
家庭環境の違いは、世界の違いと言われると一理ある気もしてくる。同じ学区に住んでいるのに。
コロナ禍の教育現場を題材としながら、所謂“親ガチャ”も表現されている作品だった。
親から受ける愛情が経験である、という新しい視点を手に入れた。他人から与えられることでしか手に入れられないものは、一生手に入らないのかな。
蒼葉くん、わたしの旦那にならないか?

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この『私たちの世代は』は、感染症の流行(コロナ禍)により小学校生活の制限を受けた「マスク世代」の2人の少女、冴(さえ)と心晴(こはる)が大人になるまでの成長を描いた物語だ。

2人が小学3年生の春、未知のコロナウィルスの流行により、学校が長期休校になる。冴は父を亡くし、母と2人暮らし。明るい母のもとでたくましく育つ。また心晴は私立の小中一貫校に通う。休校をきっかけに学校へ馴染めず不登校になる。

2人の物語がパラレルに進むが、冴は、今度は病気がちだった母を亡くすという大きな悲しみに直面するが、互いに支え合ってきた男子生徒との絆を糧に強く生きていく。
一方で心晴はネット仲間のカナカナとの交流や家庭教師との出会いを通じて少しずつ外の世界と向き合い、自らの意思で歩み始める。

物語の中盤まではこの二人には接点がないのだが、10年以上が経過したのち、冴と心晴は、ある企業の採用面接の会場で偶然顔を合わせ、お互いが気になる。そして同じ時期に制限された子ども時代を懸命に過ごしてきたことを知り、思いを共有する。またある不思議なことが点と点が一つに繋がっていき、二人ともそれぞれの未来に向かい歩き出す…

『私たちの世代は』というタイトルは、これからの未来に向けて『新型コロナウィルスにより、様々な制限があった(世代は)…』という意味合いを含むのかな。立場も環境も異なる2人の視点が交互に描かれ、就職活動での出会いに向かって交錯していく流れがなかなか面白かった。
(ふたりは別々の仕事を選ぶが)

コロナの困難に直面しても、だからこそ出会えた人たちもいるという前向きな気持ち。他人にあたたかい手を差し伸べる周りの人に育まれ、成長してきた二人のこれからの幸せを祈りたくなるようないい小説でした。

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2026年09月10日

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