あらすじ
秘書のように問いかけに応えるスマホ、自動運転車、ビッグデータ──。時代を読み解くキーワードは「クラウド」から「AI=人工知能」へ。人間が機械に合わせる時代から、機械が人間に合わせる時代が到来しつつある。IT、家電、自動車など各業界のAI開発競争の裏側を描きつつ、その可能性と未来に迫る。
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Posted by ブクログ
最近のトレンドでよく聞く言葉である「ビックデータ」と表裏一体の関係(※1)にある「AI」に関して広くざっくり紹介している本で、
急スピードで変化しているIT業界の今を捉えるひとつの視座を得ることができる。
人間がコンピュータに合わせていた時代(人の手足としてのコンピュータ、IA)から、コンピュータが人間に合わせるようになる(AI)時代への大きな変化を感じるには第2章をじっくり読むのが良い。
また、スマフォ・アンドロイドのアップル・Google対決を楽しく見守っている人は、ビッグデータ争奪戦のためのUI対決部分として第1章を読むのが良いかなと思う。
個人的にはルンバ等の家電ロボットに言及していた第3章の部分も、家にいて人と関わっていくロボットの理想形は何かを考えさせてくれて結構楽しかった。
※1・・社会がIT化されていくことで保存されるようになった大量の情報(ビッグデータ)は存在するが、人間が整理整頓するには手に余る
→AIが自発的に考えて欲しい結論を探してくれるようにならないと使えないなあ、みたいなイメージ
☆関連書籍として『考える脳、考えるコンピュータ』をおススメ、本書で出てくるディープラーニングに関して詳しい。
☆題名にはクラウドが入っているが、クラウドに関しての記述はない
Posted by ブクログ
(2016年10月19日)
再読。2年たちましたが、AIの進化は本書の書かれた時点を上回る速度で進んでいると思います。
本書に出てくる、ロボット、自動車の自動運転、そして将棋や囲碁ソフトは次から次へと新し展開が出てくるし。
未来を描いた内容だと思っていましたが、既に一部の内容は古さすら感じさせる、現実の変化のすさまじさ。10年後くらいには、本当に今までとは全く違った世界に住んでいるかもしれません。
(2014年3月14日)
ちまたでよく聞くクラウドって、データセンタとどうちがうのよ?といまだに腹に落ちていないワードなんですが、本書を読んで眼からウロコでした。スマホや各種センサーから集められる膨大なデータをセンター側でAI(人口知能)を用いて分析、判断することで、これまでとは全く異なる世界観が生まれる。。こうしてみると、やはりグーグルやアップルが見ている場所は、一般の人々よりもかなり先をいってますね。
また、本書後半では、AIの進化により仕事においても「機械との競争」が始まると問題提起されてますが、これは本当に近い将来直面する未来なんだろうと、最近のAI関連のニュースをみるとヒシヒシと思います。