あらすじ
豆腐小僧とは、かつて江戸で大流行した間抜けな妖怪。豆富小僧が現代に現れての活躍を描いた小説「豆富小僧」と、京極氏によるオリジナル台本「狂言 豆腐小僧」「狂言 新・死に神」などを収録した、貴重な作品集!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「豆腐小僧双六道中おやすみ本朝妖怪盛衰録」に続けて、本書を読みました。
豆“富”小僧IN平成です。
短編ですが、お話として、素直に楽しめます。(最後が「ふりだし」と同じ流れですね。このオチがお約束なのかな~)
他に、狂言台本と落語が収録されています。
Posted by ブクログ
豆腐小僧を現代に蘇らせ、子供向けにした話でありながら、登場人物の位置関係がほぼ、ふりだしに同じで、やっていることと、語られている妖怪という概念についての解説も同じ。ただし、商業的に豆腐小僧の間抜けさが少々、なりを潜めて、可愛らしさを前面に出している。それが良い人には良いが、オリジナルの小僧を知る人には物足らない。また、小僧と達磨が離れてい登場しているシーンが多いため、シリーズ名物となっている達磨先生と小僧の掛け合い漫才が、殆どないのも残念。まあ、達磨先生に語らせ過ぎると話が長くなり、子供は退屈するのでしょうがないだろう。この現代で豆腐小僧が蘇った故に小僧が消えなくなったというのが、続編のおやすみの仕掛けとなっているが、商業的には成功していないくて認知度が低いので、また違うネタが必要となるのかな。
Posted by ブクログ
表題作の短編「豆富小僧」に加えて、狂言台本を3本、落語を1題、狂言役者の茂山千之丞からの寄稿を収録する一冊。なんだか内容が薄い上なと思ったら、角川つばさ文庫版の再録だったと後で気づいたという。狂言や落語は本の形で読んだことはなかったので、それなりに楽しめて読めたが、やはりこれは実物を見るべきなんだろうなと思う。良かったのが特別寄稿の内容で、狂言の歴史がコンパクトにまとめられていて非常に興味深かった。