あらすじ
北海道の田舎町に暮らす男を対象とした素行調査は、依頼人が匿名であることを除けば簡単な仕事で、これといった問題もなく終わる筈だった。ところが、調査から帰ってきた札幌のホテルで、私立探偵・工藤俊作は何者かに襲われる。気絶する間際に襲撃者のひとりは言った、他人事に首をつっこむな、と。病室で意識を取り戻した探偵は、傷を負ったまま調査地・鹿射に戻る。この探偵行が、同時に彼の暗い過去を掘り起こすことになるとも知らずに――。工藤俊作自身の事件とも言うべきシリーズ最高傑作にして、日本ハードボイルド史上屈指の長編小説。/解説=小山正
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Posted by ブクログ
プロローグ
工藤俊作!
昭和生まれの読書なら誰もが知るであろう私立探偵である
古くは明智小五郎や金田一耕助らが有名だが、現代だと毛利小五郎!?やコナン君、金田一少年といったところか…
だがしかし、工藤俊作が親しまれる所以としては少し!?女に弱い所!
これが、弱点でもあり魅力的なところでもあるのだ
『探偵物語』の続編である本作もそうした魅力的!?な部分を存分に描いた作品である
本章
『赤き馬の使者 探偵物語2』★Super5
前作に続き素晴らし出来である
前作は、“探偵物語”らしい都会が舞台となっていたが、今回はなんと北海道が舞台となっている
北海道で簡単な仕事を依頼され、依頼者に報告を済ませ、遊んで帰るはずだった
飲み屋からホテルに戻ると暴漢に襲われあらぬ陰謀に巻き込まれていく
気が付くと自身の生い立ちにまつわる真相が沸き起こり、次第に過去と事件が繋がっていくのだが、そこには壮絶な真実が眠っており……
というような、内容なのたが今回の工藤俊作は、テレビドラマに登場する彼と少し異なっていることに気付く
女に弱い部分は、一緒なのだがそこには底知れぬ強さがあるのだ
それは、肉体的にというよりも精神的な部分でテレビの工藤とは異なるのである
そして、予期せぬラストも素晴らしかった
それは読んでからのお楽しみということで…
いゃ〰、探偵物語ってやっぱいいね
改めてそう思った!!!
エピローグ
解説によると、作者の小鷹氏はラストのシナリオを40通り考えたようだ
ハッキリ言ってあの工藤俊作の決断には、正直ビックリした次第である
ホント、テレビ版工藤俊作とは異なるラストの決断には、ハードボイルドの真髄を見たような気がしたのだ
何かドライなアメリカンのような香りと不意に訪れた結末との狭間の中でゆっくりと本を閉じた!
完
Posted by ブクログ
数多の積読を差し置いて真っ先に読むべき新刊が出た
ドラマは再放送、しかも断片的にしか見てないはずだが意識しなくても松田優作の物語としか読めない不思議
3回死にかける割にプロットはシンプル
40通り考えたらしい終わり方もあっさりしている
文章が自分好みかどうかがハードボイルドの評価なので星4.8
この後もシリーズは短編で続いたらしい
創元推理文庫で出たら買うんだけど
Posted by ブクログ
うーん前作より面白いかというと、カーチェイスがあったりファムファタールがでてきたりとあって派手にはなってるけど、そこまで卓越してはないかな。
赤のスカイラインを乗り回す工藤は田舎町の異物として扱われるけど、スカイラインを失って瀕死の傷を田舎のご夫妻に治療してもらって以降は、町の人々から受け入れられているように見える。異物感の象徴であるスカイラインを失って、身体も傷ついて不完全な状態にならないと、町に溶け込めなかったのだろう。
フェミニズム的な観点からは、ファムファタールみの強い忍さんは、ボーイズクラブに立ち向かう強い女として描かれているように思う。ただし、体を開くことで世間を渡るという弱さを露呈した瞬間に、チープな存在に堕し、通報されてしまう。あのチープさがなければ、強い女のままいられれば、違った結末があったように思う。
あと町長は結局悪いやつってことでいいの?そこんとこはっきりしてくれや。