あらすじ
「私立探偵の工藤俊作さんだね?」――受話器の向こうから響く声は低く、威圧がこもっていた。電話の内容は、失踪した十七歳の少女の捜索依頼。四日間の期限付きという奇妙な条件ではあるものの高額の成功報酬に、工藤俊作は依頼を引き受ける。だが調査を始めて間もなく、少女を誘拐したという何者かの脅迫電話を端緒に、事件は様相を変える。錯綜した人間関係を手繰る先に探偵を待ち受ける苦い真実。同名の名作ドラマ原案者にしてハードボイルドの泰斗が書いた、私立探偵・工藤俊作もうひとつの探偵物語。/解説=小山正
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Posted by ブクログ
創元推理文庫、小鷹信光復刊ラッシュ(謎
小鷹作品は前作を読んだばかり、ハードボイルド作品は同レーベルの全巻を読んでから久しぶりに手にした
探偵物語といえば松田優作
なにかの液体を口から吹き出しているシーンしか覚えていないが、冒頭から彼のイメージしかない
文体、最高
好みドストライクの文章で、脳内では松田優作が動き回るのだから幸福感すら覚える
いささか見覚えのあるフレーズを散見したが、著者の偉業功績を感じられてまた良し
近々、探偵物語2も出るらしい
最高の楽しみ
Posted by ブクログ
プロローグ
昭和ソコソコの生まれであれば、誰もが知っている、ドラマ『探偵物語』とその主人公、工藤俊作
言わずとしれた名探偵ならぬ迷探偵である
ドラマオープニングのSHOGUN“Bad City”と
とくにエンディングの同じくSHOGUNの“Lonely Man”は、今なお心に深く刻まれている名曲だ
小学生の頃、下校しTVをつけ、この再放送をかぶりつくように観ていたあの頃に思いを馳せつつ、頁を捲った!
本章
『探偵物語』懐かしの古典的ミステリーに★5
この度の誠に喜ばしい再刊行を機に再読
※因みに、映画版『探偵物語』は、赤川次郎原作の全くの別物である
原作の小鷹氏は、ダシール・ハメットやリチャード・スターク等のミステリー翻訳も数多く手掛け、その素養が本作にも大いに活かされている、一級品のミステリー小説だ
ある時、工藤俊作の下に誘拐された娘を探してほしいとの依頼が舞い込む
胡散臭さを感じつつも、高額報酬に目が眩み依頼を受けてしまう工藤ちゃん
そこからが、昭和のミステリーよろしく、ハードボイルドあり、アヴァンチュールあり、裏切り、ミステリーが巧みに絡み合い物語が進行していく
物語の根底にあるのは、愛、嫉妬、復讐だ
テーマは、至って単純明快だが、、、
すんばらしい、誠にすんばらしい
船戸与一に大藪春彦、そして小鷹信光
昭和を代表するハードボイルド作家にため息が止まらない
満足も満足、大満足の本作であった!!!
来月には、最高傑作と云われている続編が再刊行されるのでそれは、それは、楽しみでならない
エピローグ
本書を読んで、懐かしさが込み上げた
工藤俊作の事務所ビルに同居している、モデルと女優の卵のナンシーとかほりの登場である
小学生の頃、理由もわからぬエロティシズムを無性に感じたものである
勿論、工藤ちゃんと呼ぶ服部刑事も登場してくる
いゃ〰、あの頃の初な童心に恥じらいを感じつつ
ほくそ笑む己がいた!!!
完