あらすじ
なぜ日本企業の収益率は低いのか? どんな事業でも生産性を10倍にし、利益率20%を達成する経営手法とは? M&Aを成功させるには? 成果主義はなぜ失敗するのか? 日本の強みを活かす実践経営学を説く。
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・久しぶりに良い本。後で購入して読みたい。
・中小企業の経営者のクエスチョンに対し、的確で説得力あるアンサー。
・賃金を業績連動にすると社員のモチベーションがさがる。
・社内の部門間で差をつけるのは百害あって一理なし。
・賃金を下げる場合は一律でさげないと不満がでる。
・従業員全員が経営に参加する。
・従業員には家族のような接し方。
・飲み会はまじめな話しかしない。社長の話をわかりやすく伝えるため。そしてコミュニケーションをとる。
・創業当時は労働組合に困ったというエピソードも。
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「稲盛和夫の実学」の最後に盛和塾という中小企業の経営者が稲盛氏に指南するという内容があり、本書はすべてその内容になっている。実際に経営されている方々の悩みは緊張感とリアリティがあり一気に読みきった。経営者のQと稲盛氏のAで構成されているが、Qを読んだあと、自分だったらどう答えるかを考えた後Aを読むのがなんともたまらない。グロービスのケーススタディなどよりはよっぽど身にしみる。
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京セラ創業者の稲盛和夫さんが、塾生とのQAに答えながら経営について語る一冊。
過去の体験から京セラ関係の本はあまり読んでいなかったのだが、経営をしている先輩から頂いた。
京セラという組織がなぜ大きくなれたのか、投資をする際の考え方、社長としての腹の括り方などリアルに描かれていてとても面白い。
平等性と成果評価の考え方、収益別の報酬制度についてなど、自分が日頃疑問に感じていることについて明快に答えてくれ、すっきりできた。
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文庫版ですので気軽に読めます。京セラの稲盛氏の主宰する盛和塾(高収益を目指す中小企業経営者の学びの場)でのQ&Aをまとめたものです。具体的なその会社の状況と経営者の質問があり、それに稲盛氏が回答する形式になっています。経営コンサルタント志望の方なら絶好の問題集になると思います。(同じ質問をされたらどう解答するか)
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盛和塾で稲盛和夫と中小企業の経営者の間で行われているやり取りがQ&A形式にまとめられた一冊。 私自身、会計の勉強の必要性を感じていた中でこの本に出会いました。 この本では、中小企業のリアルな現状が紹介されていると共に、そもそもなぜ高収益確保が必要なのかが折りに触れて紹介されています。 稲盛氏によると目先のノウハウを蓄積するよりも、心の底から高収益を確保する為に心の底から強い願望を持つ事が必要と説かれています。 これから会計の勉強をされる方、また、従業員に高収益確保の必要性を浸透させたい方は必読の一冊です。
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複数の経営者の、経営に関する質問に対して、著者が解答する形式。会計管理を徹底し、高収益(利益率10%以上)を目指すことが重要。この方法は、様々な業種に対しても、汎用的であることがよく分かった。
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ミッション、利他の心を持ち、今ある資源即ち人、物、金、時間、情報、を知恵を絞ってフル活用し、今ある市場で如何に利益を上げるかが第一。
仮に同額を銀行に預けた利率以上に現業で利益をたたき出さなければ更なる成長は望むべきではない。
社員、社員の家族、外注先の企業、外注先の企業の家族、顧客が幸せになるためにも現業で如何に利益をたたき出すかを考えるのが経営者の仕事、とのこと。
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京セラ、KDDIの社長を経て、今も経営の最前線で活躍される稲盛さんの1冊。
「高収益企業のつくり方」というテーマで、
さらに各章においては、高収益企業を実現する上での
取り組みの考え方(要素)をフォーカスしています。
それぞれの章においては、
稲盛さんが立ち上げておられる経営塾「盛和塾」の
塾生16名の方からのQ&Aという形で、各章の考え方を示しています。
経営者の懸案や課題について、
普段、聞く機会もなかなか得られない中で、
さらに、稲盛さんの経験に基づいた誠意ある回答
ですから、大変、気づきや学びの多い1冊になりました。
序章 会社の存在意義を問う
第1章 高収益の基盤を築く
第2章 挑戦し続ける企業を目指す
第3章 パートナーシップで経営する
第4章 自ら燃える集団をつくる
終章 高収益経営を目指す
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前回読んだミリオネアマインドと言う本から一転、経営の本を読むことになったのは、会社の社長とお昼を一緒に食べたことがきっかけでした。
僕は競争が少ない市場に目をつけていつか独立したいというような話を暗に社長の前でしたんですが、そのとき社長はこの稲盛さんの経営哲学が詰まった本を薦めてくださいました。社長自身も稲盛さんの経営哲学に共感することが多いらしく、会社の経営でアメーバ経営に近いことを取り入れられています。
この本から僕が学んだことは、中小企業は大企業の下請けでなんら恥じることはないということ。下請けであってもそういう中小企業がなかったら大企業は経営が成り立たないんだから。また中小企業は大企業から価格値下げを強く言われる。大企業に交渉するのもありだけど、そんな値下げを言われる状況でも利益を出すためにはコストを徹底的に下げよと。それも1割ではなくて、3割下げることを考えなさいと。これは松下幸之助さんも言わはったことだそうな。
3割なんてまず無理だよ。でもこれくらいのコストを下げようと思えば、根本から見直す発想をするはず。稲盛さんも幸之助さんもそこを言っている。要はパラダイムを変えないといけないということ。
あとは社内でコンパを積極的に進めているのは興味深かった。社内では建前しか言わないことが多く、やっぱりお酒が入らないと人は本音を言わない。コミュニケーションを深めるためにコンパは重要だといっている。ただし、酒によって仕事とは全く関係がない話をしていると、そこはたしなめるそうだ。趣旨を間違えたらいかんということ。
稲盛さんのことはこの本で始めて人となりを知ったんですが、彼がJALの再建を引き受けた理由も本当によくわかった。この方は本当に経営を通して従業員を幸せにしようという気持ちが強い。経営者とは従業員のことをいつも親見のように思う存在じゃないといけない。また稲盛さんは人格が高い。仕事に対してものすごく情熱を持った人である。
僕がこの本を読んで欠けているのは情熱だ。仕事もそうだしプライベートでも情熱がなく本当に中途半端になっている。自分が本当に心から打ち込めるものを早く探す。そしてこれだけは誰にも負けないというものを早く見つける。最後に社長、この本を薦めてくださってありがとうございました。
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購入者:小畠(2008.6.24)
稲盛和夫さんの(なぜ・・会社は高収益体質でなければいけないのか・・)という考え方が様々な事例紹介の中から学習できることができた。
貸出:石丸(2008.09.01)
さまざまな経営者の課題に、次々と明快に答えていく京セラ稲森和夫さん。自分が抱えている問題ではないのですが、スカッとします。返却(2008.09.26)
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京セラの創業者で盛和塾という経営塾の代表、稲盛和夫氏のQ&A集。
問題を抱えている経営者の質問に対して、稲盛氏が経営のヒントを答えるという実際の経営塾の内容を書籍化した一冊。
高収益企業であるための経営哲学を学ぶことができます。
最低でも利益率10%を目指す努力を行いつつも、社員のため、顧客のためという信念を貫き、信頼とともに高収益を上げる事業構造を作り出す。そのためのヒントを得ることができます。
いかに苦境を抜け出しコンスタントに収益を維持できる体質を作り上げるかの指南書でもある。
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心から高収益でありたい、と思えるかどうか。まさにこれに尽きるということ。その上で、理念と経営管理の両輪で事業経営するということ。昨今赤字上場がもてはやされ、無借金経営が無能な扱いを受けていたが、高収益、強固な財務基盤がゴールになってしまっているとそうかもしれないが、それにより実現したい世界があれば、高収益ら必要な前提となる。
・まずは既存事業で利益率10%以上を目指し、何が起きても大丈夫な財務体質を作る、それまでは無闇に投資しない
・10%は、売上最大化、コスト最小化の中で、主にコストで達成てきる。売上が上がるから、経費がその分上がる、を許してはいけない
・有意注意
・謙虚にして驕らず
・大善は非情に似たり
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盛和塾での問答を一冊の本にしたもの。
世の社長さんの苦しさがよくわかります。
悩みと説法の組み合わせがいくつも並んでいる感じです。
実際のところ、説法を実行できたのか、実行しても状況は変わらなかったのか、そこまでは書いてありません。
自分だったらどうするかなぁ、と一人ケースワークするのにいい本です。
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・その時、私は大きな重荷を背負ったと思いました。私は会社を「稲盛和夫の技術を世に問う場」と思っていたのに、新しい従業員たちは、会社に自分たちの生活を保証してもらうことを期待したのです。…「会社の目的とはいったい何だろうか」。私は改めて考えざるを得ませんでした。しばらくの間、悩み続けた結果、私は会社経営の真の目的は、エンジニアである私の夢を実現することではなく、従業員とその家族の生活を守っていくことだと気付かされたのです。
・自社ブランドで販売するには、企画、デザインから宣伝、販売、在庫管理とお金がかかります。その割合を30%にしても、50%にしても、100%にしても、同じように莫大なお金がかかるのですから、30%ぐらい自社ブランドをやってみたところで採算が合うわけがありません。同じやるなら100%です。そのかわり、在庫のリスクや広告宣伝費を負担し、販売の流通チャンネルもつくるといった、今までにない、たいへん大きなリスクを背負うことになります。ですから、自社ブランド品は下請けメーカーにとって悪魔の誘惑です。安易に誘いに乗ってはいけません。
・ワコールを一代で築き上げた塚本さんでさえ、婦人向け衣料市場のアウターウェア分野に進出する事は容易でないというのです。ことほど左様に、多角化とは難しいものです。
・技術だけが強い会社というのは意外と脆いもので、それに勝る新技術が出てきた時、その優位性はたちまち消滅してしまうものです。強い会社というものは、技術だけでなく、総合力で優れている物です。技術力も優れ、販売力も優れ、従業員の心も優れ、人間関係も優れ、あらゆるものが優れていて初めて強い会社になるのです。一つの技術で伸びる会社は、いずれその技術とともに、消えていきますから、技術だけに偏重した考え方ではダメなのです。
Posted by ブクログ
どの会社の社長も、この本のQ&Aで出てくる社長のように
取り組んでくれればなあ。
結局最後は強い信念ということなので、
この本を呼んで高収益企業となるかは不明だが、
少なくとも社員は幸せな気がする。